一幕ラストを飾る「イチラス」のみで構成されるミュージカル・ライブ「イチラス!」に行ってきました。
まずこのコンセプトを知った時興味深く面白そうと感じました(実際はイチラスではない曲もありましたが)。
とはいっても平日のみの公演、しかも場所は東京なので普通は行かない。
でもここにいっちーが出ている!
休み取りましたよ、はい(笑)。
結論から申し上げますと休み取って行った甲斐ありました。
出演者からして期待できるとは思っていましたが、今まで行った俳優さんのライブの中でもいちばん面白い構成のライブだったように思います。
「イチラス」というからには聴き馴染みのあるものばかりでいい曲ばかりというのもありましたが、皆さん聴きごたえのある歌声で非常に満足。
そういえば「M!」の感想を以前書いた時に「影を逃れて」が一幕ラストでいちばん好きな曲ベスト3に入ると書いたのですがイチラス曲っていい曲が多いんですよね。
で、その出演者とは
イちわ ようすけ(一和 洋輔)
チ"ゅり さきほ(樹里 咲穂)
いりょう ラぅみ(井料 瑠美)
スぁかもと けんじ(坂元 健児)
特別出演!:光枝 明彦
演奏:宮﨑 誠 (敬称略)
でした。
これ、もらったチラシにこう表記されていたんですが、自己紹介でもこの通り紹介してみんな自分で言ってて照れていた(笑)。
会場はヤマハエレクトーンシティ渋谷。
ものすごーく複雑な道でものすごーく坂道だった(笑)。
私は3公演の内、金曜日昼公演に行きました。
このコンサートを企画された宮﨑さんがエレクトーン演奏。
エレクトーンがまるでオーケストラのよう。
まず、Overtureはその宮﨑さん演奏によるもので「One」や「DG」、「私だけに」だったかな。
他あったかもしれないけれど覚えてない。
その演奏している中誰か登場?と思ったらあれ、出てこない?で何度か肩すかし(笑)。
最初は、
○「I Got Rhythm」(クレイジー・フォー・ユー)
○「Singin’ in the rain」(雨に唄えば)
○「チムチムチェリー」(メリーポピンズ)
○「ランベスウォーク」(ミー・アンドマイガール)
のメドレーを4人で。
「I Got Rhythm」をいっちーの歌声で聴けると思ってなかった。
とても楽しそうに歌ってたのが可愛かったです。
在団していてもぜーったい(強調しすぎですw)キャスティングされなかっただろうから、レアなもの見た(笑)!
その後は4人で自己紹介。前述通り照れながらの自己紹介(笑)。
ナンバー紹介はいちばん下っ端に任せたということでしょうか?
いっちーが頑張ってしゃべっていましたが途中カミカミになると容赦なくお姉さま方につっこまれていた(笑)。
そしてサカケンさんは「仕事多くて大変だねー」とつっこみw
でも自分たちの紹介終わった後、みんな宮﨑さんの紹介を忘れていたのにいっちーがちゃんと紹介したんだよ!
宮﨑さんがOvertureで演奏した曲は今回のコンサートで没になった曲だといっちーが紹介したことで「あっ宮﨑さんを紹介するの忘れてた!」ってことに。
「大事にしないと私たちアカペラで歌わないとあかんところやった」と樹里さん(笑)。
まず、この「イチラス」というタイトルを聞いた時に「一和くんがラストなのかと思ってびっくりしました」と井料さん。
みんな「若いのに」「堅気に戻るの?」「しっかりサポートさせていただきます」とつっこみ、「就活なんかしてませんから!」と返すいっちー。
この流れは多分3公演全部あったんだろうな(笑)。
とにかくいじられまくりないっちーが可愛らしかったです♪
サカケンさんは「出る杭は打つ!」とも言ってた(笑)。
○「後ろを振り向かずに」(MITSUKO)
○「自慢の息子」(アラジン)
○「メモリー」(CATS)
MITSUKOの曲は樹里さん、アラジンはいっちーで、メモリーは井料さん。
これは想定内。ですが、なぜシラバブパートが一和さんなのか(笑)。
自分が歌い終わった後、なぜか舞台に残っているのでなぜだ?
