12/3~7の5日間、東京遠征でした。
メインの目的は「PHANTOM」。
昨年の11月にこの演目をやると発表されてから、長期休暇をここに充てると決めていました。
そして詳細日程が発表されてからこのスケジュールに。
空いているところは四季も入れて、最終日だけ観劇無ということでマチソワマチソワマチソワマチソワの8公演連続観ました。
さすがに私もそんなに若くはないので観劇最終日には自分が屍状態だった(笑)。
前回も含めて最終的にAチーム3回Hチーム3回Gチーム1回Sチーム1回の計8回の観劇となりました。
AとHが多いのは私が芳樹さんファンだからですよ(笑)。
そんなわけで順不同で感想を記していきたいと思います。
まずは12/3ソワレのAuberチームと12/4ソワレのHalevyチームから。
2日かけて芳樹エリックのPART1→PART2と順に観たわけですが、PART1で終わってそのまま帰る時の疲労感ときたら(笑)。
本気で何も食べたくなくてふらふらしながらホテルに着きましたからね。
この回はいちばんいい席だったというのもありますが。
最後の「見たいんですね」の迫力がすごすぎてしばらく立ち上がれなかった。
実はこの作品は私にとっては泣く暇がないのです。
ぐいぐい闇の世界に惹きこまれて瞬きできないくらい観ているので目がとても痛い。
芳樹さんの凄さというのは演技の巧さもさることながら、これ程観ている側を惹きこむ力を持っている人ってそうはいないのではないかと思うところです。
そして半月前に観た時に比べてかなり痩せていました、頬もすごくこけている。
本当に命と魂削っている芝居で私のHPも削られる・・・。
楽日ではもっとすごいことになっていたのでしたがそれはまた後日。
他、半月前と明らかに変わったのが第1章での関戸マドレーヌの深化です。
前回ピンとこなかったのが、今回マドレーヌが母へと成長していく過程がきっちり描かれていて見入ってしまいました。
気味悪さは醸し出しつつどちらかというと芳樹さんの方が受けの芝居だったように感じました。
実際このパートはマドレーヌが主役だから。
緒方マリーもすごく良くなっていた。優しくもあり、それでいて芯の強さもあり本当に素敵でした。
そしてどうして船戸バリー先生は過去の笠原・曽世両バリー先生と比べてもいちばん胡散臭いのはなぜだろう(笑)?
エリックをさっさとしかるべき施設に入れちゃえばいいのにというのがいちばん強く感じます。
第1章で抑え気味だったのが、第2章からは攻めに入った演技。
もう瞬きできないくらいの迫力。
ジャベールに痛めつけられるのも激しさ倍増。
しかし、ジャベールの登場シーンはかっこいい。ヒーロー登場!って感じで。
全然ヒーローじゃないけれど(笑)。
しかし、いちばんエリックの本質を理解していたのは実はジャベールなのではないかとも思うのであります。
そしてやはり第3章がつらすぎてつらすぎて。
「人間は嫌いです、原則は」という台詞が切なすぎて。
前回観た時の久保ルチアーナは松本ルチアーナよりうざくなかったのですが、今回かなりイラつきました(笑)。
でもルチアーナがいなくてジョヴァンニさんとあのまま幸せに暮らせたとしても、石綿の影響でいずれは肺病になってしまい長生きは出来なかったのかなとも思ったりも。
あと感じたことは、初演のモブは若手中心だったけど今回人が少ないからベテラン陣多くて迫力があります。
というか笠原さんや曽世さん目立ちすぎです。
石飛さんええ声すぎです(笑)。
また、前回観た時は前方席の後方(ややこしい)で段差がないところなので、屈んだり寝そべったり下の方でやっている芝居が全く見えなかったのですが(特にPART1はそれが多かったので)、今回は本当に前方だったので良く見えました。
凌辱未遂シーンもね(そこ大事・爆)。
ただ、映像に関しては後ろで観た時の方が感動しました。
どこに座っても見切れてしまうのかなというのも残念な点。
これはPART2の話になってしまうのですが鏡のエリック7人前に座っても全員見えないんですよね。
ちなみにこの回カメラが入っていましたのでおそらくDVDに収録されることでしょう。
続いて翌日のPART2。
本編については楽公演のものが上書きされてしまいましたのでその後のトークショーについて。
メンバーは芳樹さん、石飛さん、深山さん、仲原さん、田中くん。司会は藤原さん。
テーマは「エリックが心を許した人たち」。
藤原さんは「オペラ座の怪人の名付け親です」と自分の役について紹介していました。
このトークショーが楽しすぎて本編ぶっとんでしまったというのもある(笑)。
まず自己紹介で「鈴木福くんがライバルです」とジャブ入れてくる深山さんに笑った。
芳樹さんは「勝ってるから」と関西訛りでつっこみ入れてました。
深山さんが思いっきり関西弁でしたからね。
そんな深山さんが演じたレイザー。
エリックとレイザーの最初のシーンが「エリック~」と抱きつくシーンなのでさすがに同期同士なので恥ずかしかったそうです(笑)。
「WHITE」の正ちゃんと坊以来とのこと。
芳樹エリックについてどう思う?ということを聞かれたんだっけ?
