京都で壬生狂言始まる 豪快な皿割りに拍手、歓声

http://www.47news.jp/CN/201104/CN2011042101000631.html


 舞台から豪快に素焼きの皿を落とす壬生狂言の「炮烙割」=21日午後、京都市中京区の壬生寺


 国の重要無形民俗文化財「壬生狂言」が21日、京都市中京区の壬生寺で始まり、舞台から素焼きの皿が落とされる人気演目「炮烙(ほうらく)割」で幕を開けた。

 市場への出店をめぐって、炮烙売りと太鼓売りが争うストーリー。参拝客が厄よけ祈願で奉納した約千枚の皿が高さ約3メートルの舞台の手すりに積み上げられた。豪快に落とされると、続けざまに割れる音とともに土煙が上がり、約270人の観客から歓声と拍手が起きた。

 壬生狂言は鎌倉時代に同寺中興の祖、円覚(えんがく)上人が身ぶり手ぶりで仏の教えを庶民に伝えたのが始まりとされる。役者がせりふなしで演技するのが特徴で、現在は30演目が伝わる。