浴衣入門-ゆかたのブログ-

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浴衣の基礎知識からゆかたに関する情報いろいろ

縁日や花火大会から、夏のお出かけ着として人気の浴衣ですが、もともとは入浴中に着用した「湯帷子(ゆかたびら)」がその始まりといわれています。湯帷子は麻で作られていましたが、江戸時代に木綿と風呂屋が大流行してから、浴衣と言えば湯上がりに着る単衣仕立てのきものを指すようになりました。

浴衣の素材は種類が豊富で、コーマ地と呼ばれる平織りの木綿の他、ちょっと高級感のある紅梅(こうばい)、縮(ちぢみ)、綿絽(めんろ)、綿紗(めんしゃ)などの織り方があります。色柄は伝統的な模様の白地や紺地、藍地から現代的なカラフルな浴衣まで選ぶのに迷うほどの種類があります。

浴衣を街着として着る場合は、汗を吸い取り、脇や裾から直接肌が見えないように、さわやかな素材の肌襦袢と裾よけを身につけるのがマナーです。

浴衣の帯は基本的に半幅帯を用います。可愛らしい文庫結びや蝶結び、大人らしくすっきりとした貝の口など様々な帯の結び方があります。
文庫結び、蝶結び、貝の口、いずれの帯結びも、前で結んで後ろに回す方法なので、一人で簡単に結べます。

紅梅や綿絽などの高級浴衣を着て出かけるときは、夏素材の長襦袢に麻の半衿をつけ帯は夏用の名古屋帯でお太鼓結びにするとお洒落です。



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浴衣の名称
共えり(掛けえり)表地と同じ布で、ゆかたの襟の上に重ねてつける襟のことです。胸のあたりから首の後ろを回って、反対側の胸のあたりまでつけられてます。
身八つ口袖つけ止まりからわき縫い止まりまでの12~13センチくらい手前で縫い残しているあきの部分。着付けのときに、ここから手を入れて襟を整えます。身八つ口は女性もののみにあり、男性ものにはありません。
えり先えりの下端の部分。着つけ時に、えり先の少し上を持ち、裾の長さや、上前、下前の幅を決めたりします。
おくみ前身頃につける細長い部分。
褄先(つまさき)襟から下の縦の線と裾の横の線が交差する部分。着つけのときは、この褄先を少し上に上げるように着ます。
上前浴衣や着物は左側の身頃が上になるように着ます。上にくる左側の見頃を上前、下にくる右側の見頃を下前といいます。着つけのときには、上前の脇線が右の脇にくるように着つけます。
ゆききものの背縫いの最上部から、肩先を通り袖口までの丈。着る人の身長や手の長さによって、ゆきの長さは違ってきます。仕立て上がりの浴衣を着るときには、ゆきの長さを確認しましょう。
背縫い左右の後ろ身頃を中心で縫い合わせた部分。着る人の体型によっては、腰からしたの背縫いが背中心から少しずれる場合もあります。
裾線浴衣の裾のライン。浴衣は着物よりも短かめに着るのが一般的とされています。もっとも適当な長さはくるぶしが隠れるくらいの長さです。
衣紋(えもん)きものの衿を胸で合わせる部分や、衿の首の後ろで抜く部分のこと。衣紋を抜く、抜き衣紋などと表現します。着つけのときには、衣紋を首からこぶしひとつ分ぐらい離し、衣紋を抜きます。