今月初めての観劇です。
今回再演ということですが私は初見です。
映画も未見で「いい話だ」という評判のみで特に予習をせず観ました。
ここ最近観た浦井くんの出演舞台がことごとく私に合わなかったのですが(ぶっちゃけて言うと「笑う男」や「ペールギュント」)、
この作品はよかったです。
ファンタジーの部分と現実部分がうまく融合していたのが良かった(逆に前述の2作品はそれがだめだった)。
また、浦井くんの良さをうまく引き出していたのを久しぶりに観たような気がします。
こういったポジションのほうが合っているのかどうなのか(完全に脇役でもないけれど主役でもない、いいサポートをする助演的役柄)。
歌も音域がよく合っていて聞きごたえありました。
ストーリーはほら吹き父さんと成長するにつれてほらを信じられなくなった息子の話です(ざっくり)。
お父さんがどこまで本当のことを話していたのか、話していなかったのかは実ははっきりしてないけれども(大きく隠していた部分は除いて)、
お父さんから息子への愛情はリアルなんだろうなというのが伝わってきました。
この話は観客がどういった経験を重ねてきたかによってまた違って感じるでしょうね。
また、少し「Circle of Life」みを感じた。
このほら吹き父さんが川平慈英さんでしたが、彼以外にこの役をできる人が思いつかないというくらいぴったりでした。
ある意味この作品はカビラジエイ劇場だった(笑)。
また、川平さんの奥さん役の霧矢さんが素敵で見惚れてしまいました。
結局、エドワードとサンドラの本当の馴れ初めは何だったんでしょうね(笑)。
浦井くんの奥さん役のねねちゃんもとても可愛くてまたしなやかな強さがあって素敵でした。
他のキャストはフライヤーの4人以外ちゃんとチェックしてなかったのですが、
途中まで藤井ちゃんや蘭々ちゃん、ROLLYが出てるの気づかなかった(笑)。特にいい意味で彼自身のクセを消した藤井ちゃんが。
蘭々ちゃんは老いてからの演技が特に良かったです、もっと舞台観てみたいなと思いました。
キムさんは魔法使いであっキムさんと分かりました(笑)。
初演ではアンサンブルがもっといて大人数だったそうですが、今回プリンシパルも川平さん以外何役もやっていました。
浦井くん目立ちすぎてモブになってません(笑)。
一幕最後の黄色い水仙のお花畑が本当に美しかったです。
また再演があったら観たいです。