ついに!初ブログです!!

 

主に観劇した作品の感想をばーーーーっとまとめる用(ほぼ自己満)と文章を書く機会を増やすきっかけにするために開設してみました☺️

 

読みづらくても自己満なのでご了承ください…

 

 

 

ということで、さっそく、、、、

 

 

 

2023.3.14  

「Beethoven Secret」

@芸術の殿堂

 

<キャスト>

ルートヴィヒ : パク・ヒョシン

アントニー : ユン・ゴンジュ

カスパール : ユン・ソホ

フランツ : キム・ソンミン

ベッティーナ : チョン・ミンジ

バプティスト : イ・ジョンス

 

<あらすじ>※公式パンフレット原文を日本語訳

 

18世紀、音楽の都市ウィーン。

当代最高のピアニストで作曲家だったルードヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンは父親の暴力と虐待の中で育った痛い過去を消すことができず、愛と人を不信しながら寂しく生きていく。

 

喝采と歓呼を受けた音楽とは異なり、冷たい視線と冷笑的修飾語だけがついた彼は、自分を無視してあざ笑っていた貴族たちに謝ろうとキンスキー君主に会いに行くと偶然、アントニー・ブレンターノに出会うことになる。

愛を信じないベートーヴェンと一度も愛を感じたことのないアントニーは、お互いに好意を持つようになる。

ベートーヴェンは聴力を喪失するという不治の病と診断され絶望に陥るが、アントニーとお互いの傷をいやして慰め合いながら嵐のような愛の感情を育てていく

 

しかし、彼らの秘密の関係は暴露され、

アントニーは自分の家族が傷つくことを恐れ、ベートーヴェンと会うことを拒否するようになる。

愛するアントニーを失ったベートーヴェンはついに聴力を失い、暗い楽想の影だけが人生に落ちることになるが……

 

 

家族との韓国旅行に念願の韓国ミュージカル観劇をねじ込み行ってきました!

芸術の殿堂!!!!!!

 

しかも黄金コンビとして定評のあるクンツェ&リーヴァイの最新作&世界初演!

 

マリー・アントワネット、モーツァルト!、レベッカ、エリザベートといい名作を輩出してきたお2人の作品となれば気になって仕方ない…………

 

ミュオタってこんなもんですよね 笑

 

そんな軽い気持ちを胸に韓国語も挨拶とサランへがわかるくらいの語彙力(kpopオタ時の名残)だけ引っさげて観劇してきました~

つまり、観劇時の大体のニュアンスと観劇後の調べの組み合わせによって理解しているので勘違いだったり間違いがあるかもしれませんがご了承ください…

 

 

 

まず全体的な感想から言うと……

 

舞台装置がとにかくすごい。

初めは広すぎてやけに余ってないか?とか思ってしまったけど、特に1幕最後の「it's in your heart」で周りにあったセットが全て無くなって舞台中央にピアノだけ置かれ、床に埋め込まれてたライトが光った時の空間演出はトリハダでした。

これは公式動画にもあがってる場面だからぜひ見て欲しい。

(というかビックナンバーがフルサイズで公式から出てるってすごい)

 

他にも橋が上から降りてきたり…

まるで本物な木が何本もあったり…

 

後ろは映像が流れるモニターみたいなものがいくつもあるんだけど、それも込みで空間演出が凄かったです。これはぜひ日本でも使って欲しい〜!!

 

 

そして韓国のミュージカル俳優さんたち!

