この夏も仲代奈緒さん主催の「大切な人」シリーズ関西名古屋ツアーがありました。
「大切な人」は春に観ているので今回はパスなのですが、この日は特別に1日だけのトーク&ライブということで行ってきました。

「大切な人」は結構長いけれど、トーク&ライブだったらせいぜい2時間くらいかなと思った私が甘かった(笑)。
5時開演で20分程押したとはいえ、終わったの9時半前でした。4時間コースや(笑)。
だから開演時間早かったんかああ。

「大切な人」では芳樹さんファンではない人たち(というより関係者の方が多いかな)も多かったのですが、
ライブということで今回明らかに客層9割以上芳樹さんファン(笑)。

なので仲代さんがかなり気遣った発言多しw

まずは牧師さんの挨拶。祭壇に宮崎総子さんの写真が飾られていたのですがそこに皆さんで献花をしていただきたいとのこと。
白バラが1輪ずつ配られ1人ずつ献花いたしました。

それからライブが始まりましたが、ピンポイントレポ(笑)。
(オリジナル曲が多くて覚えてなくてセトリ記せないw)

仲代さんソロ、DAIさんとのデュエット、DAIさんソロの後、芳樹さん登場。
結構芳樹さん登場まで長かった(本音w)。
いや、お二人の歌もとても聴きごたえあって楽しかったんですけどね。

芳樹さんは髪短くて特に耳元ばっさり、でも上の方はふわふわで色も明るく超超可愛かったよー。

来週にはカウフマンにちょうどいい長さになるのかな。
衣装は黒いTシャツにジーパン、黒いスニーカーでした。細っ!

芳樹さんが歌ったのは、
名もない花
ファイト
道標


「名もない花」は「大切な人」で使われているDAIさんの曲で昨年の神戸ではDAIさんがいなかったので
芳樹さんが替わりに弾き語りをしたという曲。

2人の弾き語りセッションが素敵でした。
「ファイト」もギターとハーモニーが素敵でしたし、「道標」からピアノの有本さんも参加されていたかな、そのセッションも素敵だった。
「道標」や「糸」は芳樹Voiceが頭から離れず、あれ?これ芳樹さんのオリジナル?とか勘違いしちゃったり(笑)。
しかし、みゆき好きなのねw
芳樹さんはあまりリハしなくてもいいようにしたのかなと思うナンバー(普段歌ってはるから)でした。
せっかくだから仲代さんとのデュエットも聴いてみたかったなあ。
ミュージカル曲も歌ってみたいと仲代さん「オン・マイ・オウン」も歌ってらっしゃったので、ミュージカル曲でのデュエットとかね。
しかし、本当に仲代さん歌うまくて気持ちが伝わってくる歌声なのでミュージカルでも観てみたいなって思います。

後半ではヒロシマでの遺品を語り部とした詩「さがしています」の朗読がありました。
写真を手に仲代さん、芳樹さん、「大切な人」メンバーである増田さんの3人で交互に朗読されていました。
誰の作品かと思って聴いていましたが、アメリカの詩人アーサー・ビナードさんの写真絵本だそうです。
ありふれたなんでもない日常があの8月6日で途切れてしまったという恐ろしさを感じる作品でありました。

最後は仲代さんとDAIさんのデュエットの後全員で「やさしさに包まれたなら」。
しかし、なかなか登場しない芳樹さん。「もう先にやりましょうか」と本当に2人先に歌い始めた(笑)。
2番くらいでギター持って登場したはいいものの、全然ギター弾いてなくて歌ってただけなのでなんでやろ?と思っていたらアンコールの時に判明。
用意していた譜面が遠くて(譜面台が遠い位置にあった)弾けなかったらしい(笑)。
せっかくいっぱい譜面に色々書いていたし、裏で一所懸命練習してたのにーと。
その様子を仲代さんも見ていたとのことで「せっかく一所懸命練習してたのにね」と慰めてましたw
そしたらこれは次の機会に!ということでリベンジあるかもしれません(笑)。

アンコールは2曲でそのうち最後の最後の曲「翼をください」で芳樹さん登場。
1番を仲代さん、2番を芳樹さんがソロで歌ってました。

ああ、この曲も芳樹Voiceが頭から離れない(笑)。

そして、ライブ終了。

この時点で19時半過ぎ。

結構長かったねと思ったら10分休憩でこの後トークがありますと仲代さんからのアナウンス。
「トーク&ライブ」のトークの存在を忘れてた(笑)。

「トーク」は工房をされている冨田さんという方のトークで30分くらい。
後半、仲代さんと芳樹さんが合流で多分30分くらいを予定していたと思いますが1時間くらいあったのでは(笑)?

この日が終戦の日であることもあってそういった反戦トークだろうなと思っていましたが、想像していたようなアプローチではないトークなのが非常に興味深かった。
語り口がうまいというのもありましたが説得力のある話で面白かったです。
印象的なのが独裁者が戦争を起こすのではなく、色んな意味で従順な人間が流されてしまいいつの間にか戦争が起こっているのではないかという話。
だからこそ確固とした自分を持たなくては、本当に自分が求めているのは何かを持たなくてはいけないという点に説得力がありました。

彼のトーク後、2人が合流。
仲代さんが「まだ芳樹さん帰ってないですよね、芳樹さん前へどうぞ」と促すも「いやいや、自分はもう(このまま話聴いていたい)」となかなか前へ出てこない芳樹さん(笑)。
「皆さん、芳樹さんが話を聴いている姿だけでも観たいでしょうから」と再度促してやっと前へ出てきた芳樹さんでありました。
仲代さんわかってらっしゃる(笑)。
そんなわけで話を振られない限り芳樹さんしゃべらないわけでw
仲代さんが熱く語ってるのが印象的でした。

その中で「自分が求めているのは何か」に関連してそして演劇をやっている意味について話を振られた芳樹さんの発言で印象に残ったこと。

シリアスな舞台でも落ち込んだまま帰ってもらいたくない、何か明日からの新しい活力となるものを持って帰ってもらうようにしたい。

今、劇団でやっている「アドルフに告ぐ」という作品でもこの「大切な人」でもそうだけれど、何か希望というものを劇場から出る際に与えることができたらということをおっしゃっていました。
演劇はあくまでも娯楽であり、現実的に役に立つものではないかもしれない。
でもそれだからこそ明日への糧になるものを生み出せれば、というようなことも語っていました(一言一句正確ではありませんがこういったことを)。

これは倉田イズムでもあるのかなと感じました
だからこそ、心に響くものがあるのかなと感じた。

で、あとはこれ以外には特にしゃべってなかったのですが、つっこみは入れてた(笑)。

仲代さんが「みんな自由に生きればいい」という冨田さんの話からフィリピンで暮らしていた時の話を。

フィリピン人は「仕事行きたくないから行かない」といってもみんな怒らなくて他の人が代わりにやってあげてた、こういうのもいいでしょう?日本が窮屈なだけでしょう?という話になって「いや、それはダメでしょう」とつっこんでいた。
芳樹さんの方が良識的だなんてw
冨田さんも「ちょっと極端すぎましたね」とつっこんでいた(笑)。

割と色々脱線したりとで、前述通り終わったのは9時半前。
非常に濃い時間でありました。