とにかく「かっこいい」「ほんまかっこいい」連発でした。
それは芳樹さんがかっこいいのか、芳樹エリックがかっこいいのか(笑)。
そしていつも優しく教えてくれるけれど、たまに自分が失敗した時に仮面越しなのに冷たい目をしているのがわかるとも。
「そんなことないよ」と芳樹さん、石飛さんも「被害妄想じゃないの?」とつっこんでました。
しかし、「優しく教えてくれる」って同期なのにw?
芳樹さんはずっとにこにこご機嫌さんでよくしゃべっていました。
なんなの、この仲良しぶりは(笑)。
続いてナーディルを演じた石飛さん。
20年以上一緒にいるのに意外に舞台上で会話することがほとんどなく、ちゃんと絡んで芝居をしたのは2003年のトーマ以来だとのこと。
今回くらいもっとがっつり絡む芝居をしたのは芳樹さんがライフでは初めての舞台の時とかそれこそ20年くらい前だとのことだそうです。
藤原さんも気づいていなかったらしく、2人がそう話してくれたので初めて気づいたそう。
なので稽古の時もやたら新鮮で、休憩に入った時も2人でうぉーって言い合ってたとのことですが、その時について身振り手振りで説明する芳樹さんが超可愛くてどうしよう、ってくらい可愛かった(笑)。
あとはこの回で私が明らかに分かったミスは久保くんが指輪を落としたところだったのですがそれ以外にも大きなのがあったことがここで判明。
芳樹さんが石飛さんの足を踏んでしまったらしい。
しかも芳樹さんヒールだし、石飛さんはサンダルの下が裸足なのでめちゃくちゃ痛かったらしい(笑)。
「それね、いつ謝ろうかと思って」とおろおろしている芳樹さんもまた可愛い(可愛いしか言えないこの人)。
マントが長いからどうやらひっかかったみたいです。
そしてその直後の首絞めシーンで芳樹さんは動揺したからか、ガチで親指が首に入ってしまい本当に首絞めてしまって石飛さん本当に死ぬかと思ったって(笑)。
やけにこのシーン迫力があるなと思ったwww
楽屋に帰ってからか「痛かったー」って足上げてみんなにアピールしていたというのがまた可愛いよ、とびさん。
ジュールの田中くんはこの役をやるにあたって原作を読みこんだとのこと。
そしてジュールはファントムの魔力的な魅力に惹かれていた。
芳樹さん自身も何考えてるかわからなく魔力的な魅力があるのでそのまま演じられた。
「芳樹は何にも考えていないだけなのにね」と石飛さん(笑)。
そこで仲原さんも「わかる!芳樹さんとがっつり絡む芝居をする時緊張する。
トーマの時ユーリとオスカーとでもあったけれど」とも。
で、「入団して3,4年くらい話しかけられなかった」という仲原さん→「僕まだ話しかけられません」と田中くん→「僕も!」と深山さんがのっかってきたのが笑った(笑)。
それを聞いた芳樹さん「じゃあこれから(自分から)下りてくるから」とボソッと言ったので大爆笑。
石飛さん崩れ落ちてたわ(石飛さんの笑いの沸点低いのはいつもだけどw)。
藤原さん(石飛さんだった?)が「明日から芳樹が下りてくるらしいので楽しみにしてください」と締めていたのもおかしかったです。
田中くんはトークが広がるように事前に話すことをすごく考えてきたんだろうなと思いましたが、芳樹さんは多分何も考えてない(笑)。
最後にガルニエを演じた仲原さん。
いちばん思い入れがあるのが図面を広げるシーン。
前回PART1に出ていなかったので舞台自体は観ていたけれど、実際連鎖でやることによってより一層ギゾ教授からのつながりを感じたとのこと。
他の役を演じていてもそれがガルニエを演じる時の糧になっているとも語っていました。
ガルニエの前はナーディルを逮捕する役人だけれども、その前のエリックとナーディルの別れのシーンなのでそこでじーんときて出てくるの遅くなりかけるとか(笑)。
あとはスーザン・ケイさんすごいと連呼していたw
エリックとガルニエの友情についてのことだったかな。
そんなトークショーでした。果たして芳樹さんは下りてくるのかどうなのか(笑)。