教職課程必修の介護研修中です。
受け入れてくださっている老人福祉施設は
みどり豊かな環境にあって、そばには大きな公園があります。
昨日、窓から見える緑をみながら、
イギリス留学中に縁あって
ホスピスを訪れたことを思い出しました。
池や緑に囲まれた静かな平屋建て
庭はさすがイギリス、という感じの美しさ
入居者は基本的にショートスティ
費用の半分以上が寄付金でまかなわれ
正規のスタッフのほかに、たくさんのボランティア
ボランティアは、仕事帰りにちょっと立ち寄る、とか
ボランティアの側にも自由なあり方。
一番、驚いたのが
リビングのサイドボードにずら~りと並ぶお酒
ボランティアさんが入居者と一緒にお酒を飲んで話をしたり
ボランティアにとっても、入居者にとっても
リラックスできる雰囲気がありました。
日本の施設の場合には、
ともすると入居者を「守る」ために
「管理」してしまいがちですね。
感染症の対策のために、ボランティアが自由に出入りする、
ということもなかなか難しくなるでしょうし。
日本の場合には、当事者の声というのが入りにくい。
本人も「迷惑にならないようにがまんしなければ」と思ってしまう。
自分や家族がホスピスに入居することになったら・・・
と考えると、やっぱり、安全面や健康面をしっかり守ってもらうことも
大事ではありますが、自分が自分としていられることをまずは大事にしてもらいたくなるだろうな、と思います。
日本でも、いろいろな試みがされていて
例えば、大磯で、広大な敷地に子どもとその家族のためのホスピスが
開設されることをこの間ラジオで聞きましたし、
事情はどんどん変わっていっている思いますが、
まだまだホスピスというのは、病院の続きとして病棟の一角で運営されている
ところも多いと思います。
ホスピスと特別養護老人ホームとは別のものですが、
共通することも多い。
イギリスのホスピスで考えたことを
研修中、思い出しています。