OSHOより
思考を書きとめる
耳のあるひとはだれでも聴くこと(hearing)ができるが、必ずしも聞くこと(listening)ができるわけではない。聞くためには、ただ耳がある以上のなにかが必要だ――耳のうしろに、マインドではなくてハートがあるような、ある種の沈黙、平穏、平和が......。
つんぼでもないのに、あなたをほとんどつんぼにしてしまうのがマインドだ。なぜなら、マインドはたえずぺちゃくちゃしゃべっているからだ。それはおしゃべりだ。
マインドのなかでなにが起こり続けているかをただ見るため、ときおりドアを閉めて自分の部屋に座り、そこにやって来ることをなんであれ書きとめてごらん。
編集しないようにしなさい――だれにも見せはしないからだ。だから、あなたのマインドにやって来ることを、ただ正確に書きとめなさい。
あなたは驚くだろう。ほんの10分以内に、自分が正気ではないことがわかる――あなたのマインドは、気の狂ったひとのマインドだ。あなたはただなんとかやりくりし、おおいかくし、内側でなにが続いているかをだれにも知らせない。そしてあなたはあまりにそれに熟練したので、マインドのなかでなにが続いているのか、他の人に知らせないだけでなく、自分自身でさえも知ることができない。そしてそれは、ぺちゃくちゃ、ぺちゃくちゃと続いている。たえず騒いでいるこのマインドのために、あなたはつんぼでもないのに聞くこと(listening)ができない。聴くこと(hearing)はできる。聞くためには、沈黙のコミュニケーションが必要だ。
Osho: The Osho Upanishad, #25