久々にジェシカ・アルバ主演の『アイズ』
アイズ
Amazonより


タイのホラー映画のリメイクらしいんですが、
原作は借りようと思いつつ、結局借りなかったので
先入観なしにみることができました。

ホラー映画ということもあるんでしょうけど、
この映画では、ジェシカはほとんど笑いません。

彼女ってあの笑顔とバランスのとれたプロポーションが売りだったんですが、
お子様向けのアクション映画に飽き足りなかったのでしょうね。
セクシーな胸元は確保しつつも、笑顔を封印、
げっそりやつれたヒロインを演じています。

ホラーというよりサイキックサスペンスですね。
もうコレだけでネタばれかも知れないなぁ。

映画に触れると何を書いてもネタばれになるという
一番レビューが書きにくいパターンです。

ま、盲目の美人バイオリニストが角膜移植を受けて、
そこにない物が見えるようになって・・・というストーリー。

ストーリーは子供騙しじゃなく、しっかりしていて、
ちゃんと謎解きもありますし、終わり方もいいです。

で、この映画って、ほとんどジェシカの一人芝居みたいなものなんですよ。
つまり彼女の演技力が全てと言っていい映画。

女優として勝負してるって感じですよ~。
このままいい女になってしまうには、まだ、ちょっと惜しいけど、
いずれはアンジーに並ぶ女優になるのかなぁ。


ところで、映画の本筋とは関係ないんですけど、
角膜移植後、徐々に視力を取り戻して行くというのは
実は物凄く大変な事なんだなぁって、改めて思いました。

当たり前の話なんですけど、習慣的に音で確認するだけでなくって、
例えば文字なんて読めないわけですよ。盲人が学んだのは点字ですからね。
二度学校に入り直すみたいなものですね。

その上に視覚というのは物凄い情報量なわけですから、
見えていても見えないように情報を間引くことを脳は勝手にしているんですけど、
それができない。ある種のパニックになってしまうんですね。

我々健常者には分からないことも、この映画からは知る事ができました。
脚本家や監督のリサーチもさることながら、そういう不安も
ジェシカの演技がしっかりしていたから表現できたのでしょうね。

たいして怖くはないですし、無意味に脅かすようなこともありませんから
ホラーが嫌いな人でも安心して見る事ができますよ。

『アイズ』ジェシカファンは必見です。

最後まで読んでくださったあなたに、全ての良き事が雪崩のごとく起きます。