一歩ずつ、一歩ずつ…
Ж2.その日
引っ越しをしてからちょうど一週間が経った日
私の仕事は休みの日でした。
朝から引っ越しの片づけをしていました。
ゴミもたくさん出た為、マンションのゴミ置き場に
二人で捨てに行きました。
時間は、21時30分頃。
私がたくさんの段ボールを抱え、
母は発泡スチロールが入った袋と生活ゴミの袋を持っていました。
1階に降りようとエレベータを見ると、上の階にいました。
私は母に、「私は階段で降りるから、エレベータでおいでな」と告げ、
階段で降りていきました。
1階に降りて、ごみ置き場に向かっていると、
背後から音が聞こえてきました。
直ぐには反応できず、ゴミ置き場に向かおうとしたのですが、
なんだか嫌な予感がして戻ると、
母が階段から落ちて倒れていました。
頭が下に、足が上になった状態で周囲にはゴミが散乱していました。
血の気が引きました。
母は骨粗しょう症で、骨がかなり弱いんです。
何度か背骨を圧迫骨折していたので、転倒にはとても気を遣っていました。
6年前にも、私の目の前で転倒した事があり、
未だにその光景が思い出されます。
そんな母が、マンションのコンクリート製の外階段で転倒。
直ぐに駆け寄り、頭を抱え話しかけると、意識ははっきりしていました。
頭が下になっている態勢だったので、少しずつ動かし、
とりあえず階段に座らせました。
そして、直ぐに部屋に戻り、救急車を呼びました。