観劇記というよりスタジオライフ初体験記となりそう(笑)。
この1カ月くらいの間TLを見ていたら「トーマの心臓」について盛り上がっていました。
この劇団の存在はもちろん知っているし、「トーマの心臓」でブレイクしたというのも知っていましたがなかなか足を運ぼうと思えなかったのは敷居高そうというのがいちばんの理由(笑)。
元々東京でしか公演なかったし、この10年くらいかな?大阪にも来るようになったのは。
でもあまりにも皆さんが絶賛されていたためどんなもんか観たいと思い、えいやっとチケット予約いたしました(しかも公式で)。
外部舞台で観て透明な存在感と繊細な演技で気になっていた山本芳樹さんと、永遠に変わらないビジュアルで存在は知っていた及川さんで観たいと日曜日分は予約していたのですが、結局原作を読んで他キャストも観たいーーと土曜日は当日劇場に行ってGET!
土曜日マチネのRieslingチームと日曜日マチネのAusleseチームを観劇しました。
キャストは公式見てください(手抜き)。
詳しくはWEBで(by千秋楽及川さん挨拶)。
で、勝手知ったるシアタードラマシティがシュロッターベッツになっていた(笑)。
話には聞いていましたが衣装のまま俳優さんが物販で売り子さんしたりロビーで案内係やっていたりする姿にまずは驚愕。
東京ではもぎりも俳優さんがやっているそうで大阪ではなかったのですが。
とにかく制服男子のキラキラ感がまぶしすぎるーー。
とりあえずパンフレットを買おうと思い、ああこの人顔知っている!!という人のところへちゃっかりと。
前に並んでいるお客さんが「お久しぶりです」と話しかけているー。
近いよ!客と役者の距離近いよ(笑)!
ドキドキしながらパンフレットを買って「ありがとうございます」とキラキラした笑顔にくらくらした。
あっちなみにその方は岩崎大さん♪
その日は出番なかったからめっちゃ頑張って売り子さんしてはった(笑)。
別の場所でもパンフレットを売っていて「こちらでもパンフレットを販売しています」と案内していたのが新人さんだったのかな?
スタッフに「もっと大きい声で言わないとわからないよ」と指導されていたのも萌える。
どこまで演出なのか初めての私にはわかりませんが(笑)。
そんなわけで始まる前に色々カルチャーショックを味わいました。
本編になかなか入れない(笑)。
普段はあまり原作を読まず予習なしで観に行く派なのですが、今回はどれだけ原作の世界を忠実に描いているかというのが狙いだったので珍しく原作を読んでからの観劇となりました。
最初に感じたのは徹底した様式美。原作の世界観をこれだけ忠実に再現できるとはという驚き。
ただ、原作を読んでいないとわかりずらいと感じるところがありました。
このシーンがつながっているからこそこのシーンがあるというところが省略されていると感じたところも。
それを強く感じたのは土曜日のチームの方。
どちらかというとこっちのチームの方がテンポも早くてもう少し余韻が欲しいなと感じた。
日曜日はそんなことを感じさせる余裕などないくらい圧倒的な舞台でした。
なんといっても芳樹ユーリがユーリそのものでした。台詞ひとつひとつが胸を刺す。
土曜日の松本さんも上手で違った魅力がありましたが「ユーリを演じている」感を超えることができなかった。
芳樹さんのユーリには「ユーリがそこにいる」という演技を超えたものを感じました。
土曜日観てしっくりこなかったところもすっとこの世界へ引き込む力というものを強く感じました。
あとは以前観た時にも思ったのですが、発声というか話し方が独特。
囁くような話し方なのに後ろまできっちり台詞が聞こえる、そして滑らかな話し方が非常に心地いい。
いちばん感動したのはラストシーン。
最後の詩の朗読が圧巻でした。
本当に胸刺さる・・・明るい光をいっぱい浴びてとにかく美しい。
少年期の終わりをも感じさせる美しさでした。
及川さんのエーリクも本当に絵に描いたようなエーリクで。
お二人ともキャリアを考えるとおそらく実年令は役年令の3倍程(爆)だろうに、何あのアンチエージング!!
ビジュアルが奇跡的すぎる!!
