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猫は、単独で生きてとってもクールなイメージがありますが、意外に感情豊かな動物で、微妙な表情や声を使い分けて生活しています。
何匹も猫を飼っていても猫それぞれの表現がちょっとずつ違うので「どうしたの?」「なんなの?」と要求がわかりにくいこともあることがよくあります。
ただただ甘えて声を出しているときもあれば、ちゃんとした理由のある時もあります。
でもやっぱり鳴くときは、人間に用事のある時かなあ。
どちらにしても、体と気持ちは密接に連動しているので、猫の気持ちを理解するために、体のサインと一緒に紹介してみます。


満足のゴロゴロ
半分閉じた目をすることが多いです。完全に目を閉じ、耳を前方に向けてのどをゴロゴロと鳴らすのは、リラックスしている証拠。猫によってゴロゴロがでっかい子もいるし、小さく聞こえない位の子、ほとんどゴロゴロ言わない子までいろいろいますが、喜びの表情は同じなので、機嫌がよいかどうかは、だいだいわかりますよね。


いやな気分の時のゴロゴロ
理由はよくわかりませんが、猫がいやがる状況の時にも、時々猫は、ゴロゴロ言います。体に痛みのある時など、いやな状況になったときにもゴロゴロならすこともあります。
喜んでいるのか、果たしてそうでないのかを見極めてあげて下さいね。

母猫の言葉グルルルル
鳥がさえずっているようなグルルルルという声は、母猫が小猫を呼ぶときに使います。
これは子猫を生ましたことのない飼い主さんは聞いたことが無い声でしょうね。ほんとにこんな声をだすのですよう!!
グルルルというよりもクルクルクルという感じでしたかね?


母猫の言葉。連続ニャニャニャ
子猫は、生まれてまもなくすると自分で好き勝手に、それはもう四方八方に歩き回るようになります。
その頃に子育てにあまり経験のない母猫は、好き勝手に歩き回る子猫に対して、もうパニック状態に陥ってしまうことがあります。
その時の声がもう、この世にはない声で、連続のニャ、ニャ、ニャを発します。
ちょっと違うかもしれませんが、とにかくパニクっているのが良くわかる鳴き声。子猫を集めるのに人間が手伝ってやると、同じ状態になったとき、また集めてくれと飼い主を呼ぶようになります。
おもしろいですよ。猫があんなにあわてているのは、滅多にお目にかかれませんから。

あいさつのニャ
親しい相手にあいさつをするときに短い「ニャ」を使います。特に猫同士の会話です。人間にはこの言葉は使いませんよ。

人間だけに使うニャア(中にはニャアと発音しない子もいます。それではどういう鳴き声かというと、どちらかというとキーキーって感じかな?)
猫同士では、ニャアという言葉は使わないことに気が付いたのは、ゴロにゃんママだけではないと思います。
知ってました?ネコ同志はもっと違うコミュニケーション手段を使います。親しい猫同志では、あまり声では会話をしません。
ケンカとかの時だけかなあ。
それ以外は、臭いで確かめたりボディランゲージだったりと複雑なのです。なぜかしら人間に対してだけ、ニャア(キュキューとかキーキーみたいに発音する子もいますヨ)と鳴いていろんなことを要求します。
結構何を要求しているニャアなのかを聞き分けるのは難易度が高いのですが、長年暮らしてくるとわかるようになります。


寝ている人間を起こすいろんな方法
寝ている人間を起こして、自分の要求を伝えるために猫はいろんな方法をとります。
そばに来てとにかく乗ってみたり、ペロペロ音をさしてみたり、鳴いてみたり、鼻を人間の鼻に突っ込んでみたり、手で顔をなでてみたり、とにかく暴れてみたり、音のでるものを出してきたり、舌で顔を舐めてみたり…。とにかく猫によって様々な方法をとって、人間を起こそうとします。
絶対にひつこいです。猫はとてもひつこい!!!
にゃんこによっては、ただひたすら待つ子もいますけどね。ほぼ80%位の確率で、自分の要求を通そうとする猫の方が多いと思いますよ。
特にオス猫は、わがままが出る子が多いかな。メス猫は比較的おとなしいデス。

カチカチカチとかチチチチとか
鳥を見つけたときに、なぜかこのように鳴きます。鳴いているというよりも、歯を貧乏ゆすりのようにカチカチカチと慣らしているようなのです。
猫によってちょっと違うのですが、「クロ」は「チチチチ」でした。不思議な音です。ベランダなんかにすずめが一羽舞い込んでくると、もう大変。なぜか「チチチチ」という独特の音を発します。「かりん」は生後4ヶ月には「カチカチカチ」という音を発しておりました。不思議ですねえ。誰が教えた訳でもないのに、ちゃあんと反応するのです。
もちろん飛びつく体制で、低く姿勢をとって、ヒゲは完全に前にピンと張っています。 おしりをちょっと振りながら、その目は完璧にハンターの目です。
もし聞いたことがないのなら、ビデオでも鳥だけが写っているものがあります。一度試して聞いて見てください。なんでこんな声?っと思いますよ。でも「シロ」は、その音は発しないから、猫によって違うのかなあ。でも今までいた猫の大半は、この音を発していたので、多分大抵の猫でも聞ける音です。


