この演目はずっと前に智恵さんバージョンで観て以来、12年ぶりです(調べたw)。
というわけで忘れているかと思っていましたが意外に覚えていた。
まあ、曲はソンダンなどで聴いているというのもあるけれど。

で、なぜこんなに間が空いているかと考えたらそんなに話が好みではないということでした(笑)。
確かその後京都劇場でも「玲子さん・秋さん二人のエビータをお楽しみください」バージョンがあった筈だったんだけど、一度も観に行かなかったんだった(多分予定も詰まってたのかな←覚えていないw)。

ただ、やはり曲はALWだけに好きなのでせっかく関西に来ているしー、予定も空いているしー、ということで観に行きました(前置き長い)。

場所は大阪狭山市のSAYAKAホール、「赤毛のアン」「アンデルセン」に続いて3回目です。
前回降りる駅を間違えて(「大阪狭山市」と「狭山」って間違えませんか?私だけか)30分以上歩いてぜいぜい言いながら着いたことがあったため、今回は間違えなかったぞ(やはり前置き長い)。

というわけで本編の感想。

歌が超難しーーー!

こんなに難曲揃いだったっけ?とにかく音が取りにくい曲ばかりだなと感じました。
ALW鬼や!

今回のキャストは志音エバ、お兄ちゃんチェ、北澤ペロン。
歌にストレスがない!
ああ、「ミュージカルウタダイジ」と思いましたもの(なぜカタカナ?)。
特にエバとチェの歌って難しい、マカルディのナンバーとかはそれに比べるとまだ歌いやすいと思います。
それを歌いこなしているのが凄いなと思いました。
圧倒的な歌唱力でひれ伏す1幕はすごく退屈することなく惹きこまれたのですが、やはり2幕が物足りない。
多分この物足りなさでこんなに間が空いたんだと思います。

志音ちゃんの歌は本当に圧倒的ですごかった、だから1幕は「あのアリエルよりもはまり役?」と思ったくらい。
ただ、病魔に侵されてからの2幕が弱い。
私は玲子エバ未見なのですが、2幕だけでも玲子さんで観てみたかったなと思います。
最初から最期(最後ではなく最期)まで志音ちゃんのエバは野心むき出しなんですよ、ギラギラなんですよ。
そして、現在でもいまだにアルゼンチンではエビータを慕っている人が大勢いるくらいなので、野心だけじゃ人民はついてこなかったと思うのです。
国への、そして国民への愛情が絶対にあった筈。

そこが志音エバには足りないなと感じました。

志音エバが強いので、チェとペロンが弱い(笑)。
2人とも品が良すぎるのかな。
特にチェはエバに対抗するくらいのクセが欲しい、歌は文句なく巧いのですがクセがない。
以前観たのが芝さんだから、クセがつよーいのですがw
そしてペロンは下村さんを観た気になっていましたが、後で確かめたら私が観たのは渋谷さんだった。
観た気にさせる下村さんクセがつよーい(ただの勘違い)。
ペロンはエバの踏み台ではあれども、今までの踏み台の男とはちょっと違うって感じが欲しいなと思いました。
大統領になるくらいですしね。
椅子取りゲームのちょこんと座るのはおかしかったが(笑)。

アンサンブルの涼太さんを生まれて初めて観ましたが、存在感ありすぎでしたw
コーラスの圧が強くて(プリンシパル級の人もごろごろいる)ダンスも見応えあって、「ああ、ミュージカル観たわ」という満足感を覚えるのは四季ならではなと思います。