腰痛…誰もが身近に感じる痛みの1つだと思います。


先日、腰痛をいつもの腰痛と思い過ごしていた父が亡くなりました。

75歳てした。


父は30年くらい前から腰痛持ちでした。

仕事で腰や背中に負担がかかるため骨が曲がりヘルニアもあり腰痛が普通になっていました。


ずっと近所の整形外科へ通院しており、そこでヘルニアの手術をすればよくなると言われていたので、嫌がっていた父も手術を受ける決心がついた矢先でした。

レントゲンをとってもらい、骨と骨の間が詰まっている状態だったそうです。


私は実家から遠方に住んでいます。車で飛ばして5時間程はかかります。

定期的に電話はしていますが、特に変わりなく元気にしているといつも言っていました。


そして、7日(月)午後、突然母から泣きながら電話がかかってきました。

父が危ないとのことでした。

何を言っているのかよくわからなかったのですが、すぐ向かうことにしました。

私は長野県、実家は大阪です。

そして病院からも電話があり、危ない状態なので今すぐ来れないかという内容でした。

夜9時半に病院に着いたのですが間に合いませんでした。



亡くなった後に聞いた話です。


4日(金)夜、いつもより痛みが強く早めに就寝。

前日に近所の整形外科でぎっくり腰との診断がありそう思い込んでいる。

5日(土)、6日(日)静養。

まだぎっくり腰と思い込んでいる。

7日(月)朝、痛みが治まらず救急車要請。

救急病院にて検査。

敗血症性ショックと診断される。

一部の臓器不全。

血圧異常低下。

炎症反応かなり高い。

腸腰筋膿瘍を確認。


この日、そのまま息を引き取りました。

治療開始から7時間程でした。

病院に着いた時にはかなりの重篤な状態で、俗に言う手遅れ状態です。

夕方までは話しが出来ていたそうです。


直接死因は多臓器不全でしたが、その起因は、

腸腰筋膿瘍

敗血症

敗血症性ショック

多臓器不全

です。


なんらかの原因で細菌が体内に入り、腸腰筋が炎症を起こす。

そして、自己免疫が効かずそこに膿がたまり腸腰筋膿瘍になる。

その後も自己免疫が働かず血管へ細菌が感染する。

全身に細菌感染が広がる。

臓器へも感染し臓器不全を起こす。



腰痛以外の症状を父はあまり感じていなかったようで、会社関係やご近所の皆さんは3日(金)までは元気だったとおっしゃっていました。

その夜から急激に悪化したと思います。

発熱もなく、倦怠感も感じていなかったようで仕事もいつも通りしていました。



ヘルニアもあり、調子のいい時悪い時あったと思います。

それがきっと気付くのに遅れたきっかけかもしれません。


そして老夫婦の二人暮らしです。判断が鈍っていたのかもしれません。


丁度、亡くなった日に総合病院の消化器内科での検査の予約がありそこで見てもらおうと思っていたようです。



腰痛を経験した事のある方もきっと多いのではないでしょうか。

本当に腰痛なのか、内臓からくるものなのか、いつもと違いはないか等々、自分の体と向き合って下さい。


後から聞いた話しですが、知り合いの方も腰痛で足が痺れていると思い放置し、遅れて診てもらったら脳梗塞だったそうです。

気づいた時には遅く、手術をしたのですが寝たきりで首から下が全く動かない状態になったそうです。


腰痛、背中痛は放置すると取り返しのつかないことに成りかねません。

早期発見、早期治療を志したいです。

そしてその前に常日頃から食生活を見直し、栄養豊富で健康的な食事をし、免疫力を高めることが重要だと思います。