4月25、26日の1泊2日でPICA富士西湖へ行ってきました。今回はコツコツと準備を進めていたバックパック徒歩ソロキャン(長っ!)デビュー戦になります。準備をしていた時はあれやこれやと妄想していて楽しかったのですが、いざ実行となると妙な不安が湧いてきました。そんな気持ちを抱えたままでのソロキャンデビューです。

 

 

 
 
PICA富士西湖
 

PICAリゾート内の一つ、富士西湖。キャンプ場を調べていて存在は知っていたのですが、土日の予約はいつも埋まっているイメージの施設だったためずっとスルーしていました。今回は事前調査で公共の交通機関で行きやすく、料金が安いとの事で決めたキャンプ場になります。

 

 

 
 
基本情報
 
東京からは約120km、2時間弱で到着します。
 
 
 
〒401-0332 山梨県南都留郡富士河口湖町西湖2068-1
TEL:0555-20-4555
 
 
富士五湖の一つ西湖の麓に位置する標高900mほどのキャンプ場になります。ここはテントサイトTENBAにsolo料金設定(800円/泊)があり、高規格なのにリーズナブルな設定になっています。ただし、富士山は敷地内どこに行っても見る事ができません。
 
 
詳しい情報は公式HP参照。
 
 
 
 
4月25日(日) 1日目
 
 
1週間前から天気予報を眺めていて雨降るかな?降らないかな?とモヤモヤしながら当日を迎えました。今日の天気は曇り、ただし他のお天気サイトを見ると雨のマークもあったりもするので一応雨具を持って出かける事にしました。
 
 
 
 
往路
 
今回の移動手段はバスになります。ネットで調べていて新宿からの情報はあったのですが、横浜からの移動の方が楽なので横浜からバスが出ていないか調べてみるとレイクライナーがあったのでこちらを利用することにしました。
 
 
出発は横浜駅前を7:30、間に合うように荷物を背負って移動なのですが重いのなんの。事前パッキングを何度か行って試しに担いでみたのです意外と背負える、いけるいけると思っていたのですが、いざ歩き始めるとじわりじわりと重さが身体にのしかかってきます。こんなはずではなかったと家を出て早々に思ったのですが引き返す気持ちは毛頭ないのでこのままバス停まで移動です。更に今回はバックパック一つでと思っていたのですが、コットがどうしてもまとまらなかったのでこちらは手持ち。買い出しまでは両手をフリーにさせたいと思っていたのですが、手に荷物を持った状態でトータル20kg以上あるんじゃないかと思うぐらいの分量になってしまいました。いや、分かっていたんです・・・、持って行きたいものを考えて準備していたんだし、担いだ時に『行ける!』と思ったから実行に移したんですが、それでもやっぱり重たい。
 
 
出だしからネガティブな思考が駆け巡りますが、なんやかんやでバスに乗車。
 
 
流石に日曜朝発なので人少なめですが、女子大生風なグループが多く、おっさん一人は私だけ。何だか居心地悪いと思いつつも隣の席も空いているのでそこにデカい荷物を置いてバスの旅を堪能することにします。
 
 
 
 
気付いたら1時間ほど寝てしまっていたようで、目覚めた時には御殿場辺りでした。いつものキャンプでは私が全て運転なので移動時に寝ていられるのはありがたいと思いました。昨晩も初ソロキャンで気持ちが高ぶっていたのと、寝る前のモンハン ライズでアドレナリンが出まくっていたので中々寝付けなくて寝不足気味だったのですが助かりました。
 
 
女子大生グループが富士急で降り、河口湖駅までは外国人ご夫婦と私だけ。
 
 
9:40過ぎ、河口湖駅に着くと富士山が見えました。バスの中からもチラチラと目にしていたのですが、やっぱり嬉しいものです。空を見上げると雨が降る気配は微塵もない、今回の日程選びは勝ったなと思いました。
 
 
 
 
河口湖駅のバスチケット売り場で「河口湖、西湖、鳴沢・精進湖・本栖湖エリア共通フリークーポン」を購入しました。
 
 
2日間この辺を周遊する赤、緑、青のバスに乗り放題で1,500円。PICA富士西湖の最寄りのバス停「44.西湖民宿」までは片道710円、往復と途中下車を考慮するとフリークーポンの方が使い勝手が良いと判断しました。ただこの時、窓口のおじさんから知らされたのですが、Green Line西湖周遊バスはコロナ以降1日4便に減便となっていました。HPの周遊バスガイドマップPDFについている時刻表を確認して30分単位であるから使いやすいと思っていたのですが、想定外の事で焦ります。
 