と思ったらシラバブパート歌い始めた。
といっても特に女性パートだからといって声を高くするわけではなく普通のキーで歌ってた。
これが井料さんの歌声とハモって意外に良かったんですね。
「アラジン」は未見なのですがこれ「イチラス」曲ではないですよね?
いっちーのアラジン聴けたから良かったけど(現金)。
まず思ったのは、
今すぐあざみ野に行ってオーディション受けさせてもらうがいい!
でしたね(おい)。
本人も「アラジン」好きだと言っているように歌があっていると思うんですよね。
この曲が終わってから男同士、女同士でMCがあったかな。
男同士のトーク。
サカケンさんといっちーはもちろん在団時期がかぶってないけれど共通点はあるねという話。
まずは身長というところで笑ってすんませんすんませんすんません(謝ってないだろう)。
なんか今日のいっちー背が高いなあと思って良く見たらヒールかなり高かったwww
器械体操をやってたというのも共通点。
でも「坂元さんはインターハイとかすごかったですが僕は趣味程度で」と謙遜する一和さん。
昔、検索したら中学校時代の成績出てきました、多くは語るまい(笑)。
それから入団して初主演が「嵐の中の子どもたち」のボブ役だということ。
DVDが販売されていますがそれに出ているの僕です、とちゃっかり宣伝するいっちー(笑)。
全国公演だと劇場の作りが全部違うから大変だよね、という話からサカケンさんの出トチ話。
ビッキーを連れて仲間たちの元へボブが戻ってくるシーンで、「ボブが戻ってきたー」とみんなが言っているのにサカケンさんはその時ロビーにいた(笑)。
裏から回らないと行けなかったのにロビーから回ってしまい、その劇場の構造ではそこから舞台に戻るドアがなかったということだそうです。
急いで走っている間、みんながボブが帰ってきたーと言い続けてつなぎ、太田さん(浩人さん?)がボブを迎えに行く振りして袖に入りサカケンさんを探していたとか。
なんとか違うところから舞台に戻ってこれたが、ビッキーは本来の位置から戻ってくるので、「ボブ何しに行ってたんだ?」には大笑い。
やっている方は大変だったろうが。
女同士のトーク。
樹里さんと井料さんの共通点は宝塚と四季と違うけれどそれぞれ15年くらい所属していたとのこと。
樹里さんは20代のいちばんいい時期を男として過ごしていましたと笑わせる。
そして、宝塚のイチラスと四季のイチラスの違いについて。
宝塚は二幕が始まる時にお客さんが戻ってきてなくても待ってくれず定刻通りに始める、
だからみんなイチラスの時にはお手洗いのことしか考えてなくて幕が閉まったと同時にダッシュしていると樹里さん。
いや、それ休憩時間の短い四季の方がそうだと思う(笑)。
でも確かに四季は待ってくれているかな。
四季はどうでしたか?とふられた井料さん。
「美女と野獣」の時に「うまくできてよかったね」とみんなうきうきしながら一幕後楽屋に戻ってきたら怒号が待っていたとのこと。
「えっそれはAさりKた先生?」とつっこむ樹里さん。
伏字になってない(特に名前の方・笑)。
とにかくたるんでいるとけちょんけちょんに怒られ、みんな心折れてしまったのだがなんとか二幕までに気持ちを上げなければと頑張ったという話。
四季あるある話ですね(笑)。
ロングランなので常に新鮮な気持ちでやらなければということだったのですがと井料さんフォローしてましたけどね。
○「Who Will Love Me As I Am?」(サイド・ショウ)
衣装合わせの時持ち込んだドレスが瑠美さんと色が同じでシンクロしてたんですよねとにこにこ樹里さん可愛かった。
お二人は初共演だったみたいですが、仲良し姉妹のようで可愛らしかったです。
未見なんですが、結合双生児の話ですよね。
○「エメ」(ロミオ&ジュリエット)
問題作(笑)。
検索して前日のネタバレを見てしまっていたのがちょっと後悔。
まずはサカケンさんロミオ登場。
この曲がセトリにあるというのは公式ツィッターでわかっていて、井料さんが歌わないというのはわかっていたので樹里さんかと思ったらまさかのいっちージュリエット(笑)。
先にネタバレを見ていたので、ソンダン花束の達郎アイーダのような感じになるかと思っていましたが、キーは男声のまま。
Wロミオのようでした。
しかし、この男性2人によるデュエットがかなりいい!というかめっちゃいい!
