いつだって、私の欲しいものは誰かのものになっていた
幼稚園の時にずっと欲しかったキツネの縫いぐるみは、気付くと無くなっていて
小学生の時に欲しかったペンは、買って貰えたけど盗まれて
中学生の時に好きだった人は、小学生の時の同級生と付き合っていて
高校生の時に欲しくてやっと買ったブランドの財布は、繁華街で擦られて
大学で好きになった彼は、彼だけはとられたくなくて
ずっと頑張って
ずっと必死で
一生懸命だったけど
今もあの子に笑ってる
私の方が先だった
私の方が名前を知って
家も行って
2人でデートなんかして
笑っちゃうくらい幸せで
あの子の話しを聞いて、
悲しくて、寂しくて、辛くて
でもね、
今では全部全部大事な思い出
あの頃だけは、綺麗になれる
皆で皆が幸せになれたら、なんて
綺麗事にも程がある