ICUは力仕事が多いからか、男性看護師が多い気がした。女性も年齢的にベテランが多いかんじ。
その中でよく当たった男性看護師さんについて。

見た目はボディビルやっててもおかしくないくらいの大きさで、軽く100kgは超えていそうなガタイのよさ。
顔はジャイアン似。
※ジャイアンはキレイなジャイアンではない方です。泉に落としてない普通のジャイアン👽でも対応は天使👼のごとく、優しい。

患者さんだけでなく、看護師同士、年下にでもコシが低くて、丁寧な言葉遣いと対応。
私に対しては、トイレ介助も男性にされたくないだろうという、気遣いを感じる。  
担当でなくても毎日「昨日より表情いいですね!!」「痛みはありますか?」「気づいてますか?よくなってますよ!」と顔を見ると勇気づける言葉を掛けてくれます。
そして、安定しているので移動も安心して身を任せられる!

信用できる。
安心できる。
尊敬できる。

自分もそういう看護師になりたいなと思わせてくれたICUの看護師ジャイアンでした。


移植すると決めたら、後の展開は早かった‼
家族がドナーになれるか検査を開始。ドナーが決まれば、その週末に私が退院し、移植出来る病院に転院し、検査開始。コロナ対策のため、家族とバラバラに動くことになっていたため、私がぼんやり入院しているうちに、すべて決まってしまっていました。更に肝性脳症のため、思考がぼんやり…あまり、記憶力もないため、うろ覚えです😴😴😴

もう気付いたら、入院して、検査、移植当日となっていました😑😑😣
「ゆかるさん、ゆかるさん!良かった!起きました」

(久々によく寝れたぁ。起きたくなーい)
「ーん…?」

…あれ?
手首が動かせない…
寝る前となんか違う…   
手首の点滴、短すぎーーー!

「あ、これ、気になります?」

…うん。

「お名前お願いします。ここどこかわかります?何日でしょう?」

目を開けると、大学の先輩男性看護師Oさんがいた。

「ゆかるです…⚫⚫病院の病室…何日だったかなぁ?」

「そうです!今日ね、ゆかるさん、肝性脳症を起こしたんですよー....1日ぼんやりウトウトしていて…覚えてます?」

「いやぁ…ただなんか、眠いなぁって。で、結構寝れたので、意識なくなる時にすごい気持ち良かったことと、Oさんに呼ばれてたこと、あと意識ないのに手首の点滴がめちゃ痛くてヘタクソやと思ってた事くらい…」

「ほんと良かった!でもちょっとでもおかしいと思ったらすぐ教えてくださいよ。ほんと危険なんで!」

熱血先生、剣道先生、イズミン達も来てくれる。
「覚えてる?傾眠傾向でね。確かにたまにアンモニア高値だけど…元々脳症を起こしてたのかもね。ない人もいるから鑑別難しいよだよ。さて、国家試験でもでたよね。ここで問題です!肝性脳症の1の症状を上げなさい。」

…先生?
いや、マークシートなんで…
肝性脳症から復活して…ここで問題…?
やっぱこの人もなんかアレやねん…

「えっと…昼夜逆転とか、不動不可とか、こむら返りとか?」

「そうそう!ね、それって不定愁訴と鑑別が難しいのよ。2になって羽ばたき振戦がでるのが客観的なわかり易い指標なんです。」

剣道先生「今はまだぼんやりしてます?」

「いや。あの点滴入るとすぐ意識スッキリです。」

「え、良かったけど、あの点滴って、そんなに効くんだ?!」

「ああ、あれない日はずっとぼんやり記憶がないですもん。経口のアミノレバンはダメですね。こんなこと言ったらアレですけど、肝性脳症て、いっぱい寝れる感じがめっちゃ気持ち良いんですよね…」

「え、そーなの?でも脳症で脳の機能障害起こしたら嫌だから、部屋とかご飯とか安定するまで変えていくねー。」

ふわっとして眠くてこのまま死ねるなら、ちょっと幸せかも…と思った肝性脳症でした。でも、他の人は暴れたり、噛み付いたり、点滴引きちぎったりする感じで意識なくなる人もいるらしい。

これは一種の臨死体験なのかなーって思いつつ、死ぬほうの人間としては、生きるか死ぬかなんて選べないし、どうしようもない事なんだなぁと何かを悟った出来事でもありました。
それと同時に死ぬって、私にとっては正直ダメージのない事なんだけど、私の周りにとっては大きな打撃になる。例えば、家族だし、入院病棟の看護師の同級生だったり、がんばってくれた医師や、研修医だったり…大学の先生だったり。
「それはイヤだな」と思った。
死んでしまったら「もう選ばれへんかってんし、しょーがないやーん!」って直接言えないし。
誰も傷付けたくないなと思った。

生きなきゃと思い、その時に臓器移植手術を受けることに決めた。