二人の声の相性がいいんでしょうね、とてもあっていてハモリも綺麗。
本編では絶対見られないのでレアなものを観ることができました。
小池先生、うちのいちわいかがでしょうか(誰やねん)?
最後に二人お手手つないではけるのが可愛かった♪
○「愛してるそれだけ」(ルドルフザラストキス)
○「神が愛するヌビア」(アイーダ)
○「All I ask of you」(オペラ座の怪人)
○「ありのままの私」(ラ・カージュ・オ・フォール)
このあたりの順番があいまい。
ヌビアの位置がどこだったかなあ?
オペラ座→ラカージュの流れは間違いないと思うんだけど。
記憶だけで書いているんで間違えていたらすみません。
ルドルフのマリーさんの曲は井料さん。
この曲は井料さんにあっていたように思います。
ヌビアは入っていると思っていましたが、アイーダはどちらが歌うんだろう?樹里さん?と予想していたらまさかなサカケンさん(笑)。
今回こういった予想外なことがあってそれも面白い。
3人はコーラスで入っていたのですが、ネヘブカパートがこれまたまさかないっちー。
なぜ女子枠ばっかりなんだ(笑)?
しかし、これがまたはまっている。
マンマの影コーラスでも思っていましたがハモリがやたらとうまいんだ。
AIAOYはサカケンさんラウルに井料さんクリスティーヌ。
さすがに持ち役だと全然違う。
井料さんのクリスは本編では観たことなかったのですがさすがとしか言えない。
本当に素敵でした。
そして二枚目ラウルがなぜか次でおかまちゃんキャラに(笑)。
樹里さんと男女入れ替わっての歌が楽しい。
ハットをかぶるとさっと男役モードになる樹里さん素敵♪
○「トゥナイト」(ウエストサイドストーリー)
これは圧巻でした。
四重唱ものすごく迫力あり、聴きほれました。
この少人数で歌っているとは思えないほどの迫力。
○「君住む街角」(マイフェアレディ)
○「シェルブールの雨傘」(シェルブールの雨傘)
ここで特別ゲスト光枝さんの登場。
シェルブールは井料さんとのデュエットだったのですが、素敵な大人のデュエットでした。
ルグランの曲なので「壁抜け男」も思い出しましたが(夫婦役でしたよねという話もありました)、
このお二人だと「Aspects of Love」のジョージとジュリエッタを思い出しました。
光枝さんを交えてのトーク。
井料さんは光枝さんと共演も何度もあるそうですが、サカケンさんは共演はあっても絡みがなかったとのこと。
ユタでは新太役だからいじめっ子にはざしきわらしが見えてないし、BBでは光枝さんのルミエールの後ろでぴょんぴょん踊ってたのでとのこと(ドアマットやってたそう)。
自分のことでいっぱいいっぱいだもんねというのと、フォークやナイフの気持ちなんてわからないですよーというのがおかしかった(笑)。
いっちーはもちろん在団時期がかぶっていないので「レジェンドですから」と握手求めていたのも可愛かった。
ただ、「赤毛のアン」のマシュウで客演されていた時に稽古場で見学していたことがあるとのこと。
その時に緊張しながら「おはようございます」と挨拶したら「おはよう」と挨拶してくれたのが嬉しかったという話をしたら、「覚えてますよー」と光枝さん。
「絶対覚えてないですよー」と総つっこみ。
そして「覚えてくださっていて嬉しいです」とのっかる一和さん(笑)。
ほのぼのトークでした。
そして光枝さんの衣装がピンクなコーディネートでとても可愛かった。
○「ハクナマタタ」(ライオンキング)
光枝さんがプンバァでいっちーがティモン。
孫とおじいちゃんのようなコンビがとても可愛い。
しかも光枝さん、手作りの紙製の兜をかぶっていて本当に可愛いの。
ティモンは江戸弁だったので京都出身なくせにーと思いながら見ていた私(笑)。
女性陣はその前のトークで樹里さんが「草役やりたい」と言ってた通り、
草もって後ろで揺れているのも可愛い。
そしてそしてレジェンドシンバ登場ーーーー!
ってなんでそんな腹巻の様なもの巻きつけてるんですか(笑)?
