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幸縁ノ縁がわ

ゆきえのえんがわ

yukieです。

 

読書録シリーズは

個人的な読書の記録です。

 

これから標題の作品を読まれる方には、当ブログの表現でネタバレを起こす可能性があります。

 

赤薔薇

 

タイトルの存在を、なんとなく知っていたような気がする。

 

でも、手に取ったことはない。

という作品を、手に取ってみた。

 

 

私が図書館で借りてきたハードカバーは、中古のリンクしかなかった。

 

なので、↑のリンクは文庫版。

 

株式会社メタローグという発行元が、だいぶ前になくなってしまっているみたい。

 

どうやらこの作品は「1時間文庫」というシリーズの第3弾として発表されたらしい。

 

曰く

『短くても中身は濃く、熱い!書き下ろしを中心としたすべて「一時間」で読める百五十枚前後の小説と評論!』

 

確かに。

 

テキストがひしめき合っていなくて、目に優しい(アラフォーにとって最近、これ大事)。

 

※私が手に取ったハードカバーのハナシ。

 

だからと言って、一時間で読めたかというと

 

私には、できなかった。

 

主人公の「濃い」月日を

 

1時間では追うことができなくて

 

10日くらいかけて、ゆっくり読んだ。

 

 

「限りがある」という感覚。

 

「世界は、絶えず、変化する」という感覚。

 

わかっているはずなのに、どうしても、日々の生活の中では見失ってしまう。

 

「限りがある」ということ

 

「世界は変化する」ということ

 

そんな状況を日々、全力で感じられたら、どんな時を過ごすだろう。

 

それを、主人公と、主人公が生きる世界が、読者に見せてくれる。

 

設定が、さすが、吉本ばなな。

世界観が、さすが、吉本ばなな。

 

今日のこの投稿を読んで

こんな話なのかなぁと推測しているあなたは

読んでみたらいいと思う。

 

おそらく、そういう話ではないと思うから。