1か月ぶりの観劇です。
劇場が寒いというより、劇場に行くのが寒くて億劫で(笑)。
この日に何かを観ようとしか考えてなかったので特に意識していなかったのですがこの日が大千穐楽でした。

「黒蜥蜴」は原作ははるか昔、多分小学生時代に読んだことがあります。
少年探偵団シリーズを全部読み切った後に多分。
なのでストーリー自体はつっこみどころ満載だとはわかっていましたが楽しかったです。
とにかく黒蜥蜴がいちいちツメが甘いんだもの(笑)。
しかし本当に妖艶で美しくて別世界に誘ってくれて現実忘れさせる程でした。

なんといっても黒蜥蜴の中谷美紀さんが素晴らしかった。
というか中谷さんがいないと成り立たないというくらい。
以前テレビのインタビューを見た時に美しい日本語を遣う人だなと思っていたのですが、
美しい三島節を違和感なく話していて非常に聴いてい心地良い。
そして圧倒的な美しさ、そして毒気にぞくぞくする
おそらく美輪さんの黒蜥蜴よりは人間味があるのだろうし女を感じるけれども、それでいて近寄りがたい硬質さを持っていて非常に魅力的な黒蜥蜴でありました。

その黒蜥蜴に対峙する明智の井上くん。
従来の明智像と比べるとより人間味があり悪の魅力に惹かれるもののきっと抑えが利きそうという明智。
そして井上くんにあまり耽美さは感じないのですが(だからトートの時も人間味強かった)人間椅子のシーンは色っぽかった。
これは演出の力と中谷さんの魅力からか(笑)。
個人的には最初に出会った時の「第一の女、第二の女、第三の女」の話が好き。
しかしただただかっこよかった。素敵。あんな変装バレバレやと思うが素敵(笑)。

成河さんのMっぷりが変態すぎて素敵でした。しかしあのオチは何なの(笑)?
黒蜥蜴にいたぶられるたびもっといたぶってと思ってしまうあの変態ぷりw
「いつになったら爬虫類にしてくれるんですか?」がめちゃめちゃウケていたんだが東京ではどうだったのか気になる。

ルヴォーと三島の相性は至極良いと思いながら観ていました。美しい日本語に映えた演出。
昔「BRAVA!」のこけら落としで観た「ナイン」に雰囲気がいちばん似ているなと思いました。
あの舞台も非常に不思議でしかも美しい世界だった。

カーテンコールでは大千穐楽だからといって特に挨拶はなかったのですが、役者さんの盛り上がりからして紙吹雪は楽だけだったのかな。
上から降ってきた紙吹雪を拾って井上くんに投げつける成河さん。
どんなけ仲良しやねん(笑)?
そして早苗役の相楽さんのスカートの裾引っ張って登場する中谷さんもお茶目でした。

そういえば休憩込3時間20分あったんだ、長さを感じませんでした。

そんなお誕生日観劇でした♪