前々から歌が凄すぎると噂では聞いていたし、何度かYouTubeで他作品の余韻浸りtimeに韓国ミュ俳優さんの映像を見ていたていたこともあったけど、

 

生ってすごい。

めちゃくちゃすごい。

何が?って言われると困るけど、

本当にすごいんです。

 

今回は4階席だったんですけど、ばーーーーんっと心に響いてくるんですよ。

言葉分からないのに。

 

特に主演のパク・ヒョシンさん、なんか癖のある歌声だなーと思っていたけど、他の動画を見た感じ歌声を自由に変えるタイプの俳優さんらしく、今回のベートーヴェンの曲をアレンジしたクラシックタイプの楽曲に合わせ少しクラシックな歌い方(オペラ調と言うのかな…)に寄せていて、でも歌い上げるところはとてつもない声量で響かせてくるんですよ。えぐいです。しかもかっこいい。何者なんでしょうか。

他の方ももちろん桁違いに凄くて

あとアンサンブルの合唱部分の音の厚みも凄かった……

音楽のシャワーをあびたって感じです。

圧強めなやつ。

 

 

そして、肝心な物語と楽曲!!!

個人的には「長いな」と感じました。

パンフレットにも書いてあったのですが、ベートーヴェンの死後に見つかった「不滅の恋人」への手紙からインスピレーションを受けた作品なので、アントニーとの恋愛がメインストーリーになってます。

 

でも、一幕でほぼすべて終わって二幕はもう死ぬだけでは??というような感じの

印象で二幕が長かったです。もちろん、素晴らしかったけれど。

 

 

 

 

ここからは本編ネタバレ注意です。

 

 

image

 

 

物語構成的には

 

<一幕>

 

貴族と対立ルードヴィヒ、偶然アントニーと出会う。

↓ 

愛なんていらないルードヴィヒ

婚約者と結婚し愛を手に入れた弟カスパール 

弟夫婦で愛や運命について語るも愛なんていらないと非難する兄。

政略結婚のため旦那から愛してもらえず愛を知らないアントニー

そんな義姉に愛を知ってほしいベッティーナ

愛することの幸福さを義姉に語る

ルードヴィヒとアントニーなんだかんだ惹かれ合い文通始める

ルードヴィヒは弟と対立し絶縁状態に

ベッティーナは義姉の恋を応援

↓ 

ルードヴィヒの難聴が発覚し絶望に陥る

悪夢を見る

この運命の中でもアントニーと共に生き続けようと覚悟を決める

 

 

<二幕>

ルードヴィヒとアントニー、愛を育む

ベッティーナの告げ口で旦那フランツに不倫がばれる

ルードヴィヒと別れるアントニー

アントニーを失いたくないルードヴィヒ、絶望、難聴悪化(?)

アル中も悪化し倒れてる中、カスパールが訪れ、兄弟愛により仲直り

悪夢の中、運命を受け止め昇天

 

 

という感じです。二幕はほとんどデートしてるか別れて互いに絶望してるかの二択でしたね。実際は違うのかもしれないけど、そんな風に受け取りました!こうみるとベッティーナ、途中までルードヴィヒとの恋応援してたのに唐突な裏切りですよね、いや、兄のことは最初裏切ってたのか……難しい子です。かわいいけど。

 

全体的な印象としては、あらすじで思い描いていたものとはなんか違うなーと。

モーツァルト!みたいな作品かと思っていたんですけど、音楽の才能どうこうよりも愛に苦しむベートーヴェンの物語でした。

 

 

 

個人的に好きだったポイント

 

・貴族のパーティーの煌びやかさ

 

音楽のゴーストたち

 

・カスパール(推せる)

 

・ルードヴィヒのてろてろな白いシャツ

 

・舞台セットの使い方(特に上記した「it`s in your heart」)

 

・楽譜が降ってくる

 

・本物のオケさんも参加型の演出

→ルードヴィヒが指揮の位置について本当に演奏の指揮をしてた

 

・耳が聞こえづらいところ(難聴)が曇った音響になる演出

 

 

 

ここは本当に語りたい!!!!!!!!!!!!

ゴーストたち!!!!!!!!

