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幸縁ノ縁がわ

ゆきえのえんがわ

yukieです。

 

読書録シリーズは

個人的な読書の記録です。

 

これから標題の作品を読まれる方には、当ブログの表現でネタバレを起こす可能性があります。

 

赤薔薇

 

冬休みが始まる前に地域の図書館で借りてきて、年末いっきに読んだ本。

 

登場人物それぞれが

それぞれの痛みを

それぞれに抱えながら

他者の痛みにも向き合う。

 

抱える痛みと、その裏にある愛とが響いてきて、家族が寝静まったリビングで1人、夜中に涙が止まらなくなりました。

 

有川作品は

圧倒的なリアリティを土台とした説得力の上に築かれるフィクションが魅力だと感じていましたが、この作品は私の感覚でいうとファンタジーに近い。

 

だからこそ、登場人物の感情に浸れます。

 

登場人物全てに感情移入できるという、もう1つの魅力に集中できました。

 

登場人物全員が、それぞれの表現で人生を一生懸命生きてる。

 

ページをめくる手が最後まで止められない作品でした。