映画「グッド・ライ~いちばん優しい嘘~」感想(ネタバレ無し)~故郷がない悲しみと家族の絆に涙 | 鯉太郎&神楽&銀八 3ニャン日和

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カープと漫画とビールをこよなく愛する主婦が、愛する鯉太郎・神楽・銀八の様子等、徒然なるままに綴ります。



朝から雨の祝日です。
こんな日は、家で映画鑑賞。
深夜に放送していたのを録画していた「グッド・ライ~いちばん優しい嘘~」。





【ストーリー】

スーダンの内紛により、両親を亡くして村を追われた主人公マメールと兄弟たちは、1000キロ以上の距離を歩き、難民キャンプを目指す。
途中、武装集団に襲撃されたり、病気で脱落者が出る壮絶で過酷な旅。
リーダーとなっていた長兄は、武装集団からみんなを守るため、自分が身代わりになって連れ去られてしまう(←ここすごく辛い場面です)。






やっとの思いでたどり着いた難民キャンプ。長い旅で残ったのはマメールとジェレマイア、ポール、姉のアビタルの四人だけだった。





そこから10数年経ち、スーダンの若者をアメリカに移住させる計画が。
マメール達四人は審査に合格してアメリカ行きが決定したが、姉のアビタルだけは女性という理由で移住先を離されてしまう。お役所仕事酷すぎ!!





彼らはアメリカでの就活を担当するキャリーと出会う。
キャリーは彼らの就活に奔走するが、英語を話せるものの、電話もマクドナルドも知らない彼らの就活は難航。
アメリカで彼らの未来は拓けるのか・・・?








【感想】


「スーダン」、「内紛」、「難民」という言葉は知識として知っていましたが、映画を見て改めて本当に酷い事だと思いました。いや、実際はもっと壮絶だったのでしょうが。子ども達が突然親や家をなくし、命を削る旅に出なくてはいけないのは辛すぎる。
彼らが難民キャンプにたどり着くまでの前半部分だけでも観る価値があります。






アメリカで、マメール達が文化の違いや価値観の違いに戸惑う場面はユーモラスで笑える場面もありましたが、慣れない生活でだんだん自信や誇りをなくしていく過程は悲しかった。
家族と生き別れ、故郷がないというのは誰でも辛い。
そんな中でも謙虚に礼儀正しく生きようとするマメールの姿と、兄弟の絆には涙でした。
深入りすると面倒になるからと、最初はドライに接していたキャリーが、難民の実情を知り、マメール達に親身になるうちに友情が芽生えていくのも良かったです。









安心して眠る事ができる生活というのは、本当にありがたい事。
















ラスト、マメールがついた「優しい嘘」。それで良かったのかどうか、私にはわかりません。観てる人も意見が分かれるところでしょう。でもマメールの決断に、胸が締め付けられることは確か。







映画「グッド・ライ~いちばん優しい嘘~」。
お勧めです!!キラキラ