今日7月3日は漫画家 浦沢直樹さんのもう一つの顔、ミュージシャン 浦沢直樹としての姿を見に池袋admまで行ってきた。
数年ぶりに訪ねた池袋は思った通りの難解な作りでやっと目当ての東口の地上に出られたと思ったら地上もまた難解な作り。今年初の猛暑日を記録した都心の容赦ない洗礼に負けそうになりながらやっとたどり着いたadmは超満員。O.A.のバンドが集まったファン達と共にフロアを揺らしていた。

浦沢直樹さんは、先日行われたご本人の個展に密着した特集番組を機に知った。恥ずかしながらこんなにも才能に溢れた方を今まで知らずにいたわけで。
その番組の中で垣間見える人間臭さというか、ちょこっと笑顔を織り交ぜながら話をする感じに一目惚れしてしまったのです。


初めて観る浦沢直樹バンド、一曲目からギンギンに歪んだFenderをかき鳴らすフロントマンの姿に虜になるやいないたたみかけてくるように繋ぐ勢いのある曲達。
ギュウギュウにひしめいているフロアは滝のような汗とサウナの中のような異常な暑さも味方につけ(?)あっという間に浦沢ワールドに包まれた。


何よりその歌詞の一つ一つが研ぎ澄まされていて、心に残る。
聞き逃さまいと集中して聞けば聞くほどに、なぜこんなにも彼の言葉は胸を打つのか分からなくなる。
無駄なものなど一切なく口を出てくるその単語一つに意味があるような気さえした。



『ロックってなんだろう。』



今日出演されていたバンド全て見終わった後自分の中に漠然とそんな疑問が湧いてきた。
ロック、もっと言えば音楽ってなんだろうってところなのだと思う。

その疑問は今度また自分の中で消化してみることにするとして、
今日はぴかぴかに輝くその言葉とかき鳴らされるギターにとことん酔ってみよう。
少し心が洗われた日曜日の夜だった。




久しぶりになってしまったLife In Music。
今の自分に耳を澄ましつつ、思いのままに。

やっぱり、楽しい!

Joy Again
  作詞作曲 雄基

Dreamin' now 真夏に見た夢の続きを気にしたまま時は過ぎ
Those days 憧れは何よりも強くて眠る暇も要らないほど blue teen

Joy Again 始まりはいつもそこにあって
      誰も皆振り向くこともなく
      売り切ってしまった無邪気な時を

Beating heart 足止めの渋滞を横目にあいつたちの華麗さは
Driving now 安めの愛の歌でもう少し、もう少し気長にやっていこう

Joy Again 始まりはいつもそこにあって
      誰にも言えぬ一人の夜を
      上手に生きろと彼は言った

for dear 言い訳ばかりが口を出てただ毎日が過ぎていく
いつかの俺は今の俺の姿に幻滅をするだろう
for dear 弱さに負けた彼は今それでも毎日毎日生きていく

Joy Again 始まりはいつもそこにあって
     やり直したくて泣いてた夜も
     売り切ってしまった無邪気な時を
     続いていくだろうこれからも
     ずっと、ずっと






30歳を迎えるのあたり、3日後に迫ったワンマンライブを迎えるにあたり作った曲です。
何かこうその節目を将来振り返ることのできるような曲を作りたいなと前々から考えてはいたものの
なかなか実行に移すことはなくいたけれど、せっかくのワンマンなのでぜひ披露したい、作り上げたいと想い完成させるに至りました。
この曲はすごく自分の中でも実験的要素が多く、何より一番のテーマはその歌詞です。
主人公の生き様やその歩んできたであろう人生がほんの少しでも見えればいいなと思っています。


この曲が今回5回目となるワンマンライブの核です。
何年後かにこの曲を思い出した時、この曲が僕ににこっと笑ってくれたらいいなと思える曲になりました。

Joy Again 始まりはいつもそこにあって。

例年より3日早く関東甲信の梅雨入りが発表された先日5日、僕の友人であるコマツザバーバリアン選手の試合観戦に後楽園ホールまで行ってきた。
彼はシュートボクシングの選手であり過去には日本チャンピオンの称号も得て、まさしく心身ともに強くたくましい男である。

そんな彼に出会ったのはもう4-5年ぐらい前になるのだけれど初めて会った時は「おぉー怖ぁー」な印象しかなかったが、それでも何度も顔を合わせているうちにきちんと筋を通し礼儀をわきまえ豪快に笑う気持ちのいい男であることが分かりすっかり仲良しに(?)になった。

正直なところ格闘技にあまり強い関心はないのけれどそれでも数年前に彼のプロデビュー戦を観に初めての格闘技観戦に行った時は心が熱い思いで一杯になり涙が出てきそうになる不思議な体験をした。
目の前で選手たちが本気でぶつかり合い一発の打撃が当たるたびに「ドシン」と深く重い音が後楽園ホールに響き渡る、その選手の一挙手一投足で会場のファンたちがワァーっと盛り上がる、いつもくだらない話をして笑いあっていたコマツ選手が命をかけて目の前で闘っている姿は衝撃的であり心を揺さぶるものがあった。
今まで体験してきたエンターテイメントのそれとは違う肌の感触に一気に引き込まれたの覚えている。


そんなコマツザバーバリアン選手はアマチュア時代からの負け知らず。
気優しい彼はいつか僕に試合前に国家を歌って欲しいと言ってくれたことがある。もちろんお世辞で言ってくれているのだろうけれどそれでも応援している選手に、これからどんどん羽ばたいていくであろう選手にそう言ってもらえたのは嬉しいもので僕は密かに真に受けている。
そのためにもとにかく格闘家としての彼に恥をかかせないよう僕も音楽をしっかりがんばらなければいけないな。まだまだ彼の背中は遠い。

これからも僕はコマツザバーバリアン選手を応援し続けようと思っている。
物事は捉え方次第だなと思うことが多い今日この頃。

頭を柔らかく
考え方を柔軟に



表があれば裏があり
光させば影ができる
ドーナツの輪を見る人がいれば穴の中を見る人がいる。



固まってはいけないな。