右卵巣茎捻転解除
➕卵巣ドリリング手術(先生の独断)
を経て
思いがけず排卵の可能性を得た
私の身体

夫婦での話し合いの結果、
再びの不妊治療へ
進むことに。。。
退院から10日後、
私は産婦人科外来へ来ていました

術後検診です

担当はもちろん手術した先生

退院前のひとコマ。。。
先生

「検診の日は朝イチで予約入れておくからね」
「当日は採血して来てほしいんだけど、結果が出るまで時間かかるから30分前には来てくれるかなー」
私

「はい。わかりました」
先生

「じゃ、10日後ね!ヨロシクー!」
。。。
採血後、
産婦人科外来の待ち合いへ

そこはものすっごい人、人、人



赤ちゃん連れの妊婦さんから
おばあちゃんまで
いろんな年代の女性達が
順番を待っていました

そうか…
前は緊急で入って、すぐに呼ばれたから
気付かなかった



女性特有の病気で苦しんでる人
たくさんいるんだ…
1時間ほど待って
診察室に呼ばれました

診察室にて

先生

「ぱんなさん、こんにちはー。傷口はどうかなー?痛むー?」
私

「まだ少し痛むけど、大丈夫です」
先生

「うん。化膿もしてないし、大丈夫そうだねー。テープだけ替えさせてねー

やはり先生、
話し方が基本的に
チャラいっす





手術後は真面目に
話してくれたんだけど…
使い分けているのだろうか

先生

「それでね、ぱんなさんにお願いがあるんですけどねー」
私

「はい?」
先生

「傷口の臨床研究に協力して欲しいんだー。シリコンシートあげるから、それを常に貼ってもらって」
先生

「それで月に一度、半年間通ってもらって傷口の経過を写真に撮らせてほしいな、と。どうかな?」
私

「わかりました」
先生

「お!ありがとう!助かります!メーカーがうるさくてねぇ…ブツブツ

先生

「じゃあ今日一枚撮らせてもらっていい?…と、カメラがないな。あれ?」
「ねぇー、カメラどこー

先生、どっかの誰かに話かけながら
カメラ捜索の為に一旦消える

先生

「あったあった。じゃあちょっと写真撮るね。横になってくれるー?」
私、腹を出して横になる

先生

「撮りますよー。悪用はしないから安心してねー

私

「(悪用



先生

「はい、ありがとうー。じゃあ、次回また術後検診もありますからねー。」
そろそろ、言わなきゃな…
私

「あの、先生」
先生

「うん?どうしましたー?」
私

「不妊治療、再開したいと思ってます」
先生

「あ!ほんと

私

「タイミングから始めて、人工受精と体外受精には進まないつもりです。それでも、受診出来ますか?」
先生

「うん。大丈夫ですよー!なるべく自然がいいもんね」
先生

「じゃあ、院内紹介状書いておくからね。予約の時に院内紹介状ありますって伝えてね」
先生

「ご主人とちゃんと話は出来た?気持ちは大丈夫かい?」
私

「はい。排卵出来る可能性があるなら、頑張ろうって。ちゃんと話しました」
私

「私も、辛くて一度諦めたけど…今回チャンスを貰って、背中を押してもらって、また頑張ろうって思えました」
先生

「うん、そうか。まぁこれも何かの縁というか、思し召しだと思って、ね

先生

「私も金曜日なら不妊治療の方に出てるからね!頑張りましょう!」
私

「はい。よろしくお願いします」
先生

「あ、臨床研究の方もよろしくねー!」
そして帰り際に
基礎体温表を2冊渡され
よろしくね、と念を押されて(?)
病院を後にしました

あれほど
来るのが嫌だった病院

考えるのも嫌になっていた
不妊治療

なのに、不思議と…
とても清々しい気持ちに
包まれていました

不安はまだあるけれど
背中を押してくれたあの先生を信じて、
もう一度頑張ってみよう

この時、
私は32歳になっていました


