
ちゅう兄はなにを言っても反抗期
ひどい時は、露骨に無視
『制服、ちゃんとハンガーにかけとかないと。。。』
無視 顔も見ない
まるで私の存在を 否定するかのように
そんな時でも 朝出るときは 玄関の外まで見送りに出る
今日はちょっと 距離を保って
無視されてもいいように
ちゅう兄の 小さな声の 『行ってきます』が 聞こえなくてもいいように
少し 離れて声かけた
『いってらっしゃい』
いつもは下を向いたまま
そばにいないと聞き取れない声の 『行ってきます』
今日はちらっと顔を横に向けて
聞こえないような小さな声で 何か言った
『行ってきます』 かな
かすかに口が 動いてるのが見えた