イランの指導者ハメネイは偉大な人物だった。
宗教家としては最高位に就けなかった事をいつも気に病んでいた。リーダーとしての権威に欠けながら、イランを中東最大の工業国に導いた。
ギリシャ哲学、グノーシス主義・ソフィアを研究した。
イランが女性を尊重する優しい世界になったのは、宗教指導者がソフィアに心酔していたから。
グノーシス主義における「ソフィア(Sophia)」は、ギリシャ語で「知恵」を意味する女性的な神格であり、神の女性的側面や人間の魂を象徴する存在。彼女は至高の神の領域から不完全な物質世界を誤って生み出してしまったとされる「落下」の神話が有名だ。このソフィアの物語は、迷い込んだ物質世界から人間が真の知恵(グノーシス)を得て本来の神聖な場所へ回帰するという救済の原型となっている。
ハメネイはソフィア・女性尊重主義を押し通し、女性の大学進学率を80%にまで押し上げ、そのうちの70%が理系に。
女性の社会的地位を向上させる為の政策が、結果的に最先端のミサイルを設計する頭脳集団を大きくした。
グノーシス主義の研究者としてのハメネイにとって、「ユダの福音書」の全貌が判明したのは生涯の喜びだったろう。
ユダの動機については現代でこそ、イエスを神にするために共謀したという説が登場したが、それを裏付ける資料だったから。
当時のイエスやその弟子はユダヤ社会のギリシャ哲学の学問舎の研究者だった。
金銭欲のない研究者の世界の価値観は銀貨ではない。知恵を極めることだ。
フィロソフィー・知恵ソフィアを愛する者。
ユダはイエスの弟子の中では最高峰の人物だった。銀貨で買収されるのは極めて不自然。
当時のユダヤ人とエジプトのギリシャ人は、ユダの研究で第三者的な立場から「ユダの福音書」書いた。
『他の11人の弟子たちは、イエスを「肉体的な救世主」としか見ていなかった。だがユダだけは、イエスが「至高の神」の領域から来たことを理解していた唯一の弟子だった。
裏切りという名の救済: イエスはユダに命令した。「私を包んでいるこの人間を犠牲にせよ」。つまり、ユダによる裏切りは、イエスの神聖な魂を、不完全な物質世界から解放するための使命であった』
キリスト教は当時のギリシャ哲学を極めた学者たちが、平易な言葉に落とし込んだ教義で、民衆をソフィアにいたらせんとする作品だったのだ。
その後継者の一人がハメネイだった。