子猫(猫ちゃんとする)を迎えてから約1ヶ月が経ちました。

いやー心配が尽きない1ヶ月だった。

ペットショップで売買契約を結んだ時に店員さんにこう言われた。

「幼猫のうちは抵抗力が弱いので3ヶ月4ヶ月までは風邪をひきやすいです。風邪をひくと一気に重症化することも多いので、クシャミを連発してたらすぐに病院に連れて行ってあげてください」

この時はなんとなく、うちの猫ちゃんは大丈夫だろうと思ってました。

が、お迎えして1週間も経たないうちにクシャミ連発+鼻水が。

仕事を調整してすぐさま病院へ。
熱もないし軽い風邪でしょうとのことで一安心したわけですが、うちの猫ちゃんは鼻が短い猫種のためか鼻詰まりを起こしやすくとても息苦しそうにしていて、ご飯を食べたあとも『ウック、ウック』って吐きそうになってるんですよね。

私にとってはすべてが初めてのことなので心配で心配で、ご飯をあまり食べなくなれば病院、うんちの状態に不安があれば病院、とにかく症状が酷くなったり新しい症状が出たりしたらすぐに病院に行っていたので、気付けばこの1ヶ月で計7回も病院にお世話になっていました。
(今は落ち着いてきていて、体調に問題なければ今週末二回目のワクチンです!)

今までにない神経を使った1ヶ月でした。

けど、心配ごとしかなかったわけではなく。


ミャーと鳴いて撫でてアピールしてきたり、

なんだかんだいつも私か夫の側にいたり、

お腹を見せてくれるようになったり、

おずおずと膝に乗ってくれたり(一回だけ)、

抱っこすると喉をゴロゴロ鳴らしてリラックスしてくれるようになったり、

慣れたのか大人しく目薬を差させてくれるようになったり、

遊んでよって猫じゃらしを鼻でツンツンしてみたり、

クルル!と鳴きながらテンション高く部屋を走り回ったり、

愛情表現過多なメイが来るとベッド下に逃げたり笑、

でもメイが学校から帰ってくる音がすると玄関から続く廊下のドアの先まで出迎えに行ったり、

私が帰って名前を呼ぶと「ニャーーーー」って眠そうな顔で出てきてくれたり、

いつもと違うご飯をあげたら「こ、これじゃありませんけど…!?」って鼻息荒く戸惑ったり。


こんな初めて尽くしの日常を送っていたら、徐々に私に変化が。


猫ちゃんを迎えて2週間くらい経ったある日の夜、辛い経験をしたであろう保護猫をTwitterで見かけて涙が止まらなくなりました。

今までなら胸を痛めはしただろうけど、泣きはしませんでした。どちらかというと無力な子猫になぜこんなことができるんだろうと憤っていた。

でも今はただただ悲しい。
良い方に保護されて今は幸せなのは嬉しいけど、その猫が辛い思いをしたのはやっぱりとても悲しい。


そしてつい先日、仕事帰りに猫用の爪切りを買おうとペットショップに寄った日のこと。

前に子猫を迎えようとペットショップに行った日、夫が「かわいそうになってきた」と落ち込んでいたのですが、正直私にはあまりピンと来ていませんでした。

え、こんなに可愛い子たちがいっぱいいるのになんで?いつまででもいられるけど!と。

けど今ならわかる。痛いくらい共感できる。

アクリル板越しに子猫や子犬を見ていたら、初めてうちの猫ちゃんを抱いたときを思い出して胸がつまりました。

手のひらに触れる猫ちゃんの小さな心臓の鼓動は一生懸命「生」を叫んでいるようだった。

生きてるんだ。
人間と同じなのにこの子はわけもわからず親兄弟と離されてここにいるんだ。

命を売るってなんだろう…?

夫の「かわいそう」にはピンと来なかったけど、猫ちゃんを抱いた時に私はぼんやりとした衝撃を受けました。

それが今になってハッキリとした衝撃になった。
猫ちゃんと実際に暮らしてみて、とても愛おしい存在だと知ったからだと思う。


で、本題です。本題なのに短いです。

私は今不妊治療中じゃないですか。

猫ちゃんが家族の一員になった日常を送るなか、『何かを深く愛する』という経験が着実に積み重なっています。

だから愛するものを商売道具にするペットショップに違和感や温度差、何より買った自分と買えなかった動物たちに後ろめたさを感じて自己嫌悪したわけですが同時に、命の素晴らしさ、愛おしさを知ったら『命が欲しい!』という欲求が強まりました。

人間のエゴですよね。おこがましい…

不妊治療自体実はおこがましい行いなのかなとも思う。
でも猫ちゃんとの生活を通して、子供が欲しいという欲求が研ぎ澄まされた気がします。

欲求に添加物がなくなったというか。余計なものが削ぎ落とされ、すごく健全な欲求になったように思います。


ところで、一昨日の夜から猫ちゃんがご飯をあまり食べないので(元気はある)、昨日仕事帰りに違う種類のキャットフードを買って帰ったわけですが、

夫「ありがとう!全部でいくらした?」

私「四千円いかないくらいだよ」

夫「四千円!!(フードの量を見て)一食ほぼ千円じゃん!僕のお昼ご飯より高い!」

実はアンディの職場でのお昼ご飯代は200円かからない。
ご飯を食べるとそのあと集中力が欠けるとのことで、外注のお弁当には目もくれずカロリーメイト2本とインスタント味噌汁で済ませていますぐすん

私「笑笑笑」

夫「僕のお昼ご飯いくらか知ってるくせに…!猫ちゃんには千円…!」

私「お弁当あるじゃん、それ食べたらいいのに」

夫「プンだ!!」


夫のことも愛していますよ、もちろん。


先日の夫の誕生日ディナー(取ってつけたかのように)↓

前菜・洋梨の生ハム巻き

スープ・ベーコンとオニオンのスープ温玉入り。

魚料理・真鯛とハーブの蒸し焼き

お口直し・白桃のソルベ。

肉料理・豚肉の赤ワイン煮込み。

デザート・みんな大好きパンナコッタ。

メイが買ってきてくれたケーキ。



以上、言い訳のような紹介でした。