私の祖母は 大正生まれ
某地方の市内で生まれ育ったが
結婚離婚の後に
かなり田舎に再度嫁いだ
本来は街なかで育ち 婚家のような田舎の雰囲気は全くなかったと思われる
本が大好きで 当時 高級品だったバナナが
黒くなって安くなったのを買って
それを食べながら本を夜通し読んだそう
しかし 店もない 本屋もない 果物屋なんてあるわけもない田舎に いやいや嫁ぎ
夫は遊び人でほとんど家に帰って来ず
4人の子供のうち 2人は病気で亡くなり
残った男1人 女1人の子供をほぼ1人で育てた
苦労の多い人だったが
私と兄をとても可愛がって育ててくれた
私たちの母親は働いていたため ほぼ祖母と暮らした記憶がほとんどだ
母親はキツイひとだったが 祖母は優しくて頭の良い人だった
兄は あの祖母に育てられなかったら
俺らはもっと冷たい人間だっただろう と言っていた
本当にそう思う
その祖母が ある時こう言っていた
近かったら コーヒーでも飲みに行きたい
田舎にカフェなんてあるはずもなく
スーパーでさえなかった
でも元々 街なか育ちの祖母はカフェでコーヒーも飲んだ経験があったのだろう
ふと たまにコーヒー飲みたいことも多かっただろう
当時私は結婚して実家から離れていたから
連れて行ってあげることができなかった
それこそ帰省した時につれていってあげられたら どんなによかっただろうと
今でも思う
当時 母の手前
祖母を連れてカフェに行く なんて勇気がなかったのだろうか?
なんで連れて行ってあげなかったかと
悔しく思う
きっと母なら
カフェ!
女がカフェに行ってコーヒー飲む!?
そんなこと世間の人に笑われる!
とかなんとか言っただろうな
今の私ならお構いなしに祖母を連れてコーヒー飲みに行くのになあ