金曜日ソワレは女子高生(中身おっさん)の学園祭へ。
創立25周年を迎えたグレンジウッド女学院。
初めての奨学生として入学したデイジー。
そんな彼女を良く思わない同級生たちの意地悪に遭いながらも友情をはぐくんだり宝探しをしたりという夢と冒険の物語。
しかしながらその物語はこの女学院の学園祭の出し物として演じられる劇中劇であるという入れ子構造になっているのが面白い。
つまりデイジーは本当はデイジーではない誰かという設定。
そしてそれを演じるのが全員男性であるという更なる入れ子状態(笑)。
2チーム制でMチームがベテラン中心というかベテランばかり(笑)。
Sチームが客演を含めて若手中心という、これだけはっきり別れたチーム分けも意外に珍しいのでは?
年賀状でラインナップを知った時はきっとイレブン中心の若手くんばかりかなと思っていたのですよ。
まあ、Sチームはそれに近かったからですがまさかデイジーに笠原さんがキャスティングされるとはご本人も思っていなかったでしょう(笑)。
それ以上にいちばんびっくりなのは藤原さんだったわけでw
しかしふたを開けてみると
可愛い!めっちゃ可愛い!
ツインテールが似合う4×才、ヘアピンが似合う4×才、縦ロールが似合う3×才、ウランちゃんヘアが似合う56才。
おそろしや(笑)。
藤原さんがあまりにも違和感なさすぎて驚いた。
こんな子クラスにいるかもしれないと思わせることができるのすごい。
役者ってすごいなあ、演劇ってすごいなあと思いましたわ。
全くの初見でしたが、お話は前述通り「学園祭で演じているお芝居」という設定なので色々つっこみどころあり。
公演終わったからまあ多少のネタバレはいいかな、唐突にトンプソンさんの正体がわかるところとかね(笑)。
登場する時にいちいち自己紹介するのも「お芝居ですよ」とわかりやすく、場面の転換も女学生の恰好のままやっているのも素人芝居っぽかった、。
ただ、動きは素人ではなかったですがね。
机と椅子を持って一瞬で教室を作り上げる動きの揃い具合にちょっと感動した(笑)。
とても明るくて元気の出る舞台でしたが、最後の校長先生のスピーチでこの少女たちの将来はどうなるんだろう?
明るい未来であればいいなと思わせる、倉本さんがきっちり締めているのがさすが。
設定が1927年の英国なのでその後の未来には色々苦難が待っているだろうということが想像できる。
それでもまっすぐ前を見て歩いていけば、ヒンク スペス エフルゲット!
「行く手に希望は輝く」
生きていると色々あって単純に希望が輝くわけではないというのはわかっていても素直に元気になれる素敵な言葉でした。
とにかくずっと笑いっぱなしでパワーをもらいました。
残念なのは特に平日ソワレなのでリピーターがほとんど。
つまりは観客の反応でどこが笑いどころか、もう慣れちゃっているのか(笑)わかってしまう。
もっと単純に大笑いしたかったなと。まあこれは複数通えない自分の問題であるのですが。
ここはアドリブなんだろうなというのは大体反応で判断していたのですが(芋掘り大会とか)、曽世さんが出るシーン間違えたのはさすがに誰でもわかったと思われる(笑)。
1シーン前のシーンで登場してきて間違えたのがわかったのかすぐ引っ込んだのですが、そのシーンにいたのが笠原さんと芳樹さん。
そりゃいじりますわな。
「今クレア先輩いたわよね」「いたわね」とつっこみながら「で、どこまでしゃべってたっけ?」となっていました(笑)。
キャスト感想簡単に。
デイジーが段々オチビちゃんに見えてくるのがすごい。
小細工なくストレートに演じているからデイジーのまっすぐさがダイレクトに伝わってくる。
段々追い詰められて「お母さん、お家に帰りたい」というシーンは本当に胸締め付けられた。
ただ、笠原さんの飄々とした明るさという元々持っている性質が救いになっているような気がしました。
トリクシーちゃんはデイジーに出会う前はお友達いたのかなと思うくらい変わった子でした。
とりあえず何してもうふっが可愛い、あざとくて可愛い(笑)。
そしてなぜあんなに踊るのかwww
笠原さんと芳樹さんの息のあいっぷりが年季を感じる。
とにかくお互い細かく拾いあってベテランならでは。
大さんの女子力の高さがまたすごかった。
あんな縦ロールが似合う男性がいるだろうか、いやいない(反語)。
ちなみに女性もいない。
立ち姿も美しい、脚がまた細くて美しいの。
若手の子たちは見た目可愛いけれどやはり立ち姿が男だなと感じる子が多かったのですが、大さんのナチュラルさ。
さすが女優(笑)。
そして音痴っぷりはレポで見ていて知っていたけれどすごいな、あの外しっぷり。
「高かったのか」とこそっと言ってから低音で歌いだすのもおかしかった。
デイジーが1音もソロ歌わせてもらえないのもおかしい(笑)。
モニカはストレスたまるよね、うん、たまるよね、わかるわかる(笑)。
しかし、藤原さんは56才強調しすぎですwww
クレア先輩とアリス先輩のコンビも良かったし、何気にベリンダとドーラのコンビも好き。
仲原さんのつっこみが男っぽくて素敵(笑)。
「やった!」「やってない!」が好き。
若林くんはそのまんまではないかという気もしないではないがとにかく可愛い。
「そっちかー」はどっち(笑)?
クレア先輩は本当にお姉さまで素敵、シーン間違えたけど(笑)。
アリス先輩がこのチーム唯一の客演(トンプソンさんはどっちのチームにも出ているから)で大変だっただろうけど、
曽世さんがひっぱっていったんだろうなというのが見えました。
いい味出していたと思います、基本的に楚々とした美少女なのに湯たんぽファイトの時だけ男だった(笑)。
トンプソンさんは今の劇団にいないタイプでまた個性がありました。
堀川さんに雰囲気似ているなと思ったのですが。
この回はアフタートークがありました。
Jr.2より上のベテラン組と倉田さんというメンバー。
テーマは前演じた時と比べてどう?というようなもの。
司会の曽世さん以外は前演った役と同じなのは倉本さんだけ。
他の人達は役が変わると景色が変わると口を揃えて言ってました。
笠原さんと芳樹さんは以前はどちらもいじめる方だったので、こんなにデイジーっていじめられてたんだ、知らなかったと言ってた(笑)。
最後に「倉田さんに何か聞きたいことないですか?」という問いかけに「芳樹があるそう」と楢原さんにふられる芳樹さん。
以前ツイッターでもつぶやいていたけれど、倉田さんはデイジーもトリクシーもシビルもみんなできそうですがどの役を演りたいですか?という質問でした。
倉田さんはどの子も可愛くてやりたいけど、階段駆け上がったりできないから無理だわと。
そしたらエスカレーターにしますよ、と笠原さん(笑)。
1人デイジー観てみたいという話にもなりました。観てみたい(笑)。
翌日はSチーム千秋楽、翌々日はMチーム千秋楽を観ましたがまた後日。