まがい物ばかりが蔓延る世の中で

人を信じる気持ちを無くしてしまったあなたに。 

 

誰かの親切も優しさも

全てが偽りに見えてしまったあなたに。

 

誰からも愛されたく 

誰からも嫌われたくなく

愛想笑いの後、流していた涙を

ひた隠しにしてきたあなたに。

 

お人好しの世間知らずで 

いつも誰かに笑われているあなたに。

 

ささやかな夢を口にして

からかわれてきたあなたに。

 

誰かの都合とわがままに振り回されても 

形だけの繋がりを
大切にし続けてきたあなたに。

 

弱さを隠すように

強気で有り続けようとあがいてきたあなたに。

 

自分を守る為に

人をからかい

傷つける側に回ってしまったあなたに。

 

胸に空いた穴を埋めたくて

誰かの一時の愛に身を寄せ続けたあなたに。

 

 

伝えたい事があるのに

言葉にする事ができなくて 

ぶっきらぼうな態度でしか

表現ができなかったあなたに。

 

愛情をどれだけ注ぎ続けても 

裏切られてきたあなたに。

 

利害と損得に支配され
心まで売ってしまったあなたに。

 

光の届かない暗い深海の様な場所で

声なき声で愛を叫ぶあなたに。

 

心、満たされぬ全ての者へ向けて。

 

 

抵抗の果て、崩れ落ちていく城壁と

帝国を前に、永遠の愛を唄おう。

 

還る場所の無い数多の仲間の魂が

星となる日まで。

 

あの時言ってしまった

口にしてはいけない言葉が 

許される日まで。

 

無愛想で居続けて

いつしか忘れてしまった笑顔を

取り戻せる日まで。 

 

次、朝日が登ったら

生まれ変わろう。 

自分を心から

愛していると言える様に。