このスタートレックというのは大昔テレビシリーズにだったもので、
それがヒットして後に映画化された人気のSFです。

実は私、テレビシリーズをチラッと見た記憶はあるのですが、
メチャクチャ安っぽい映像だった記憶しかありません。

また、2000年頃に映画化されたもののどれかをDVDで見たのですが、
あまりのつまらなさに途中で見るのを止めた記憶があります。

ところが今作は予告品を見るだけでも楽しそう。
しかもエピソード0ということで、予備知識ゼロでも楽しめそう。
ということで期待していました。

結果、期待は裏切られませんでした。

面白かったぁ。2時間を少し超える映画なのですが、あっという間でした。

まぁ、宇宙人と地球人のハーフが準主役の映画ですから
(そんなもん人間と猿のハーフより生まれる可能性低いわ)
そのストーリーは徹頭徹尾ご都合主義のオンパレードです。

しかしねぇ、それがいいんですよ。

分かりやすい野獣タイプの天才とこれまた分かりやすいマシンのような天才が
ぶつかり合いながら、成長し、信頼し合うようになるまで丁寧に描いてます。

しかもその過程が戦場の最中というが、また古典的でとても良いです。
このあたりの汗臭さがスターウォーズにはないこの映画の美点ですね。

そして宇宙の表現もいいですねぇ。
CGなのかは分かりませんが、星が内部へ陥没していく様とか
見た事のない映像でした。

逆に宇宙人はずいぶんしょぼかったしタイプも少ない。
このあたりはスターウォーズの方が世界観がしっかりしていますね。

しかし、それがいいのかもしれません。
だってこの映画は宇宙のホームドラマなんですから。

こんな閉塞感が漂う現代において、こういうノーテンキで
ホノボのしていて、楽観的に未来を語れる映画といのは、
とても重要な気がしますね。

最後まで読んでくださったあなたに、全ての良き事が雪崩のごとく起きます。