 
もらった時刻表を眺めます。
 
 
 
 
キャンプ場までは行く事ができるけど、途中下車して買い出しができないなぁと思っていたのですが、普通の路線バスで行ける手段が無いか窓口に確認したところ、Red Line河口湖周遊バスが同じ通り道で行ける事が分かったのでこちらを使う事にしました。しかも10時に出発、1時間弱は買い出しができるので丁度良かったです。
 
 
 
 
10時にRed Line河口湖周遊バスに乗り込み3つ目の「乳ヶ崎」バス停に到着。所要時間4分、近いけど重いザックを背負っての歩きは流石に無理なのでバスがあって助かりました。
 
 
道を挟んで直ぐのオギノ 河口湖店へ。カート上段にザックを乗せて身軽になって買い物です。
 
 
お店に入って直ぐに鬼滅の信玄餅が、なんでも鬼滅だなと思った瞬間です。
 
 
 
色々と見て回り悩んだりもしたんですが、結局、焼く、温めるぐらいの料理スキルなのでこんな感じで買い出し終了です。
 
 
1日目の昼、晩、2日目の朝で合計3,000円ほど、大したもの買った気がしないのに意外とかかったけど3食分ならかかっちゃうよな、と納得したのかしてないのか分からない状態で良しとしました。オギノで念のためトイレを済ませてバスの時間まで少し時間を潰します、だって荷物重たいんだもの。
 
 
 
 
11:14のGreen Line西湖周遊バスに乗れるように気持ち少しだけ早めにオギノを出発しバス停に到着。3、4分ほど遅れてバスが到着して乗り込みました。
 
 
30分ほどバスに揺られて最寄りの「西湖民宿」バス停に到着です。ここから歩いてすぐの所にPICA富士西湖があります。
 
 
 
 
キャンプ場到着
 
バス停からゆっくり歩いて5分ほどでPICA富士西湖に到着です。道中周りを見渡しても誰も居ない、何だか寂しい所だなぁと思いました。
 
 
チェックインは13時からなのですが、バスの時間でどうしても早くに到着です。入れなかったら待たせてもらうしかないと思ったのですが、こう言う時間調整が必要なのが徒歩キャンの辛い所ですね。
 
 
 
 
管理棟に入って受付を行います。今から入れますか?と確認したところ、12時からならOKですとお返事をいただきました。12時まであと少し、丁度良かったと胸を撫で下ろします。合わせて翌日レイトチェックアウトがしたいのでその旨を伝えたら、「アフターホリデー割引」を使えば連泊できて1泊分無料となり、実質一泊分で滞在できますよ、とのご提案を頂いたので直ぐに飛びつきました。繁忙期には流石に適用されないようなのですがお得なプランになっています。その他に「ハッピーフライデー割引」もあり金、土、日と滞在出来て1泊分無料になるので、こちらを使ってアーリーチェックイン代わりにする方も多いようです。一応今日のサイトの予約状況を確認したところ私含めて3組との事で、広く使っても大丈夫との事でした。



 
場内の地図を確認して左上のTENBAサイトへ移動です。
 
 
 
管理棟からゆっくり歩いて1、2分でTENBAサイトへ到着です。
 
 
本日1番乗りになるので誰も居ません、広いので選び放題。でも地面の状態はほぼ土、雨が降ったら泥だらけになるのは必須ですね。
 
 
 
 
設営
 
すこーしだけ草が生えている奥辺りを選んで設営開始です。
 
 
本当はもう少しゆっくりしてから設営したかったのですが、空を見上げると雲が多くなってきたのでもしかしたら一雨くるかもと思ったので優先させました。
 
 
 
 
1時間ほどで設営完了、慣れていないのであれやこれやと考えながらで時間がかかってしまいました。ソロ用テントに選んだのはtent-mark DESIGNSのパンダクラシックになります。
 
 
現行品はレッドしかなく、どうしても白が欲しいと思ったので某サイトから中古で購入しました。パンダライトに白があればライトを選んでいたかもしれません。
 
 

