言葉の発達
若丸くんの1歳半健診を前にずっと気になってることがあった。それは、ことばの発達について。それまで月齢が近い子と児童館やスイミングで一緒に過ごしてきたけれど、みんな若丸くんより発する言葉が多い気がしていた。1歳を過ぎた時点で言えた言葉は、「(電気が)ついた!」だけ。とにかく電気のスイッチが好きで、電気をつけては「ついた!」消しては「ついた!」そのうち、電話が鳴っても「ついた!」電車を見ても「ついた!」なんでも「ついた!」になっていた。「ママ」も言うようにはなったけど、イントネーションもおかしかったし、「マママ」とマがひとつほど多い感じだった。その横で「ママ~!」とはっきり言葉にしては泣いているお友達を見てはそわそわしていた。「わんわんどこ?」と聞くと、犬を指す。でも、「あれ何?ママに教えて。」と言うと、しばらく考え、「わんわんわんわん」と、なぜか「わん」が多い。理解はしているけれど、言葉が出ない。そんな心配をしていたある日。児童館でちらっとそんな話を漏らしたとき、あるママが、「うちの子も2歳まで何も話さなくて、突然「いも、たべたい」と二語文を言ったのよ。でも、1歳半健診では専門の先生を紹介するので診てもらってくらだい、って言われて心配したわ。でもね~他の先生には、まだ様子見で大丈夫と言われたから、先生によるんじゃないかしら。」と言われた。それからは何かある度に言葉の発達についていろんな人に相談したりした。でもみんな口をそろえて言うことは一緒。「たくさんの言語を聞いてるからじゃない?今はためてるんだよ~」どうやら母国語が違う両親と過ごす子供は、一ヵ国語だけを聞いて育つ子供よりも、言葉を発するのが遅い傾向にあるんだそう。うちは日本語、オランダ語、英語の三ヵ国語を聞いて育っている。「だからか…、じゃあ大丈夫か!」とはならず。児童館の助産師相談で話を聞いてみることにした。するとその助産師さんは、若丸くんの様子を見て、「こんなに楽しそうに大人とコミュニケーションをして、表情が豊かで、外から救急車が聞こえたら「あ!」と指を指して反応している。大事なのは目を見て意味のわからないなりに何か言葉を発して他人とコミュニケーションをすること。若丸くんはそれを楽しそうにできている。何も心配することはないですよ。」と言ってくれた。それを聞いてどっと安心した。「あまり教え込もうといろいろ詰め込まなくても大丈夫。ただ普通に会話を楽しんであげたらいい。」とも言ってくれた。そうしてどきどきして迎えた1歳半健診。それは次回。