 

この作品は本当に「音楽のゴースト」たちで成り立ってる気もしてしまったり…

立ち位置的にはトートダンサーだけど存在的にはアマデにも近いような方々で、

主にはルードヴィヒの音楽を視覚的に表現してる感じ。

でも名前がgoastって書かれていたからルードヴィヒがずっと死に近い(実際に自殺未遂を何度もしていたらしい)ことも暗示しているのだと思う。

 

種類はコンテンポラリーダンスなのかな。とにかく演者さんのダンスがうますぎて美しすぎて軽やかで本当に概念的な`何か‘に見えてしまったり……

 

ここは日本公演でも絶対に変わらない箇所だと思うからバチバチに踊れる方をキャスティングしてほしい!おねがいします!!!!

 

 

 

 

個人的に気になった演出

 

・骸骨かと思ったらデスマスク

 

・ルードヴィヒとトニーの出会い早っ?!

 

・やっぱり宙に浮くピアノ(参照『モーツァルト!』より「ここはウィーン」)

 

・手紙のやり取りがまるでマリーとフェルゼン(衣装白かったし)

 

・いわゆる毒親である父親関連の描写の少なさ

→セリフにあったのかもしれないけど、映像的には悪夢のシーンの一瞬だった

 ルードヴィヒの人格形成的にもかなり重要では?

 

・トニーが全然旦那と別れない、結局ばれちゃうし

 

・ルードヴィヒとトニーの出会いと別れの多さ

 

・お金のお風呂に入るお金の少なさ

→お金溢れさせようよ…あれじゃ男性二人がお風呂入ってるだけだって…

 

・弁護士なんなん

 

・ルードヴィヒがアル中描写が端的すぎて、ただの酔っ払い

→壊れたピアノの前に倒れているルードヴィヒに関してはマジで酔いつぶれてる人だったからピアノ破壊過程もあったらよかったなーと。

 

・最終的に全く聞こえない、ん、だよね、、?となる演出

 

・昇天シーンがどうみてもジェ〇クルキャッツ……

 

・あくまでも不倫関係だったトニーが葬式で最初に花たむけていいのか…?

 

・リプライズ曲の多さ

→というか、同じような曲調が多かったからミュージカル曲として全体的に飽きる

 だけど時折神曲くるから何とも言えない。

 

 

こうみると気になる部分が多いですね。

韓国の劇評的にも不評らしいので同じような意見なのかな、

多分トニーの旦那問題と二人の出会い別れを短くすれば二幕とか半分の時間で終わるし、そこにルードヴィヒ自身のこと入れたら丁度よく、もっといい作品になる気がする…ごく一般のミュージカルオタクの意見です。

 

でもそれ以上にビックナンバーの多さと素敵さに圧倒されたから

見ごたえは十分にありました!!!!!

 

「Because of me」「Love is Cruel」「it`s in your heart」

は特に耳にも残るし全オタクが大好きになるやつです。ぜったい。

 

あと韓国ミュージカル特有のカテコ歌唱もすごかった

youtubeでファンの方が撮影された映像もいくつかあるので見てみてください!

ヒョシンさんの歌声に惚れます。

トリプルキャストのカイさん、パク・ウンテさんにも惚れます。

 

 

 

 

 

来月には早くも韓国で再演?Season2?という演出が大幅に変わるverが同キャストで公演されるらしいので初演が見れて幸せでした!そっちも楽しみですね!

新しい方も見たいけど韓国にそんな頻繁に行けないので

日本上陸を期待して正座しながら待ちます!!!

 

 

ヒョシンさんのポストカードほしいのに彼のだけそもそも販売されてないのなぜなのだろうか…新たな沼を見つけてしまいそうで怖いです。僕は怖い。

 

次に韓国行くときは韓国語ちゃんと勉強していこうと思います

すぐ隣でやってたシェイクスピアのストプレも見たかった。

 

細かい考察とかもできたらやりたいな。

 


EMK公式で出ているビックナンバーもりもりまとめ41分あります。素敵。

 

 

こちらは公式スポット映像。雷が印象的ですよね。

 

 

リハーサルから歌がうまいキャストの皆様。

 

 

パク・ヒョシンさんです。ああああ美し。鼻たかっ!