先週末から、兄のお嫁さんと、1歳と2歳の子供達が、ウチへ避難していました。

小さな子供達を、地震や、放射能や、世間の騒がしさから守る為。

母親はとても過敏になっていて、少しの揺れでも、地震かと反応してしまう。神経が尖った疲弊の中でも、子供達への笑顔は絶やさずに居ました。

そんな中、子供達が嘔吐、下痢、若干の発熱症状。。。
彼らにも疲労が襲ったのか、とにかくご飯も食べれない状態だったので、会社を休み朝から病院へ。

しかし、小児科はかなりの混雑。一時間以上待ち、ようやく診察。
子供達を抱きかかえながら、会計でも待ち、薬の処方でもかなり待ち。。。
結局、帰宅は夕方。。

彼らの事が心配でならない私と母親は、寝るに寝れないまま翌日を迎えました。若干症状は良くなったものの、やはりどこか元気がない。。。

しかしこの日は、彼らが東京へと帰ってしまう日。
どうしても最後まで見届けたくて、最後まで肌に触れて居たくて、午前中は、空港まで、お見送り。。

午後から会社へ出社しましたが、そこはやはり重たい空気。
顔が笑わない、背中で返事を返す様な空気の中、社長に呼ばれ、一言。

『病院なら、送ってそのまま、早く会社へこればいいじゃない。』
『あなたが体調悪い訳じゃないし、期待しているんだから、気をつけて』

もちろん、言いたい事も分かるけど、
私はさぼった訳でも何でもない。

もちろん、社会の声も分かるけど、私の人生のウエイトは、もちろん家族が一番優先。

その一言で、仕事と家庭を両立させる母親達の苦悩やストレス、社会の現実性を、垣間見た気がしました。

社長は、期待しているという言葉で私を操ろうとする。
しかし、私が居なくても、実際仕事はどうにか、なる。

でもファミリーに対しては、私がサポートしなければ、母親や子供達には余りにも疲弊な出来事。

会社や同僚に遠慮して、愛情を押し殺した母親がどれだけ居ただろうか。
明日には忘れてしまうであろうこちらの遠慮を、他人に貢いでどうなるのか。
苦しんで、ストレスの中で遠慮して、自分が一番出来るサポートを選択しなかった事で、会社が何を得るだろうか。

私は、何を失い、何を得るだろうか。

いったい、わたしの時間や人生や体やハートは、何の為にあるのか。

社長に呼ばれた2分間で、私は自らの人生における、優先順位を知る事となった。

感じるは、考えるに勝った。

期待しているのではなく、利用されてるだけ。

正社員なんて鎖で、私を繋いでるだけ。

3年後でも、何も輝くものは得ていないと確信した。

だって

自分の人生に対して
大切なものを大切に出来ないんだから

大切なものを守る選択を出来ない私なら
他人との歩調合わせの為に
自分のベストを殺す私なら

ならない方がいい。

そんな私なら

私は要らない。

自分の手で、自分の人生を向上させる機会を作らねば。

社会に鎖で繋がれたままじゃ、増えるのは疲労とシワと年齢だけ。

世の母親がこんなにも繊細な気持ちで日々を戦ってたなんて。。

胸が痛む。

どうせ生きるなら、本気で。

後悔しない様に。

たかが出来事、
されど出来事。

気づきに、感謝。

生き方の、天秤