この間、ふとした会話の中で「15年前の自分に何て声かけたい?」と聞かれた。
それをきっかけに、これまでの色んな出会いや選択を頭に巡らせてみた。
気付けば5年近く放ったらかしのこのブログ、
見てる人なんているんだろうかと思いつつ、備忘録的に書いてみる。
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中学生のとき付き合ってた子のお母さんに誘われて、
とある音楽教室のライブに行ったことがあった。
高校に入ってから、自分も趣味で歌を始めていくんだけど
その出だしは、この音楽教室を紹介してもらったことだった。
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そこで習った先生は、もう独立して自分のスクールを持っている。
今も月1回の緩やかなペースながら、その先生のもとへボイトレに続けて通っている。
そこでは歌のこと以外にも、色んな話をする。
ある日の会話に出てきた内容が、数日後に受けた採用試験で小論文のお題として出てきて、
噛み砕いた内容を回答に書いたら通って、そのまま採用まで至った。
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それが今いる職場だ。
そもそも試験を受けたきっかけは、たまたま見た地元の広報誌の求人広告だった。
この話をすると、よく「若いのに、ちゃんと広報誌に目を通してるんですね」と言われる。
広報誌に目を通すのは、妻の影響を受けて習慣付いたものだった。
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妻は高校のときの同級生。
自分が通った高校は「学区外」のちょっと狭い募集枠だったけど、
知ってる人が少ない環境に身を置きたい、という多少の粋がりもあって受験を決めた。
今思えばこの選択がなければ、この出会いも無かっただろうし、
今いる職場に巡り合うこともきっと無かったんだろうな…。
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高校の修学旅行で訪れたときの街の雰囲気に惚れて、大学生のときは京都に住んだ。
ここでも歌いたいなぁ…と思ってた中、一番最初に勧誘してもらった合唱団に入ることを決めた。
週3回の18時~21時の練習、更にその練習組立てのために前日18時半~25時(平均)の打合せ。
週6・週7で顔を合わせるような「濃くならざるを得ない」環境の中でメンバーと関わったことが、
今の自分の価値観や言葉の選び方の基礎を、かなり作っている気がする。
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大学3年のときに出会った授業で、卒業論文のテーマを決めた。
そのテーマを大学院でもう少し突き詰めたい…と思ったときに、
その分野に詳しい先生が、偶然にも地元の大学にいた。
大学院に進学して最初の夏休み、元いた大学でその分野の集中講義があると聞いて受けに行った。
そこでの先生との会話の中で、修士論文のテーマが閃いた。
人との出会いが無ければ決してできなかった修士論文だった。
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話は高校に戻って、2年のときの大晦日。
ボイトレの先生の薦めで聴いてたラジオ局が主催する年越しイベントに行った。
抽選で当たったペアチケットを1人で持って行ったんだけど、
入口で初対面の人から「1人でしたら一緒に入らせてもらえませんか」と言われ、一緒に観た。
年が明けてから「お礼も兼ねて会えませんか」と言われ、一度会ったことがある。
そこで話された主な内容って、今思えばいわゆる「マルチの勧誘」だったんだけど、
併せて「これから大人になっていく上できっと参考になるから」と何冊かビジネス本を貸してくれた。
書名とかはもう忘れてしまったけど、
そこに書いてあった、特に「リーダーとしての心構え」は凄く腑に落ちて、
大学の合唱団で執行部にいたとき、そして職場で部下がいる立場になった今でも根幹になっている。
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ここに書ききれなかったこともたくさんあるけど、
こうしてみると、それこそ15年前とかいう次元での出会いや選択が
今にも結構息づいてるんだな…と思う。
当時の自分に声をかけるとするなら、
出会いや巡り合わせは間違いなく意味あるものとなっているから、
その時その時の選択を叶えるために突き進みなさい―というところででしょうか。
書き終わって、この先にはどんな縁があるかな―と、少し楽しみになった。