琳派の展覧会で面白い屏風がありました。
描かれた菊が胡粉(日本の絵の具)で5ミリほども盛り上げて描かれているのです。
さて、この屏風は畳んでぴったりと閉じることが出来るのか??
以下、私と京表具師の父との会話。
私「今日見た屏風すごかった!胡粉の厚みの分だけ、屏風の表装(絵の回りの布でできた額縁のようなもの)が飛びでてんねん!それで、胡粉の部分が当たらずに畳めんねん。」
父「おお、そないな所に目がいくんは凄いな!なかなか表装まで見んさかいな。」
私「ふふん(得意気)」
父「蝶番(ちょうつがい)は普通と違ったやろ?図録を見ると通常より継ぎ目が広いさかいな。」
私「ちょ、蝶番までは気づきませんでした……(°▽°)(父はなんでそんなことまでわかるんや?~)」
と私が思ったのは、実は図録には絵の部分は写真掲載されてますが、表装の部分は省かれていて、全く写真掲載されてないのです。
そういう図録しか見てない父がどうして、そこに描かれてない表装の、しかも蝶番が普通のものとは違うことに気づけたのか?
さらに、私になんでそう予測するのか明確に教えてくれました。
プロにはその図録には描かれていない表装の隠れた構造まで、見えるんだ!!
現代哲学で学んだ構造主義の一片を京都の伝統工芸士の父に垣間見るとは…。
プロの目って、見えない構造を見透かす目なんだ……
「さすがプロ!」
素人とプロの差ってそういうものなんだと思います。
見えないものを見通す目についてもお話しします。
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※文中の屏風と写真の屏風は関係ありません。