ポーカー

【絶望ポーカー恋愛編】

今ここに、恋愛人生を賭けて絶望ポーカーに挑む者がいる。
その女、有紀。ただならぬ空気をかもしだしたこの女性は、今から始まるポーカーに命さえ賭けているようであった。その緊迫感ゆえなのか、会場中が彼女の挙動を見守っていた。彼女は真剣な面持ちで最初のカードを引いた。
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│愛│友│純│執│依│
│情│情│粋│着│存│
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カードを開くと、会場からは失笑が漏れた。この重大な局面で引いたカードは、あまりに陳腐で中途半端だったからである。全体的にはややヌルい。面白味の無さを見限って、早々に会場から去るギャラリーさえいた。
有紀は「執着」「依存」を捨てた。
彼女は必死にネガティブカードを切り落としていた。それを見たギャラリーたちは、あまりの必死さゆえにドン引きになっていた。
彼女は勢いよく次のカードを引いた。
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│愛│孤│孤│友│純│
│情│独│独│情│粋│
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「孤独」によるワンペア…
中でも見所は「依存」を捨てて「孤独」がやってきた部分であろう。それが有紀にはお似合いであった…。
人は有紀をこう呼ぶ。「諦めの女」と。
【技名】
「孤独」によるワンペア
【スコア】
18点