土曜日ソワレはデイジーSチーム千秋楽。
フライヤーの写真がSチームメイン3人というのは非常に正しいですね、だって普通に可愛い(笑)。

メインではいちばん先輩がJr.10の松村くん、客演含めてほぼ20代(ですよね?実年令知らないけど)ということで普通に可愛い女子高生にしか見えなくてビジュアル面では安心して観られます。
ただ、見た目が可愛いだけに普通の綺麗な女優さんが演っているのと同じように見えるので脚本につっこむ余地を与えてしまう。
Mチームは可愛いことは可愛いけどどう見ても普通の女子高生には見えないもの(笑)!
そして同じ脚本を使っているためベテランチームに比べて台詞が流れているのがよくわかる。
ベテランチームがどれだけ台詞の行間まで読み込んで細かく演じているのかがよくわかりました。
「学生が作ったお芝居」という劇中劇だけに予定調和な話がベテランチームの場合つっこむ暇ないテンポと勢い(とビジュアルw)でこれは虚構だから流せるのだが。
ただ、その拙さがまた瑞々しくてベテランチームには出せない味わいがありました。

なぜこんなに客演ばかり多いのだと思ったのは事実であり、おそらく皆最初はそう思ったことでしょう。
こんなに客演が多かったのは色々こちらサイドではわからない事情があるのでしょうが、キャスティングに関して普通ならチームで半々わけるところをあえてこれだけ偏りを持たせたのは、この劇団の芝居に慣れていない役者とそして若手劇団員をどれだけ成長させられるかという実験的なものを感じました。
笑いの間(ここで声色を男っぽくするとかつっこむとか)などはこういう風に教えられてその通り演じているんだろうなというのがとても見えたのですが、その一所懸命さがまたベテランチームとは違ったところで心打たれるものがありました。
違った意味での「劇中劇」を観ている感じ。

客演ではアリス先輩(宮﨑くん)の個性が光っていました。
いちばん自由にできる役どころではありますが、Mチームアリス先輩の山根くん含めてどちらも良かった。
あとはトリクシーの月岡くんかな、本当にとてもいいお友達でしっかりとデイジーを支えていたと思います。

宇佐見くんはもう本当に可愛すぎてああ可愛すぎて可愛すぎる。
初主役(しかも今回タイトルロール)だったのが意外でしたが挨拶の時少し感極まっていたような気がします。
元々演技はしっかりしたものがありましたが、パンフレットで先輩たちが語っていたように「器用だけど真ん中に立ったことがない」という弱点を克服していたように思います。
そして、笠原さんとはまた違った意味で飄々としたところがあるので違う個性を持ったデイジーだったのがとても良かったです。

そして真ん中に立った経験値がいちばん高い久保くんは貫録すら感じるくらいこの中でいちばん余裕を感じました。
かなり自由にやっていた(笑)。
それでもポイントは押さえていて経験は大きいな、演技うまくなっているなと思った。
松村くんとのコンビもまた先輩たちコンビとは違って面白かった。
下手通路でのアドリブは今までのダイジェストだったそう(笑)。
お金は歩いてこないんだw
「お金の歌だけは音が外れないのね」がおかしい(笑)。

朝礼での遠足の話がいつから芋掘り大会になったのかは知らないのですが、校長先生に「芋に造詣の深いグランヴィル先生から一言どうぞ」と無茶ぶりされた曽世グランヴィル先生が真顔ででんぷんについて語るのがさすが(笑)。
生徒たちは笑いをこらえるのに必死だったのにw

裏役での先輩たちは本役でも自由だけど更に自由だったなあ、楽しそうで何より(笑)。

千秋楽ということで舞台挨拶がありましたが、久保くんの独特な間がやはりおかしい。
そして「僕女性役多いじゃないですかー?今回周りもみんな女性役ばかりで嬉しい」というのもおかしかった(笑)