今日は敬老の日。身近なお年寄りや介護を支えている人に感謝を伝えたい日です☺️

私自身、認知症の祖父と関わるなかで感じることがあります。


認知症と暮らしについてお話をさせていただきます。

認知症の方に多い困りごとには記憶・行動・感情の変化等が挙げられると思います。

当事者だけでは無く、家族が感じやすい負担もありますね。例えば24時間の見守り、仕事と介護の両立、孤立感などが挙げられます。


ここで、私の体験についてお話をしようかと思います。

私の祖父は重度の認知症でした。

日常の色々なことを忘れてしまう。

だから行動もチグハグになってしまう。

こんなの祖父じゃないと現実逃避をしたり、「なぜ?どうしてそんなことするの?そんな事も1人ではできなくなるの?」と苛立ちや不安が言動に現れてしまう。

1番不安なのは認知症になった当事者なのに。不安な時に悲しい気持ちになるような言動をされたらどんな気持ちになるのか。

医療職の端くれとして最低限の知識はあるはずなのに、余裕がなくなるんですよね。

日中はデイサービスに祖父をお願いして、病棟で看護職として働き、夜は祖父の介護をしていました。私の祖父は徘徊もしていたので、ドアの開閉時に作動するアラーム等つけていました。その為、眠れない祖父がドアを開閉した時のアラームで眠れない日もあり、基本的に毎日寝不足でした。

私は28歳。友達は介護とは無縁の人ばかりで相談できる人も居ないため、日々をやり過ごすのがやっとでした。

余裕がないと人は優しく出来ないもので、これではダメだと思い認知症とうまく付き合っていくために、学生時代の教科書を引っ張り出してきたり書籍を買って読み漁ったりをしていました。

そのおかげか、今は認知症に対しての受容力は上がったのかなっと自分なりには思っています。


私のお話はこのくらいにして、家族を支える方に向けて言いたいのはあなたは1人ではないということです。


介護の終わりは死別か施設等にお任せするまで来ません。なので認知症という恐ろしくて身近な敵を知る事からはじめて行きましょう。


どこに相談したらいいかわからない方の為に、介護保険について簡単に触れさせてもらいます。介護保険制度とは65歳以上は原則1割負担で介護サービスが利用できるというものです。介護について困った時は地域包括支援センターに行ってみてください。身近な相談窓口であり認知症や介護に関する相談ができます。


介護保険制度で使える主な介護サービスはその人の介護度にもよります。具体例を挙げますね。

・訪問介護(ホームヘルパー):掃除、調理、入浴・排泄介助。

・通所介護(デイサービス):入浴、食事、機能訓練、レクリエーション。

・訪問看護:看護師が来て医療的ケアや健康管理。

・ショートステイ:施設で短期間宿泊でき、家族の休養にもなる。

・福祉用具レンタル:車椅子、ベッド、手すりなど。


これらは組み合わせて使えるので、介護者の負担軽減に役立ちますよ。


その他にも 、お金の仕組みを知らずに損している人も多いので以下のものを使って見るのもいいかもしれません。

・高額介護サービス費:自己負担が一定額を超えると払い戻しされます。

・高額医療合算制度:医療と介護の自己負担を合算し、上限を超えた分が戻ります。

・介護休業制度(職場):家族の介護で一定期間休むことができます。


その他にも認知症カフェ・家族会などは同じ立場の人が気持ちを共有できる場になっています。



介護は一人で抱え込むと本当に大変です。

心得として挙げますと

①完璧にやろうとしない(「7割でいい」くらいが続けやすい)

②自分の生活・体調を優先することも介護の一部。

③制度やサービスをうまく使うことは、家族の責任を果たすことにもつながります。

なので、頑張り過ぎずほんの少し勇気を出して助けを求めて見てください。あなたの味方は必ずいます。


敬老の日をきっかけに、大切な人のこれからを考える時間になればと思います🥰