シャーとかフーとかの声を出すとき
背中を丸め、毛を逆立てて、相手から、より大きく見えるように、横向きの姿勢を取ります。そして視線もいわゆる「メンチ」を切っていますよ。
瞳孔が広がって、「シャーッ」「フーッ」とうなります。恐れを隠すときの姿勢でもあります。

同じフーでも相手を威嚇するとき
「フーッ」と言いながら、体を低く伏せ、武器である歯と爪をアピールします。耳は後ろにピタッと伏せ、瞳孔が広がった目でにらみます。

守りに入るとき
怖がっているときは、耳を伏せて、尾を巻き、体を低くします。相手に自分を小さく見せて、攻撃心をなくさせようとしています。

ちょっと機嫌の悪いとき
すばやく動くしっぽは、心の動揺を表します。怒りや嫌悪を表していることもあります。しっぽの動く早さは、およそ往復で1秒くらいかなあ。クルクルと回しているときもあります。
あんまり機嫌は良くない状態です。犬のうれしいしっぽと同じではないので、勘違いしないでくださいね。
しっぽが動く感覚は1秒くらいですが、大抵の猫は先っちょだけを動かしているかんじ。大きく動かす子もいますが、先が少しの子の方が多いかなあ。

立て続けに鳴くとき
しっぽをまっすぐに立てて、たてつづけに「ニャアー」「キーキー」と鳴くときは、何かをしてほしくて、要求しているときです。


ご飯を要求する方法
もうご飯が待ち遠しくて仕方のないとき、言葉の要求の他に、用も無いの飼い主の視線に入ろうと努力します。さあ~と前をすり抜け、私はここよって感じ。私のこと忘れていない?って。
そして、じ~と視線に入る位置で、飼い主さんを見つめます。じ~っと見つめます。これがいわゆる「飯待ち顔」です。目を半分位閉じていますが、しっかりと飼い主を見つめています。機会を伺っているのです。待って待って待ち倒します。そしてどうしても要求が通らないとき、あきらめるか、もしくは、爆発した行動に出ます。わざといやな事をしでかしますよ。花瓶をひっくりかえしたり、半狂乱のように走り回って、トラブルを起こします…。食べ物に対する要求はもう大変なのであります。

頭をゴチンとぶつけてくる
猫が甘えてきています。しっぽをピンと立てて頭をすりよせてきます。手なんかを舐める猫もいますが、どちらにしても自分のにおいをつけるマーキングの意味もあるようです。「シロ」はこのゴチンが大好きです。甘えてくる時は、もう大変。ゴチンというよりも、頭をずーと人間の腕や胸にあてて、じっとしています。「シロ」の至福のときでありますデス。


ふみふみまたはもみもみ、そして中にはちゅぱちゅぱ
前足をリズミカルに踏みつけるようにしながら、時には「グー」から「パー」に指を広げたり閉じたりしながら、体に押しつけてくるのです。
このあし踏みは、子猫が母猫のお乳を飲むときに、お腹を押してお乳の出を良くするためにする行動なのだそうです。
それが、甘えと安心の気持ちが入り混ざった時に飼い主に対して、このふみふみをすることになります。
愛情不足で育った猫は、時にウールや人間の指などをちゅぱちゅぱと吸う行動をとる猫もいます。


鼻と鼻をつけてあいさつ
親しい猫同士は、機嫌のいいとき鼻と鼻とをくっつけてあいさつします。その後肛門のにおいを嗅いで、一件落着。
もしここで気にくわないなら、ケンカが始まってしまうことも。人間にも鼻をくっつける仕草をするのは親愛の情です。
それに猫はとがったものを目の前に突き出されると、とりあえずよってきてにおいを嗅ぎますよ。
ゴロにゃんママはしょっちゅうひとさし指で猫を手玉にとっています。


人間の一本指
猫の鼻の近くに、人間の一本指をさしだして見て下さい。必ず臭おうとします。おもしろいです。先っちょが絶対に気になるのです。


にらめっこ
リラックスしている猫と目があったら、多分猫の方から目をゆっくり閉じます。
でもこちらがじっと見つめているのがわかったら、すこ~し目を開けて様子を見ている。コチラが目を閉じると、ちょっと開けて見ている。猫が目を閉じることは、あなたとは今はケンカする気はないですよっていう意味なのです。
反対に目をそらそうとしない場合は、遊んで欲しいとき。知らない人にじっと見つめられるのも、実はすごい苦手なのです。猫は。