「あっ、ねぇねぇ!」
助手席から身を乗り出して、運転している由紀ちゃんの顔をのぞき込む。
「なんだ?」
「なんで由紀ちゃんは、零が私達の事を知ってるって知ってた?の…?」
言いながら少し混乱した私を目の端に捉えると、彼はフンッと鼻で笑った。
「…さぁ?なんでだろーな?
俺様は何でもお見通しだからな!」
気付かねぇ訳ねぇよ。
教壇に立った途端、突き刺さる鋭く重い視線。
怒りにも、悲しみにも取れるそれは、今まで俺を見ていた怪訝そうな表情とはまるで違う。
そして〇〇を見つめる、切ない熱の籠もった瞳。
藤堂にしては珍しい程、行き場のない感情を持て余しているのが分かった。
気が…付いたんだな。
何がきっかけで、疑惑が確信に変わったのかは分からないが。
悪ぃな。
今更引き返すつもりも、お前に譲る気も、さらさらねぇよ。
「そうだ!だって魔王だもん!
だから由紀ちゃんは、いつだって下界の事は全部お見通しなんだ!
ねぇ、どのくらいの事まで見えるの?」
俺はとなりで訳の分からない話をしている、愛しい〇〇を見つめた。
助手席から身を乗り出して、運転している由紀ちゃんの顔をのぞき込む。
「なんだ?」
「なんで由紀ちゃんは、零が私達の事を知ってるって知ってた?の…?」
言いながら少し混乱した私を目の端に捉えると、彼はフンッと鼻で笑った。
「…さぁ?なんでだろーな?
俺様は何でもお見通しだからな!」
気付かねぇ訳ねぇよ。
教壇に立った途端、突き刺さる鋭く重い視線。
怒りにも、悲しみにも取れるそれは、今まで俺を見ていた怪訝そうな表情とはまるで違う。
そして〇〇を見つめる、切ない熱の籠もった瞳。
藤堂にしては珍しい程、行き場のない感情を持て余しているのが分かった。
気が…付いたんだな。
何がきっかけで、疑惑が確信に変わったのかは分からないが。
悪ぃな。
今更引き返すつもりも、お前に譲る気も、さらさらねぇよ。
「そうだ!だって魔王だもん!
だから由紀ちゃんは、いつだって下界の事は全部お見通しなんだ!
ねぇ、どのくらいの事まで見えるの?」
俺はとなりで訳の分からない話をしている、愛しい〇〇を見つめた。