固く閉ざしたユーリの心を開くのはエーリクの力にかかっていると思うのですが、長年一緒にやってきただけあって息がぴったり。
ああ、このエーリクならユーリの心も開けるんだろうなあという説得力がありました。
そして二人とも遠慮なく自分の演技ができるんだろうなというところも感じました。
松本さんはその点実力はあるけれどもやはりエーリクが新人さんなだけにフォローをしている感じがして 自分の演技を100%出し切れていない感があった。
以前エーリクを演じていたということでエーリクで観てみたいなとも思いました。
他に気になった方はというとオスカーはお二人とも素敵でした。
Rチームではいちばん仲原オスカーが印象に残っています。
仲原さんは少年っぽい大人、岩崎さんは大人っぽい少年という印象を感じました。
原作を読んでオスカーがいちばんいい!と思っていましたがどちらもかっこよかった。
大人の役者さんも皆さん素敵でしたが楢原さんがいちばん印象に残っています。
ユーリのお母さんもシドも。
若手ではヘルベルト役の子がうまかったなあ、と思ったらカトケンさんところの研究所出身なのか。
上級生のお茶会ではユーリ役がユーリをやっていない時に参加しているというのは予習していたのですが、 芳樹さんひどいwww超ひどいwこの人が翌日のユーリですか?というくらいの暴れぶり。
他にも初代ユーリの山崎さんも加わってされにひどい。
なぜお茶会シーンでこんなに大爆笑するんだ?というくらい腹筋痛かったです(笑)。
あとはアンテの全力スキップとか楽での及川さんの身長いじられっぷりとか(自分でも「足が長いんだよー」ってオスカーに言ってたけど)。
「女顔なんだよ」で岩崎オスカーの時だけ笑いが起きたのは内輪うけ?
このあたり小劇団のノリで嫌いではない(笑)。
そして及川エーリクにお茶入れる芳樹ユーリが淡々とコニャック2杯ついでいたのがおかしかった(笑)。
カーテンコールは地方公演少ないからか2公演とも舞台挨拶付。
それぞれ皆さん個性的な挨拶で(サイフリート様が役とギャップありすぎ、可愛い)楽しかったのですが、
最後の石飛さんの挨拶でもらい泣き。
きっとずっと観てきた人にとっては色々思い入れあって(いちばんは主宰の河内さんが亡くなられたことでしょう)、感無量だったんでしょうが初めて観た私にも感動的でした。
スタオべに慣れてしまっている私ですが(四季とか四季とか四季とか)、スタオべってすごく大きな意味があるんだなあと 改めて思った次第です。きっと河内さんも劇場にいらっしゃったんだと思います。
ちなみに芳樹さんは他の人が挨拶しておかしなことをしゃべっても反応なしでどうやら役から戻っていなかったよう。
・・・というのはいつものことらしいので私はやはり宇宙人的な人に惹かれるようであった(笑)。
終演後物販で美しく微笑みながら応対する芳樹さんを遠巻きにひっそり見ていた私は昔の少女漫画か!とひとりつっこみ。
どうも本命にはがんがんいけない。
しかし、至近距離でもあのビジュアルは奇跡的な美しさだわ(うっとり)。
そのかわり、勢いでファンクラブに入ってしまう(笑)。勢いよすぎる。
受付にいらっしゃった石飛さんに「初めて来たんですよ、感動しました。また大阪来て下さい」とさんざん訴えて、入ったのは芳樹さんでwww
いやあ、ルックスは超どストライクにタイプだったんですがここまでとは自分にびっくりさ。
そしてこの1週間DVDを色々観ていてはまって困っています(笑)。
儚げな芳樹さんのイメージがらがらがっしゃんにもなっているが(爆)。
振り幅大きいなああああ。
しかし、東京に住んでいなくて良かった。住んでいたら歯止めがきかなくなりそう(笑)。
色物的に感じていたのも正直なところですが、ただのイケメン集団ではなくしっかりその舞台の世界を作り上げているところがさすがに30年近く続いているだけあるなと思いました。
ただ、この世界受け入れられない人は絶対ダメだなとも感じた。
ところで私の四季の予定はいつやったっけ(笑)?