最終日はマチネAuberソワレHalevy
芳樹エリックの千秋楽です。
そして私にとっては最初で最後の順番通りのマチソワ。
1日で芳樹エリックの一生を辿ることができたという達成感は一入。
カタルシスが違う。
やはり観るなら順番通りの方がいいと改めて思いました。
本当にすごいものを観ると言葉が出ないってこういうことかなと感じる。
語彙がないだけなのかもしれないけれど。
全身全霊。魂こもった演技を見届けることができて本当に幸せでした。
終わってからなぜか足がくがくとなってしまったくらいですから。
本当に途中で死んじゃうのかと思うくらいでした。
そして私も死んじゃいそうだった(私の場合4日間で蓄積された疲れもあるw)。
「天使の像」のシーンが今まで観た中でいちばん大きく感じ、
「クリスティーヌのキス」のシーンが今まで観た中でいちばん小さく感じました。
本当に子どもに戻ったような。
「おまえなんていらない」が本当に息苦しくなるくらい胸に刺さった。
神への「あなたなんていりません」、クリスティーヌへの「おまえなんていらない」。
どれだけ愛を渇望していたのか。
この日がいちばん刺さりました。
PHANTOMの全体感想は次に書くとして(まだ続くのか、これ)、 千秋楽は恒例の舞台挨拶がありましたのでその感想を。
翌日が大千秋楽なので特にマチネはあっさりだったかな。
最初舞台挨拶あるの忘れたのか江口くんがひっこんでしまって急いで戻ってきたのをみんな(特に隣の田中くん)がつっこんでいたのが可愛かった(笑)。
まずはJr.10~下の人達が並んだのですが少なっ!
本当に若手少なかったんだな(私の中での若手は11からなんですけど)。
ソワレでは久保くんはさすがにメインなので後だったのですが、マチネでは一緒に並んでいましたね。
そしてここの世代は役名と名前しか言わせてもらえないところが体育会系だなとも思ったり(時間が足りないからだろうけど)。
比較的あっさりだった中で船戸さんが頑張ってた。
バリー先生の恰好で「フランス人のハーフにフランス語話せるかと聞かれました、日本人です」。
うん、国籍不詳(笑)。
ちなみにソワレではタキ・カーンだったので「現地の人を使っているのかと言われました、日本人です」。
この「日本人です」シリーズ翌日も続くのかと思ったら続かなかったみたい(笑)。
マチネの挨拶の中では倉本さんが「6時間1人の人間の一生を演じられるのが羨ましい。いつか自分もそういう役に出会いたい」というようなことを語ったのが印象的。
役者なら一度はやってみたいだろうな、本当に役者冥利に尽きる役だったんでしょうね。
あとは関戸さんが「芳樹エリックは最初はこーんなに小さかったのにすっかり大きくなってー」とママだったのがまた可愛い♪
皆が「~を演じました○○です」という自己紹介する中、芳樹さんだけが「エリックを演じています山本芳樹です」だった。
うん、確かにまだ終わってない(笑)。
笠原さんが「ingだもんね」とつっこんでましたw
ご本人は「この後もエリックやります」でしたし。
「少年エリックはこれが最後ですが」という言葉も印象的。
「最後と思いますが」ではなく「最後ですが」。
再演が早くても5年後らしいので、特に少年期はこれが最後という気概で臨んだのだろうと思うと余計にジーンときました。
でもやはりできるならば最初から最期までを演じることによるカタルシスをまた味わわせてほしいなとも思う。
ソワレではマチネよりは皆さん話していたかな。
とりあえず頭ぼーっとしていたので何話してたっけ?
緒方さんは淡々とした一言だけで笑いを持っていくのがうまいなあといつも思う(笑)。
関戸さんと松本さんは同期で子供になり、最後は孫になったとわちゃわちゃしていたのが可愛かった♪
裏も大変でみんな一丸となって作り上げたという話が多かったかな。
倉本さんは「笠原も芳樹も脚立持って~」と話し始めて「それ言っちゃいますか?」と笠原さんがストップかけていたのは裏の転換というより、5番ボックスなどの裏事情だったりするのかな。
ちなみに「脚立を支えていたのは深山」というオチ。
ガタガタしそうだ(笑)。
石飛さんが「いつもは裏の様子もてっちゃんがビデオを撮ってくれていたけれど、今回てっちゃんも動いていたから撮れなかったんですよ」と語っていました。
どういう転換なのかとかセットどうなっているのかとかどれだけみんなバタバタしていたのかとか見てみたいなあ。
久保くんは「あまりしゃべりすぎるとボロ出るから」という第一声で先輩方大うけ(笑)。
しかも美しいクリスティーヌの衣装を着けたままでその第一声だもんな。
やっぱり話はまとまっていなかった(笑)。
逆に話はまとまっていたけれど、曽世さんは少し元気なかったなと感じました。
特に前々日のラウルの第一声が声かすれていて大丈夫かと心配するくらいでした。
その後は本調子ではないものの芝居はきっちりまとめていたのがさすがでしたが。
芳樹さんはずっと目が潤んでいたのは遠くからでも(この回は遠かったのです)わかりました。
トリプルコールがあって出てきた時に藤原さんが「山本芳樹が袖で感極まっていた」と話しましたが、そうだろうなと感じるくらい感極まっていた。
ソワレでは「自分のことを愛してくれる女性なんていないというエリックだが、連日たくさんのお客様がエリックを愛してくれて幸せだった」というような挨拶がいちばん印象的でした。
本当にみんなでエリックの一生を一緒に歩んだもの。
そしてみんなで表も裏も一丸となって舞台を作り上げた、このことによって劇団として一つ上のステージに上がったと思うとも。
再演があったとしたら、またそれまでに色んな経験を積んでもっとステージを上げていきたいというようなことも語ってました。
いつか再演があったらもっとパワーアップしたものが観られることを願います。
終演後、さすがに最後だから物販立ってらっしゃいました。
そりゃトークショーの後とかマチソワの間とかはしんどいだろう、さすがに(笑)。
しかし、芳樹さんから舞台写真を買おうと買い控えていたのにまさかの売り切れ。
というわけでカレンダーくじをひいてもらったけど手が震えてはった、袋に入れてくれるのもちょっと震え気味(「袋いいです」という暇なかったw)。
6時間見届けて幸せでしたという一言を伝えることができて良かったです。
まあ、私は一言しか言えないんだけどね。
でもちゃんと返事してくれたから多分まだ生きてた(笑)。
仮面の下から(仮面つけたまま物販ってなかなかシュールな光景やな)目もちゃんと合わせてくれたしね♪
そして私のPHANTOMは終了したのでした。
続く(続くんかい!)。