半裸でお腹にスカーフなのかな?を巻いて登場するシンバw
でも歌はさすがです。
大西ライオンではありません(とその前のトークで樹里さんが言ってたw)。
終わってからこの曲に関してはシンバとプンバァはあまり絡みがなくて結局絡めなかったとサカケンさん。 いっちーはがっつり絡めて楽しかったですとにこにこ。
そんな二人に「若い芽は摘まないと」という光枝さん。光枝さんまでー(笑)。
○「命をあげよう」(ミスサイゴン)
○「影を逃れて」(モーツァルト!)
○「レベッカ」(レベッカ)
○「愛せぬならば」(美女と野獣)
最後にそれぞれソロで。
おそらく最後に本人たちがいちばん歌いたい歌を選んだんだろうと思います。
キムは井料さん、ヴォルフはいっちー、ダンヴァース夫人は樹里さん、ビーストはサカケンさんでした。
「影を逃れて」が胸熱ものの出来でした。
硬さはあったもののいちばん気合を感じ、聴いている方に伝わってくるものがあった。
ああ、私はこういう歌聴きたかったんだーと胸いっぱいに。
最後の「自由になりたいーいー」の部分は超ハイトーンで決めてました。
小池先生、いかがでしょうか(リプライズ)?
ミュージカル本編ではアンサンブルのコーラスが迫力あって、最後の方はコーラスの旋律の方が強いからヴォルフ部分が聞こえないところもあるのですが、ソロだけだとこういう旋律なんだという再発見があったのも面白かったです。
最初に宮﨑さんに赤いジャケットを借りているのもおかしかった(笑)。
○「One Day More」(レ・ミゼラブル)
最後はこの曲。
サカケンさんがアンジョとバルジャン、いっちーはマリウス途中からジャベール、井料さんはコゼット、樹里さんがエポニーヌで途中から光枝さんとテナルディエ夫妻のパートを担当。
5人だけとは思えないほど深みがあり迫力ある歌声に圧倒されました。
いっちーマリウスはとても甘い歌声でうっとり、えっとレミゼは誰に訴えればいいんやろ(笑)?
【アンコール】
○「スーパースター」(JCS)
これもイチラスではないんだけど(笑)。
サカケンさんといっちーのWユダです。かっこいいです。
大事なことだからもう一度言いますがかっこいいです(笑)。
いっちーは客席の後ろから登場。きゃあああとなりますね、心の中で叫んでいましたが。
サカケンさんも最初は舞台上にいましたが客席下りもありました。
きゃあああ(心の中の叫び)。
女性陣はヘロデガールです。贅沢だー(笑)。
いっちーの高音シャウトがすごかった!最後までアゲアゲでさすがへヴィメタル畑出身だと思いました。
○「友達はいいもんだ」(ユタと不思議な仲間たち)
最後の最後はこの曲です。センターに光枝さん。
ペドロがいる!!
みんなの歌声が心に沁みました。
公演時間1時間50分という予定でしたが、14時開演で終わったのが16時20分頃。
5分くらいは押していたので2時間15分くらい?ボリュームたっぷりでした。
平日3回公演しかないのがもったいないくらいのクオリティ。
樹里さんはものすごくエンターテナーでした。
歌もうまいし、しゃべりもうまい。関西弁バリバリ(笑)。
井料さんはほんわかしている部分とサバサバしてるのが共存していて楽しかった。
サカケンさんは振り幅広いなあ(笑)。
その3人に重鎮光枝さんという大先輩たちに囲まれたこの企画、正直大丈夫?とは思いました(笑)。
しかし、贔屓目かもしれませんが歌に関しては引けをとってなかったと思います。
そしてフレッシュな風をもたらすという役割に関しても合格。
元々いっちーの歌声ではまったとはいえ、こんなに歌える人だったのかと再認識できたのが非常に感慨深いです。
全体的な感想としてはそれぞれのソロ曲も良かったですが、「OneDay More」や「トゥナイト」でみんなの声が重なりあうところが圧巻で聴きごたえありました。
デュエットではやはり「エメ」かな。
あれ、もう一回聴きたい。
もう一回聴きたいといえば「影を逃れて」がもう一回聴きたいです。
こなれたらもっと良くなるはず。
誰にお願いをすれば・・・(笑)。
今度は「ニアタマ」(二幕最初)とかは?という話も上がっていたので
またこういった企画があり観に行ける機会があればいいなと思います。