今日は私が最近通っている山本哲学塾で習ったことから書きます。
「私は薔薇の香りそのもののうちに、幼児の思い出を嗅ぐ」
この文章はフランスの思想家アンリ・ベルクソンの言葉だそうです。彼は物理的な「時間」という概念とは違う、個人的な解釈からの「時間」というものを定義しました。(詳しくは山本哲学塾で習ってくださいね)
先ほどの、「私は薔薇・・・」の言葉は、伝統芸能やダンスをし、美術が好きな私には非常に興味深い言葉です。
例えば非常に抽象的な演劇である能楽には、実はたいしたストーリーという物はありません。典型的な形式は「夢幻能」といわれるもので、旅の僧の前に、過去の歴史的人物などの亡霊が現れ、当時の様子や心情を語るというものです。
観客はその僧侶と主人公のやり取りを、眺めている傍観者の立場です。
劇場で行われるやり取りは、現在という軸(目の前で繰り広げれてている演劇)の中では、主人公が一人の人に語り掛けている、という場面転換が全くない、何のスペクタクルもない、淡々としたものです(能楽が退屈だといわれる所以でもあります)
しかし、主人公の語りやストーリーを語る地謡の発する文章の中で謡われる短歌や故事、壮麗な言葉を聞いた観客の中には様々物が湧いてきます。
それは、その人が過去に感じた感情、感覚、経験、知識です。
演者の発する言葉、仕草、演奏の一瞬に触発されて、自分の内部にその人の過去の記憶がコラージュのように組み合わさり、演劇が創造されるのです。
観客は実は目の前の演劇を見ているのではなく、実は自分の観念の中に作り上げた演劇を見ているのです。
同じ演劇を観ても、ツマラナイと感じる人もいれば、心震えるほど感動する人もいる。
それは、どれだけの質の演劇を自分の内部に作れるか、にかかっています。
その人の人格や感性が現れるんですね。
それは、現在という軸からもはなれて、過去、未来をも行き来するものです。
まさに、先ほどの言葉
「私は薔薇の香りそのもののうちに、幼児の思い出を嗅ぐ」
に通じるものがありますね。
物理的な時間とは違う時間が私たちにはある。
山本先生は「さすが実存主義はロマンチックですね。」とおっしゃってます。
私はロマンチックが好きなので、アンリ・ベルクソンの考え方は賛同したいです(笑)
相手の過去の記憶を誘発する言葉。
きっと、心に刺さるでしょうね。
コーチンングやセラピーをされてる人には世の中の構造を追及する哲学の知恵は差別化のためには必須だと思いますよ。心理学、芸術、政治、経済はすべて哲学から生まれた新しい考え方や概念から作られているんですからね。
もし、山本雄一郎先生が開催されている哲学塾に興味がある方はご連絡ください。ご紹介いたします。一般募集はされてないので・・・。
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