テキパキした女医さん

クロミッドを服用し
誘発を繰り返していました

先生

「クロミッド3錠でもダメ、か…」
先生

「ちょっと採血してみましょう」
数日後



先生

「ぱんなさん。前回の採血でホルモンの値を見させてもらいました。」
私

「はい」
先生

「あなたの場合、LHの値が物凄く高いみたいなのね。そしてFSHが低過ぎる。」
先生

「排卵を起こす為にはこの2つのバランスが大切なの。理想としては同じくらいだとちょうどいいのよ。」
私

「(本当だ、LHだけ高い)」
先生

「そして小さい卵胞が卵巣の中で数珠繋ぎになって存在してる。これはネックレスサインというものなんだけどね…」
先生

「あなたはおそらく、多嚢胞性卵巣症候群だと推測します。」
私

「た、のうほう…

先生

「ちょっと難しい名前で不安になるかもしれないけれど、病気というわけじゃないのよ。排卵障害の一つなの。」
先生

「うちではね、これ以上の対処は出来なくて…。不妊治療専門の先生がいるところに紹介状書きますので、早めに受診してください。」
私

「はい。ありがとうございました…」
紹介状を貰い、会計を済ませ
フワフワした足取りで車に戻りました

子宮が退化している…
排卵障害…
たのうほう…
不妊治療…
今までの治療で言われた沢山の言葉が
頭の中でグルグルと黒い渦を巻いて
私を飲み込んでいきました
涙が止まりませんでした…