ランドロックを使ってみて分かったのは使うと直ぐに汚れると分かったので、多少の汚れは全然許容できるようになりました。それにしても数万でテント、タープ、インナーと全て揃うのでめちゃくちゃ安いと感じました。まぁスノピ価格に毒されてるからだと思いますが、如何に一式を安く手に入るか、と色々と物色して納得して入手できました。

 
 
 
 
ワンポールテントは今回が初(一応事前練習を一回しました)なのですが、タープとの連結が乗せるだけなのがイマイチ納得できなくて大丈夫なのかな?と悶々としています。
 
 
ネットに上がっている取説を見てもこれ以外の連結方法が考えられなかったので乗せるだけで今は正解だと思っています。
 
 
あと、タープ後方のガイロープはテント本体の後方のペグに一緒に引っかけています。
 

 

多分、本当はもう少し後ろに引っ張るんだろうけど気持ちペグ打ちの節約ができるのと、本体の中間辺りのガイロープを結ぶ紐に通すときれいに張れるのではと思ってやっています。これは多分正解じゃないと思いますが、風が弱ければこれで十分かなと思いました。

 
 
 
 
フリー
 
設営も終わってようやく本日の一本目、ほろよい シュワビタサワー。
 
 
一本目は取り敢えずビール、とか憧れるんですがお酒激弱でビールの味も好きではないのでどうしても手が伸びませんでした。家を出てから水分を一滴も補給してないので喉がカラカラです。
 
 
 
 
昼食はおにぎりとおつまみお惣菜、バテバテで食欲がなかったのであっさりしたものが丁度良かったです。
 
 
にしても、買い出しの時にお惣菜コーナーを眺めていると、全てここから選べば良いのでは?との思考に陥りそうだったのですが、ぐっと我慢しました。
 
 
 
 
お腹も満たされて落ち着いてきたので薪拾いでもやっておこうかなと活動開始です。
 
 
空を見上げると怪しい雲に覆われています。
 
 
 
 
サイトの周りは木々に囲まれているので少し入っただけで直ぐに拾えます。一応受付時に落ちている枝を拾って燃やしても良いかは確認済みになります。
 
 
 
土を付けた状態の倒木もあるのですが、辛うじて生きてそうなので完全に折れてる枝を拾っていきます。
 
 
大きめの枝を拾えたので解体して薪にすることにしました。
 
 
 
これで足りるかな?手や足で踏んで折ったり、太い物は鋸を使って細かくしていきました。日が落ち始めると気温がぐんぐん下がっていくので暖取りの為にも焚火必須になります。
 
 
 
 
ソロ用の焚火台はベルモントの焚火台 TABIにしました。
 
 
 
 
 
ピコグリル398と悩んだのですが、セールで若干安く購入できるタイミングだったのと、ベルモントの方がほんの数グラム軽かったのでこちらに決めました。ただ、軽さとコンパクトさ、ある程度の耐久性があれば良いと思っていたので、そんなにこだわりがあって選択したものではないです。
 
 
 
 
焚き火の準備が大体出来たあたりに小腹が空いてきたので炒めるだけベーコンとほろよい2本目を飲みます。
 
 
調理も焚火を使うか悩んだのですが、食材選びの時に今後もソロの料理はガス調理中心で、焚き火は鑑賞用兼暖取り用と腹を括りました。おニューのクッカーをガシガシと焚き火の中に突っ込むのに抵抗があったのですが、腹を括ったお陰で自分のスタンスがスッキリしました。と同時に、こう言うのも実際にその場にならないと決められないものなんだなと思ったりもしました。
 
 
 
 
小腹も満たされたので日が落ちる前に西湖を見に行こうと思い少しだけ散歩開始です。
 
 
タープ下でくつろいでいるとたまーにポツポツと雨音が聞こえたりするのですが、ほぼ降っていないと言い切っても良いぐらいの天気です。こんなのが降雨量0mmで傘マークがある時の天気なのかな?と思いました。



 
サイトはこんな感じになっています。
 
 
この後ろに2組居るぐらいの静かなサイトです。
 
 
 
 
管理棟手前まで戻り湖の方に向けて歩きます。サイトからゆっくり歩いて5分弱ぐらいでしょうか、西湖が木々の間から見えてきました。
 
 
 
