私は暦通りのGWです。
今年は特に観劇予定はなく買い物したり友達とお茶したりとのんびり近場で過ごしています。
昨年の今頃ははままっちょにいましたね(遠い目)。
昨日は美術館めぐりをしていました。
まずは宝塚にある手塚治虫記念館へ。
6月末まで「アドルフに告ぐ」展をやっているということで行きたいなと思っていました。
そして神戸市立博物館の「チューリヒ美術館展」が10日までということでGW中には行きたいなと思っていました。
そんなわけで宝塚→三宮というはしごでした。
同じ兵庫県内でも遠くはないけれど近くもないという(笑)。
で、手塚治虫記念館です。
もちろんそういう記念館があるということは知っていましたが初めての訪問です。
宝塚駅からは花のみちを歩き、宝塚大劇場を横目に進むこと約10分で到着です。
お休みの日だから子供連れの家族が多かったかな。
アニメをつくったり絵をかいたりできるコーナーがあったり、映像が観られたりと子供達も色々楽しめます。 「アドルフに告ぐ」展は2階の企画展示室で。
登場人物やストーリーの紹介、漫画の一部などが展示されていました。
ところどころに手塚さんのこの作品に対するインタビュー記事などコメントが掲げられているのが読み応えありました。
最後に栗山演出版とLife版の両舞台のボードも展示されていて、机にはフライヤーも置かれていました。
ではここからネタバレ含めます(私ネタバレなしに書けないの)。
「アドルフに告ぐ」の原作はコンビニ版の前後編2冊もので購入。
さすがの筆力で一気読みいたしました。
ただし、前半あれだけ細かく描写されていたのが後半色んな意味で投げ出された感じをうけたのはご本人が体調不良で休載してしまって他の登場人物について最後まで描けなかったからだったのですね。
最初は峠と文書が主役のミステリー要素が強かったのが、読後感はまた違ったものというか読む人にとってどこを主とするかで変わってくる話なのかなとも思いました。
どうしてもパレスチナでの二人の対決を描きたかったというのが、「正義とは何か?」という問いかけだったり、あんなに仲良かった子供たちの友情が戦争ではこんなにはかないものだということを描きたかったというのもあるでしょう。
ただ、あえてパレスチナのシーンを入れたのは「情勢によっては誰でも被害者になり誰でも加害者になる怖さ」をいちばん描きたかったのではないかと私には思えました。
舞台化するには登場人物がなにしろ多いですし、どの部分をクローズアップするかによってまた色合いが違ってくるのではないかと思います。
だからね、栗山さん版もすごく気になる。
「十二夜」で観た成河さんも気になるし、松下くんがどういう感じで役作りするのかも気になる。
でも最初は芳樹さんで観たいんだよなあ。
(栗山版の方が早い日程なので)。
初演版の感想は色々検索して読みました。
カットされている登場人物は仁川父娘とおかみさんとローザくらいなのかな。
今回「日本編」と「ドイツ編」と脚本を変えるということで登場人物も違うだろうし、以前カットされたシーンも入れたりするのかなと思います。
とりあえず芳樹さんの子供時代は賛否両論なのですごく楽しみです(笑)。
やはり子供から大人までの一代記、一人の人間の変化の過程をがっつりと観られるというのが本当に楽しみであります。
他のキャストも原作読み終えるとなるほどねとうなずけるキャスティングなので非常に楽しみですね。