5月の終わりから6月の頭に掛け、NYのカーネギーホールにて、
日米親善ゴスペルコンサートを開催させて頂き、
しかも観客も一緒に歌って下さる素晴らしい手応えを感じる温かな舞台となりました。
歌の持つ力と、劇場に住み続ける偉大なる音楽家達の
エネルギーの愛溢れる力に助けられたステージは、
感謝と同時に、歌い手としての冥利に尽きると言うもの。
劇場の楽屋口に貼られた
私が子供の頃から聴いて育った歌い手達のポスターの前で
ハラハラと流れ落ちる涙は拭いきる事が出来なかった。
私の為に、楽屋はマエストロの楽屋を開けて頂いた。
大変な名誉ある楽屋に唖然とし、
少しの間はソファーに座り込んだまま卒倒しそうな私でした。
言葉にならない感謝を胸に抱き、
6月30日は有楽町スウィングにて、
前田憲男先生の素晴らしいピアノに乗せてスタンダードjazzを唄います。
私のアイドル、エラ フィッジェラルドの唄った様に軽快に、
又、秘かに気になっていた、いつも開かずの間を開く魅力を持つ
ビリーホリデイの鬱々としたブルーな気持ち、
私の中に住む2つの心
あどけない天使と悲しく嘆く堕天使の心が
歌として私の口から出てゆく様を現してみたい
歌い手としての道は自分への挑戦の様なもの。
カーネギーから戻った私の心はどんな風な色に染まっているのだろ~
私自身が聴きたい私の歌。
沢山の人にも聴いて欲しいと願っています。
6月30日、有楽町スウィングでお会いしましょう