１２年前の酉年…

母が毛糸で作ってくれた

鶏の置物がある

来年の酉年…

置物どうしようと迷っていた

母の鶏の置物

クローゼットの奥に

しまってある

見るのが切なくて怖かった

だけど

笑い上戸で

お喋りが好きで

器用な母がそこにいる

そんな母に逢いたくて

鶏の置物を手に取った

やっぱり

切なくて涙が出たけど

不思議だね

鶏の置物が暖かかったよ

きっと

私の涙が鶏に落ちたからかも

私にはそう感じたよ

認知症の母は

病院のベッドで眠ったまま

今はもう鶏は作れないね

それでも私の心は

クローゼットの奥の

毛糸の鶏の置物

器用な母が作ってくれた

あの時のままだよ

私は気がついたんだ

あの日から母を私が守るとか

私がいなければ駄目だとか思い

私が母のように

母が子供のように

接していたけれど

今でも私が母に守られている

母がいなければ私が駄目なんだ

私は母の子供なんだと

こんな当たり前な事

忘れていたんだね

来年の酉年

母が作ってくれた

毛糸の鶏の置物

笑顔いっぱいで

いちばん私が見える

良い場所に置いておくね

今年の更新は、これにて最終とさせて頂きます。

有り難うございました。

来年も宜しくお願い致します。
m(_ _)m

皆様にとって来年も良い年で有ります。

↑
勝手に決めております。(〃▽〃)

もちろん私もです。(笑)

それでは皆様

良いお年を。
('◇')ゞ

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