PART2からの続き。
メイン4人以外の他の人達は掛け持ちしている人もいるけれど3チームとも同じ役。
だから3倍やっているような感じがするのか(と、船戸さんが公演ブログに書いていたが)。
なんといっても曽世さんのレディ・ローズが素晴らしかった。
最初のつかみで舞台を牽引して序盤部分をしっかりと脇で締めることによって中盤終盤部分へバトンをつなげていた。
いろんなことにつまづきながらもそれでいてしっかりと生きている、だからこそ温かみのある女性で4人をしっかりと包みこむ様が本当に素敵でした。
そして子供達を一人の人間としてきちんと向き合っているところも素敵だったな。
最初の登場シーンは観る回ごとに違っていたのでこれ全公演分観たい(笑)。
TRKの楽では大さんを叩きすぎたのかバッグが客席に飛び込むハプニングまで(笑)。
役者挨拶前に藤原さんが改めて謝っていましたが、「そんなことあったの?}と船戸さんが隣の松本さんにこそっと聞いていたのであごひげつけるの忙しかったのかと思ってたw
グレアムの伯母さんも優しいけれど「この血をお飲みなさい」はひたすら怖かった。
ただ、この伯母さんにとって実娘のエイダという存在は何だったんだろうなと思う。
グレアムにばかり愛情が注がれていて逆に怖い。
そういえば入場する時にもらうキャスト表と相関図に「叔母」と記載されていたのが気になった。
イブの姉の夫も「叔父」と書いているから気づいていないのかな。
続編をやるならジャックは曽世さんだろうと思う。
船戸さんはここは船戸さんしか入る人いないねというところをきっちり押さえていた。
グレアムパパ然り、放浪の男然り、そして胡散臭い映画監督然り(笑)。
グレアムパパは最期を迎える前のグレアムとの葛藤部分も観てみたいと思う。
放浪の男のあごひげはアドルフの時の使いまわしなんだろうかとずっと考えながら観ていた(笑)。
藤原さんの島のおじいちゃまが寡黙ながらもレディ・ローズ同様きちんと子供(アンジ―)と向き合っているところが良かった。
主婦は・・・ああいう人いるよね(笑)。
フレッシュくんも目立っていたがJr.15の2人の存在感も光った。
2人ともモブもなくて完全にシングルキャスト。
吉成くんのダイアナは登場前の「きゃあ」でつかむところがすごい。
なんといっても女の子の声にしか聞こえない(笑)。
普段の顔を見るとあんまり女の子に見えないが、花うさぎからか(デイジーからか?)女の子役が板についている。
キャンディキャンディのような髪型とワンピースできゃぴきゃぴしているのが可愛い。
おじいちゃまに寄り添って暮らしている温かさに癒されました。
牛島くんは本公演は「エッグスタンド」以来?
台詞のある役がついたのは本公演では初めてなのかな?
だからか爪痕残してやろう感が強かった(笑)。
アンジ―の従兄弟ボビー役だったのですが、短いシーンながらもアンジ―に対する思いやりや優しさが原作のボビーよりも伝わってきて良かったです。
公演ブログではサーニンをやってみたかったという野心も書いていたので頑張れーと思う(笑)。
そしてフレッシュくん。
伊藤くんは前回書いたので略。鈴木くんと前木くんの2人がまたしっかりした芝居。
開演前のDVD予約受付の前木くんの声がええ声だなといつも思っていた。
芝居が八木澤くんっぽいなとも感じた。
それぞれがそれぞれの役割をきちんと果たしているという、当たり前のことのようでなかなかできないことができているのがこの劇団だなと思った。
「アンジーは左利きだ!」とグレアムが叫ぶシーンがドラマティックだなと感じていたがカットされてて残念だった。
右腕を怪我するくだりがカットされていたからだけど、緊迫感あって好きだったのにな。
そういえば芳樹アンジーは左手でナイフ握っていたと思うけど(もともと左利きだから)、他の2人はどうだったんだろう(他の2人もナイフを握るのは左手だったそうです)。
序盤でいえば雪だるまのシーンも欲しかったな・・・といっても色々詰め込むのは難しいですよね。
ただ、今回それぞれのエピソードがぶつぎれにならずつなぎがうまいなと感じました。
また、前にあったグレアムの影が最後後ろなり、光をいっぱい浴びた子供たちの姿が本当に美しくて希望を感じるラストが素敵でした。
原作を読んでしまったので続きがもっとつらくなることを知ってしまったので切ないのだが。
大千穐楽は観てないのですが、TRKとTBCが楽なので役者挨拶あり。
マチネのTRK楽では芳樹さんが言葉をかみしめるように感謝の意を述べているのが印象的でした。
この日はマックスのお誕生日だったそうで(だからエイダとケーキを食べに行く時に何が食べたいと言われたマックスはバースデーケーキと答えていた)田中くんがその旨話した後、
緒方さんが「河内さんの誕生日でもあるんですよ」と。
ラストに控えていた藤原さんが「後から言おうと思ったのにー」と悔しがってました(笑)。
「河内さんもマックスみたいな人だから」と芳樹さん。
きっと河内さんも観ていたんでしょうね。
ソワレのTBC楽では千葉くんが感極まっていて泣きそうになっていたのを松本さんが「泣く?泣く?」と茶化したので「嫌です!」と答えていたのが微笑ましかったです。
アンジ―とサーニンのようだった(笑)。
仲原さんも涙堪えていたような気がする。
メイン4人の前の挨拶で印象に残ったのは「性根の腐ったガキを演じました」とさらっといって笑わせる澤井くん。
本当に性根腐ってたな(笑)。
緒方さんが「明日迷っている人は一歩前へ踏み出して。予定がある人はキャンセルしてください」と言ってましたが「ごめんなさい、今日がマイ楽です」と思いながら聞いてた(笑)。
船戸さんは自分で胡散臭い映画監督と言い、僕もはみだしながら・・・いやグレアム父はダメだろうと自分でつっこみ入れてたw
そして締めの藤原さん。
それぞれ原作への舞台への想いを語った役者たちに向かって「ぱーふぇくと!」としょっぱな大声で叫ぶからみんなぽかんとしてしまったではないかwww
みんな新喜劇のようにずっこけるのではないかという反応だった。
しかも「タバコチーム」を「ボウシチーム」と言ってしまって一斉に「タバコ!タバコ!」とつっこまれる始末。
「うるさい!孫!」と吉成くんだけ怒られてたwww
こういったわちゃわちゃしたところもこの劇団の良さだなと思う。
結局PART3までになってしまいました(笑)。