車好き必見!『レッドライン』

クルマとセクシーなねぇちゃんだけがお目当ての映画です。

上映時にはプロモーションも大してやってなかったのか、この映画の存在すら知らなかったんで、あまり期待してなかったのですが、大誤算でした。映画館で見たかったなぁ。

まぁ、なにが凄いって、最初のレースシーンでコルベットのC5(最新型)がぶっ飛びます。ハリウッドの潤沢な予算のある映画でも壊す車は比較的安い車が多いのだけど、突端からこれです。続いてコブラレプリカも飛びました。

ハリウッド映画ってのは、タレントのギャラが映画製作費の半分って相場が決まってるんだけど、この映画、どうみても著名俳優は出ていない。

この手の映画に必須のお色気ねぇちゃんも、どうみても安っぽい。ほんまにそのへんのコールガールを連れて来たんちゃうかってレベル。

主演のおネェちゃんもかなりキッツイ。せめてココをもうちょっと頑張ればもっとヒットしたろうに。。。

じゃぁ、何にお金をを使っているのかというと、映画予算の大半を公道を借り切ってのレースシーンやカーチェイスにかけてるんじゃないかな。それぐらいカーアクションに力を入れています。

公道レースは普通のカーチェイスと変わらないんですけど、走っている車が「それ普通にマンション買えますから」って値段の車。

ランボルギーニ・ムルシエラゴ・ロードスターとフェラーリ・612スカリエッティのバトルでは612スカリエッティがクラッシュ(2500万円)!

なにしろ、次のレースシーンは、おそらく飛行場かなにかを借り切ってます。そしてついにランボルギーニのディアブロが空を舞い、ひっくり返って炎上ですから・・・(4000万円)。

最後のレースではSLRマクラーレン(7000万円)が路側の砂に車輪をとられて転がってくラッシュ! 続いてカレラGT(6500万円)が崖から転落してバラバラ!

とこんな風に書けば、全く中身のない映画に思えるかもしれません。しかし、意外や意外、こういう車メインの映画はストーリーが破綻していることが多いのに、そこそこストーリーもしっかりしていて、飽きる事なく楽しめました。

ただ残念なのは、どうひいき目に見ても車のスピードが300kmも出ていないこと。おそらく公道レースのシーンではせいぜい100km、閉鎖道路でのシーンでも200kmが良いところじゃないかなぁ。ひょっとしたらそれすらも出てないかも。

まぁ、そんな速度が出ていたら撮影できないか。

それでも数千万の車が10数センチの距離でテール・ツー・ノーズ、サイド・バイ・サイドで走る訳ですから、この『レッドライン』一見の価値はありますね。