ウェルカムボード?


リングピロー?


なんだそりゃ?です。


親戚の結婚式でそんなのあったっけなぁ…


ってくらい列席者には目に入らない物かもしれません。


そんな物でも式場で買えば1万、2万、3万とかかるのです。


だからといってしょぼい物を出すんだったら無い方がまだマシです。


ここは自分達の好みで納得のいくものを自作することにしました。


オレも彼女ももともと絵を描いたり物を作ったりするのが好きなので、


楽しく作ることができました。


家にある物を組み合わせ、足りない物を買い。


出来上がった物は二人とも気に入る完成度でした。


ウェルカムボードは五千円以内で、


リングピローに関しては0円で出来ました。


オープン前なので実際の式場は見れません。


系列の式場があるのでその見学会に行ってみました。


チャペルも披露宴会場も同じ様な雰囲気且つ、


更によく造るというので参考になりそうです。


当日は場内の見学の他に、引出物や装花や料理など、


式に必要なものの展示や、写真や司会者などの相談会もありました。


やはり結婚式はお金がかかるものなんですね。


あらゆる物にグレードがあって上を見たらキリがない。


全部式場に任していたらかなりな額になってしまうでしょう。


彼女と話し、


『自分達で出来ることは自分達でやろう』


ということになりました。

まずは式場を決めなければ話が進みません。


結婚式を良いものにする要素として、


式場の善し悪しがかなりの重要度を占めているのではないでしょうか。


いろいろな式場のフェアに参加して、


ドレスの試着や模擬挙式、試食会等して決めるのが一般的なようです。


またそういうのが楽しかったり。


ところが以外とあっけなく簡単に決まってしまいました。


ある情報誌を見ていたら載っていた式場。


『今年12月オープン』


場所も価格も雰囲気も良さそう。


早速週末に彼女と足を運びました。


そして…その日に決めちゃいました。


彼女とは将来的な話はよくしていたので、


特にプロポーズといった言葉は無く、


自然な流れで『結婚』という話になりました。


彼女の両親は離婚し今は母親と二人暮し。


姉がいるのですが既に結婚して遠くへ嫁いでいます。


彼女の母にはずっと結婚を反対されていました。


考えれば当然のことですよね。


大切な娘を喜んで借金を抱えた男と結婚させる親はいないと思います。


それでも時間はかかりましたが借金を完済し、


お義母さんをなんとか納得させることができました。


ただ本当は今年の夏には結婚する予定だったのですが、


去年、父が亡くなってしまったので、喪が明けてからということになったのです。


そして、喪も年も明けた来年の2月、


『結婚します』


はじめは披露宴等の大袈裟なことはせずに、


二人きりで海外挙式でもしようと話していたのですが、


やはり結婚は二人の意志だけでは話が運ばないもので、


彼女のお母さんの強い意向で結婚式をすることとなりました。


彼女はオレのお金の流れをチェックし、全ての無駄を指摘してきました。


電気、ガス、水道の節約。


そして光熱費は自動引き落としに変更、


なるべく自炊を心掛け、無駄遣いをしないこと。


デート代は毎月決まった額を二人で出し合い彼女が管理することに。


母にはお金を貸さない。


冷たい様だがそれが母にとっても良い事なのだ。


そして余ったお金は少しでも繰り上げ返済にまわす。


オレには画期的に思えたが、彼女に言わせれば誰もがやっている当り前の事だそうだ。


金融機関に勤め、何人もの多重債務者や自己破産する人を見てきた彼女。


そんな彼女の言うことなので全てに従いました。


そして予定よりもかなり早く借金を完済することが出来たのです。


彼女に出会わなければ、きっと今でも借金返済に四苦八苦していたことでしょう。


彼女と付き合いだした頃はまだ借金が残っており、


毎月返済していました。


そのことを知った彼女はオレの意識改革を始めたのです。


もともとお金に無頓着だったことに加えて、


マルチの影響で麻痺した金銭感覚。


そんなオレを金融機関で勤めていた経験と才覚で変えていってくれました。


まず、全ての借金と毎月の支払い額、


光熱費に食費、


電話代に到るまで


そして母の事も。


お金に関する全ての事を彼女に伝えました。


彼女とのデートはもっぱら食べ歩きが多いです。


「〇〇の~~を食べに行こう」とか、


「雑誌に載ってた××が美味しそうだから行ってみよう」とか、


本当に多いです。


特に焼肉は二人とも大好物で今でもよく食べに行きます。


そのうち食べ歩きのこともブログにかこうかなぁ。

その後デートを重ね1ヵ月程経った頃、


彼女と映画を観に行きました。


『オーシャンズ11』


映画を観た後食事をし、観覧車に乗りました。


夜景の見える観覧車の中で告白をして、


その日から付き合うことになったのです。

仕事帰りに待ち合わせをして、


自分のお気に入りの店へ彼女と行きました。


お酒はあまり飲めない彼女ですが、食べる事が大好き、


そんな共通点で更に親近感を持ちました。


オレもよく食べる方なんだけど、


彼女も細い体ながらよく食べるんです。

仕事はいつもチャリ通勤。


その日は仕事帰りに髪を切りに行って、


いつもより遅い帰りでした。


いつも通る押しボタン付きの信号機。


小学生の女の子が信号待ちをしていた。


その横でオレも信号待ち。


待ってる人数はどんどん増えていくがなかなか信号が青にならない。


どうやら先に信号待ちしていた女の子はボタンを押していなかった様だ。


別の人がボタンを押して間もなく信号は青に変わった。


同じ方向へ渡る人達の中に見たことがある顔が…


それが彼女だったのです。


久しぶりに会えた嬉しさに思わず声をかけました。


そして今度一緒に食事に行く約束をしました。