!この記事長いです


朝6:30に娘を新生児室に預け、朝食が運ばれてくるまでの間に1時間くらい寝られました。


ご飯を食べた後は娘を引き取り授乳。

授乳してたら便意をもよおし、苦戦する気配がしたため再び娘を新生児室に預ける。


で、捻りだしてトイレから出たところに助産師さんが部屋に来ました。


助「ちょっと今お話いいですか?」


私「はい」


助「娘ちゃんの今朝の黄疸の数値が高く、採血して詳しい数値を出してみたところ、やはり生理的な範囲の数値を超えていたので今日これから光線療法をさせてもらいたいと思います。


具体的にはこの絵のように赤ちゃんの目をシートで保護して、24時間オムツのみで光線を浴びてもらいます」


私「え、えっと、すみません、理解が追いついてないのですが、黄疸?黄疸の数値が高いとどんな危険があるんですか?」


助「新生児は黄疸が出やすいのでほとんどのケースにおいて問題はないのですが、稀に脳にダメージがいってしまって体に麻痺などが残る可能性があります…」


助産師さんが色々と説明してくれたのですが、知識もなかったしあまりに突然のことに不安と混乱が押し寄せ、とりあえず光線療法はした方がいいこと、治療に危険はほぼないことだけ確認して了承しました。


助「24時間光を当てる必要があるので赤ちゃんは新生児室でお預かりしますが、治療を中断して授乳はしていただけますのでね。時間になったら授乳しに来てあげてください」


せっかく母子同室になったのに、また離れ離れか…


そして助産師さんからくれぐれもネットで検索しないよう念押しされましたが、しちゃうよね…





そっか…

私が赤ちゃんの血液を壊しているのか…

じゃあ私のせいじゃん…


この日、アンディのお母さんが面会に来てくれることになっていたので、とりあえず時間の相談をしなきゃというのと(お母さんはとっくに家を出ている時間だったので日を改めたいとは言えない)、黄疸の治療のこと、面会に来てもらっても新生児室のガラス越しになること、赤ちゃんの目はシートで覆われてる状態であることを伝えるためアンディに電話をしました。


で、助産師さんからもらった黄疸と光線療法についての用紙をアンディに読み上げてたら不意に、出ないおっぱいを一晩中吸い続けてくれた赤ちゃんの無垢な顔が頭に浮かんで。


もしかしたらあの顔をあの時の平和な気持ちで見ることはもう出来ないかもしれないんだ


こんなことになってごめんね


可哀想


可愛い


可哀想


可愛いかわいい、かわいいよ…大好きだよ


感情が乱れまくり、涙が込み上げてきて言葉に詰まった。


私「、、、うっうっ、うぇっ」


夫「うん、大丈夫だから。黄疸でしょ?よくあることだし光を当てれば元の物質は分解されるから。◯◯(赤子の名前)なら大丈夫よニコニコ


私「うん…うん…」


夫の冷静な慰めにより気持ちが落ち着いてきました。


夫「お母さんなら◯時には◯駅に着きそうだって。治療中とは伝えておくけど、仕方ないことだから気にしなくていいよ」


私「わかった、ごめんね、ありがとう。また病院に着いたらLINEして」


次の授乳時間は14時。

授乳時間はおっぱいから吸わせるなら30分が目安。ということは30分は光線療法を中断できるってことよね?

お母さんが病院に到着、コロナ検査を終えて個室に来るのが大体14:30。


遠くから来てくれるので、せめて抱っこくらいさせてあげたいなと思い、助産師さんに相談しにナースステーションへ行きました。


私「授乳を14:30にずらして、個室で飲ませるのは治療上良くないことですか?

さすがにお母さんの前でおっぱい出すのはアレなので、搾乳しておいた母乳を飲ませようと思っています。おっぱいじゃなく哺乳瓶なら5分で飲み終わるので談笑の時間も作れるなと…」


助「授乳の時間をずらすのはよろしくないので、時間通り14時にしましょう。ただ、ご主人とお母様が到着されたら赤ちゃんと個室で過ごしていただいて大丈夫ですよニコニコ ナースコールで呼んでもらえれば赤ちゃんをお部屋に連れていきますね」


というわけで、少しの時間ですが個室で過ごせて、抱っこもしてもらえることになった…!!


助「せっかくですし、赤ちゃんに会っていきます?」


私「はい!!」


新生児室に通され、光線療法中の娘に会いました。


参考画像です。↓

ほぼ日サロだから高校生の時に見慣れてるのにそれとは次元が違い、大いに感情を揺さぶってきた。


助「よく寝てますね〜笑」


私のせいでこうなってるんだよな…

昨夜、少しでもこの子を煩わしいと思わなかっただろうか…?

黄疸が広がる中あんなに健気に出ないおっぱい吸ってくれてたのに…

元気ならなんでもいいじゃん、大きな声で泣くくらいどうってことないじゃん


娘を見ていたら後悔や罪悪感、愛おしさが溢れ涙を我慢できませんでした。


助産師さんはこういった場面に慣れっこなのか、

「ね〜、お母さんはそうだよね〜!」

「大丈夫大丈夫、1週間に1人はこの治療してますから!」

「自分を責めちゃダメですよ、誰のせいでもないんだから!」

「とりあえず今のうちに寝ておきましょ!ご飯もちゃんと食べて、少しでも体力を回復させてくださいニコニコ

と私の肩をさすって元気付けてくれました泣くうさぎ


そうだよな、泣いてたって明日、治療後の黄疸の数値は変わらない。

きっと良くなると思って今は体力を回復させよう。


と、そうは思ったものの、やっぱり涙は止まらなくて。

泣きながらお昼ご飯を食べましたもぐもぐ


そしてこの日、自分でも驚いた変化がありました。

テレビで、安倍元総理の生前の活き活きとした姿を目にした瞬間、今まで感じたことがなかった類の感情が生まれたんですよね…


妊娠初期はブログでこんな事を言ってた。↓



自分と直接関わりのない人の出来事なんてこんなもんだったんですよ。

元総理だってそう、事件当時は確かに『あらら』だった。

でも今はまったくそうは思わず、ただこの方を大事に思っている人たちの悲しい気持ちを想像して同調したというか…


子供のニュースもそう。居た堪れなくなる。


うまく言語化できないのですが、他の人たちはきっとデフォルトで持っているだろう優しさや共感、愛情、思いやりみたいなものを、私は40を過ぎてようやく我が子に教わった気がします。



夫とお母さんとの面会は助産師さんが私を元気づけようとしてくれたのか、赤ちゃんの目の保護シートを取って面会させてくれました泣くうさぎ


思わずお母さんの前でも泣きそうになったけど我慢した。笑