仕事におもいをこめること。
仕事に熱をこめること。
おもいをのせるから、仕事は楽しい。
熱をこめるから、仕事は楽しい。
僕の仕事には、本当に毎日たくさんの人のいろんなおもいが交差する。
一日で、その日はじめて会った人と話しただけで、自分の人生を変えた人がいる。
何度も何度も僕のおもい、お客様のおもいを伝えても、
最後はそのおもいを受け取らず、自分のおもいを大切にした人がいる。
僕も、おもいをこめよう。
もっとおもいをつめこもう。
面白さというものは、仕事に宿っているわけではない。
だから、面白い仕事など、探しても見つかるわけはない。
せいぜいそれが面白いと感じられるのは、その仕事をはじめる前までだろうと思う。
けれど、どんな仕事も面白くする唯一にして絶対の方法がある。
それは、おもいをこめること。
これからかける一本の電話に、これから作る一枚の企画書に、
そしてこの扉を開くと待っているいつものお客様に。
ビジネスというと冷たい雰囲気がただよう。
けれども、それはあくまでイメージでしかない。本当にイメージでしかない。
抽象的に考えることに慣れすぎると、
本来は意味をなしていない抽象的なことばの対立や類型で物事を判断してしまう。
ビジネスとか公共とか。 公務員とか民間人とか。
でも、少し考えればよくわかる。
企業人と公務員は何が違うのか。 何も違わない。
家に帰ったら同じ「お父さん」でしかない。
パブリックな思考の人は企業で頑張れないかというと、そんなことはない。
国のために仕事をしている人が使っているお金は、企業が作り出したお金だ。
企業にいたって官庁にいたって、みーんな仕事は国のためにしているし、
みーんな家族や自分のためにしている。
全部はつながりあっていて、フレームで考えることに意味はない。
みんなやっていることも目的も同じで、そりゃあ働く土地や仕事の名前は違うけれども、
それぞれがそれぞれの場所でおもいを持って頑張っていれば、それでいいと思う。
「正しい道を選ぶのではなく、選んだ道を正しくする。」
自分が1年前にえらそうに書いた言葉だけれども、僕は本当にそう思う。
次の1秒、1分後、1時間後、何をするかはすべて自分にゆだねられていて、
その瞬間の連続を本気で生きていれば、きっとその道は自分流に正されていく。
そんなことを考えた一週間だった。