湖まで出てきたらもしかして富士山見えるのでは?と淡い期待をしていたのですが全く見えませんでした。手前に三湖台があるのでそこで遮られてる感じです。
 
 
ゴツゴツした岩が転がってるので溶岩が固まった物なのかなと想像してました。
 
 
湖を少し眺めて自分のサイトに戻ることにしました。少し滞在していたのですが風が吹くと意外と肌寒くなってきました。
 
 
 
 
敷地内にはニジマスの釣り堀もあったりします。
 
 
でも誰も居ない、と言うか周りを見渡しても2、3組ぐらいしか居なさそうで静かなキャンプ場になっています。いつも賑やかキャンプ場が多いので逆に少し寂しいぐらいです。
 
 
 
 
遠くに自サイトが見えてきました、散歩終了です。
 
 
 
 
 
時間は16時半頃、そろそろ寒くなってきたので焚火を始めます。おニューの焚火台に火入れする時って何だかドキドキしますよね。
 
 
今回は着火剤を持ってきていません、落ちている松ぼっくりや松の葉など燃えやすそうな物で着火を試みます。それらも拾えなかったら薪を買ってなんちゃってフェザーを作って着火させればと思っていました。
 
 
 
 
無事に火が付きました、と言うか予想以上に燃え上がったので少しびっくりしました。よく天然の着火剤と言いますが、予想以上の火力でした。
 
 
火も安定してきたのですが、焚火台が小さいので火の扱いがいつもと勝手が違うので少し難しいです。でもこの新鮮さが何だか楽しいです。にしても煙りの量もかなり多くて煙たいです、この辺りも売っている薪とは全然違うんだなと思いました。
 
 
 
 
お腹が空いてきたので夕食づくりです、もう昼食と夕食の境も良く分からないですが、お腹が空いたら1品用意して食べるってな感じです。
 
 
買い物の時にも見えていた餃子を焼きました。本当はひっくり返して完成なのですが、ターナーを持ってきていないのでこの状態でいただきます。ターナーとしてサイズ的に持ってくるとすると100均のもんじゃヘラを考えていたのですが今回は見送りました。
 
 
 
 
メインは麻婆豆腐、麻婆豆腐の元に豆腐を突っ込んで温めて完成。
 
 
ご家庭の味まんまでした。
 
 
 
 
ご飯を食べていない時は特にすることが無いので焚火を眺めていた時間が多かったと思います。多分トータル3時間ぐらいはぼーっとしていたかも。
 
 
辺りもすっかり暗くなったのでランタンを灯して夜の雰囲気を堪能します。結構冷えてきたので焚火ポンチョ被って焚火に当たります。ポンチョ、重い割にはそんなに温かくないなと感じました、まぁこれも雰囲気アイテムですよね。
 
 
 
 
身の回りの物はインディアンハンガーにかけています。椅子に座った状態で全てのものが手に届く範囲にあります。
 
 

 

こちらも物を直置きしたくなくて3段ラック的なものを考えていたのですが、重量的に持って行けるようなものが無かったため途方に暮れていたのですが、置けないなら吊るしてしまえとインディアンハンガーを選択しました。初めて使ったのですがめちゃくちゃ使い勝手良いです。バックパックキャンプには持って行かない物の候補だと思いますが、どこかに物をまとめておきたい、荷物を直置きしたくないニーズを見事に解決してくれています。しかも意外とコンパクトに収納できる点も良かったです。今まで全く興味もなかったのですが中々の盲点でした。

 
 
 
 
本日3本目のお酒です(暗い)。正直寒いので3本目も不要だったのですが、明日飲む気にもなれないし持って帰りたくも無かったので今のタイミングで消費です。
 
 
21時半過ぎ、焚火にあたりながら皆さんの更新されたキャンプブログを拝見したり、お酒を飲みながらボーっと過ごしたりしていたのですが眠気が来たので寝る事にしました。何気に重たい荷物を背負ってきたので疲労もかなり蓄積されている感じがします。夜空を見上げると雲間から月が見えて山々の稜線を照らしています、月明りって意外と明るいんだなと思いました。荷物を幕内に移してインナーテントに入ろうと思ったのですが、椅子とインディアンハンガーで身動きが取れないぐらいめちゃくちゃ狭い。インナーテントも想定通り狭いので居住性は皆無ですね…。明日、明け方はめちゃくちゃ寒そうなので少し心配ですが大丈夫でしょと寝袋に潜り込みました。
 
 

 
 
2日目は別記事にて。